私の名前は石田優佳。今年で38歳になる既婚者で、webで細々と連載を載せているしがない漫画家だ。子供は二人、夫はIT系企業で働く普通の会社員。

私は特にスタイルが良い訳でも、美貌がある訳でもない、おかっぱ眼鏡のどちらかと言えば…いや、かなり地味な部類の女だ。

だがこんな私には人には言えない、夫には絶対に知られてはいけない秘密がある。

SM、露出、輪姦などなど…私は常にまんこを濡らしている、性の快楽無しでは生きていけない変態女なのだ。

本稿では私の変態の足跡を回顧しながら、記したいと思う。



◯性癖の目覚め

あれは私が小学校4年生の時の話だ。私の家族はそれまで住んでいた団地の取り壊しが切っ掛けで、市内の別の場所に購入した一軒家に引っ越した。

広く、木の香りがする新しい家は、子供の私にはキラキラと輝いて見え、それは正に夢の場所だった。

フローリングに白壁のリビング、いくつもの部屋にはそれぞれ広いクローゼットが付き、足が伸ばせるお風呂に寒くないトイレ、二階にはロフトと屋根裏収納…

私はまだ幼い弟を連れて、探検ごっこと称して家の中を隈無く探索して回ったり、かくれんぼをしたりと新築住宅を謳歌する。

それから数日経ったある日。両親が外出している間、『宝探し』と称して、隠したものを弟に探させる遊びをしていた時の事だった。


私はおもちゃのネックレスを隠そうと、両親のベッドルームへ入った。

ベッドルームは簡素で、キングサイズのダブルベッドが部屋中央に鎮座し、小さな本棚と背の高い電気スタンドがあるくらいで、衣類を入れた箪笥などはクローゼットに仕舞われている。


私は『ここなら見つからないぞ』とほくそ笑みながら、クローゼット内の箪笥の一番下の引き出しを開けると、薄いB5サイズのアルバムが何冊か出てきた。


家族の写真かな…
そう思ってページを開いた私は驚愕した。


写真に写っていたのは母だった。
裸をロープで縛られ、頬を赤らめた母が、目を細めて苦しそうな顔で口に何かを咥えている。
他にも太腿を開き、嬉しそうにカメラに微笑む写真や、母のお尻の写真もある。

それは両親の痴情。性癖を納めた秘密のアルバムだった。私はいけないものを見た事を悟り、咄嗟にページを閉じる。


年頃の娘であれば、ショックを受け、嫌悪感を抱くだろう。だが私は胸の奥にジクジクとした妙な疼きを覚えて、再びページを開き、両親の情事に魅入っていた。はあはあと呼吸が浅くなり顔が火照る。


母の汗ばんだ胸に食い込むロープ、脚を開き父を受け入れる恍惚とした表情。

私の胸の高鳴りは更に増し、私の下腹に移った疼きを無意識に指先で追い掛ける。


「あっ…ああっ…」

私が擦っていたのはクリトリスだった。子供の拙い知識で、気持ちいい触り方などまだ何も知らない。ただパンティの上から擦るだけだが、ジワジワと電流が走るような表現し難い快感に襲われて、私の腰が勝手に動き、擦る指先は止まらなかった。


「お姉ちゃん遅い。何してるの？」
なかなか呼ばれない弟がベッドルームに入ってきて、私は慌ててアルバムを閉じて元の場所に仕舞い、何食わぬ顔で弟の相手をする。

暫くして両親の帰宅後、いつも通りに食卓を囲む。私の目に父と母は今までと少し違って見えた。決してネガティブにではない。実はラブラブである事が微笑ましく、私は寧ろ両親の情交をポジティブに受け止めていた。

同時に両親のセックスを生で見たい衝動と、ぼんやりした憧れに駆られていた。



この日以来、私は性への興味と快楽に取り憑かれ、それは年数を経て更に深く、過激に私を蝕んでいく事となる。

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