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夜のヌードモデル
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:夜のヌードモデル
投稿者: (無名)
疲労に包まれた身体で改札を潜り抜け、ホームへと続く階段を下っていく。帰宅ラッシュを過ぎた時間帯のホームは、次の電車を待つ人の姿も程よく減っていた。

萩原佑月は何の気まぐれなのか、先頭車両の位置まで歩を進めて一人ホームに佇むことを決めた。
仕事が忙しくなると無性に旅行に行きたくなり、空を見上げながら露天風呂に浸かる自分を想像してしまう。旅行には電車を使うので何気ない車窓の風景も疲れた心を和らげ、その先の素敵な時間を掻き立ててくれる役割がある。せめて運転席側から何処かへ続く線路を眺め、旅情気分を味わいたいと思ったのだ。

世間では堅い職業と言われる公務員をしているけれど、女が昇進を望めば当然のように婚期を逃すことは少なくない。佑月もその中の一人に肩を並べ、もう38歳になっていた。恋人だって人並みにいたことはあるが、結婚と昇進の2択を迫られた時、佑月が選んだのは後者だった。自分から愛おしい恋人が去っていく結果になったことに後悔の念はないけれど、今となっては正しい選択だったのか自信が持てないでいる。

ホームに滑り込んできた電車の風圧に乱れた髪の毛を直し、乗客が半分ほどしかいない車両に乗り込む。利用客の多い路線の車両らしく、先頭車両の運転席が見える両側に座席は無い。ラッシュの激しさから乗車率を上げる鉄道会社の考えが表れたもので、お陰で佑月は先頭車両からの風景をその目にする事ができる。

発射を告げるメロディが流れるとホームに着いても階段から離れた位置に停まるというのに、10人前後の人が乗車して来るではないか。急に混み合う事になり佑月はうんざりしたけれど、隅に立っていられるだけましだと考えることにした。

動き出した電車が線路を進む、そんな運転席からの光景が佑月の心を和ませてくれる。部屋に帰ったらお風呂に入って、昨日作ったカレーを夕食にすることを思い浮かべる。2日目のカレーは美味しいと言うけれど、佑月は3日目にカレーうどんにして食べるのが好きだった。濃縮タイプのつゆを薄めて、スパイスを効かせたカレーを上からかけるのだ。後はベッドの中に入って、温もりを貪ろう。そんなことをぼんやり考えていると、佑月は何やら不穏な空気を感じ取った。こういう時の女の勘は、外れることはほとんど無い。

佑月は運転席に背を向けると、角に立つ背中側の隙間に何者かが身体を滑り込ませてきた。自分の前側の人達はまるで人目を遮るような、不自然な壁を作り佑月の姿を隠すようではないか。どう考えても良からぬことを予感させ、緊張が走る。

そして、連携の取れた彼らが行動に移った。
 
2025/09/21 06:41:07(VSoypbok)
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