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dark angel
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:dark angel
投稿者: みさき
「みさきちゃん、おはよーす」
「監督、おはようございます」
「みさきちゃん、今日聞いてる?ナンパものなんだけど」
「はい、聞いてます。女子大生でいいんですよね?」
「あーそうそう。で、みさきちゃんはレズいけたっけ?」
「まぁ、大丈夫ですけど」
「そしたらさー、みさきちゃんさぁ、もう1人来るからさお友達設定で2人組って形でよろしく」
「はーい解りました」
私は、打ち合わせを済ませ、ロケ車に戻る。
ロケ車に乗っている女の子は6人、後は撮影スタッフ達が、ワイワイ雑談をしていたり、メイクを直していたり、スマホを見ていたり、各々、いろんなことをしていた。
1人、真剣な顔でメールか、なにか、スマホを眺めている。
この人は、よく見る小林さんと言うマネージャーさん。
「小林さん、どうしたんですか?」
「あ、みさきちゃん!あのね、今日、新しい子が来ることになってるんだけど、連絡がつかないのよー」
「あーー。最近多いですよね。」
「ちょっと監督の所にいってくるわね」
現場に来ない子は何度も見てきている。
特に企画女優さんと呼ばれる立ち位置の子。
仕方ないよね。
みんな好きでAV女優なんてやってないから。
監督が頭を掻きながらロケ車に来る。
「みさきちゃん、やっぱ1人になった。男優と3P行ける?」
「あ、解りました」
「みさきちゃん、サンキューたすかるわー!んじゃ、よろしく」
と監督は、また外に出て行った。
派手なアメリカのスポーツカーに乗って、男優が来る。
ベテランの男優だけど、実は女の子達からは評判の悪い男優だ。
もう1人はさっきから、ロケ車のすぐ横でスマホをいじっている。
2人ともガシマンはするし、笑えないジョークを言って場を凍りつかせる名人だ。
(あぁー、明日も撮影あるんだけどなー)
一気に憂鬱になる。
ロケ車は全部で2台のマイクロバス。
繁華街に出て、全員降りると監督に支持されて、各々、指定の場所に着く。
先ずは、ナンパシーンだけ取り進めていく。
街ゆく人達が、怪訝な顔で通り過ぎて行く。
実はいろんな事情で撮影出来る場所と撮影するとマズイ事になる場所がある。
一通り、ナンパシーンを撮り終えて、みんなロケ車に戻り昼食の休憩を取りながら、近くの飲食店に入って行く人もいたり、お弁当を買ってきてロケ車で食べる人もいる。
休憩が終わると、スタジオに向かい、ラブホ作りのスタジオで絡み(セックス)を撮影していく。
私は最初。
男優は2人組
雑な愛撫に気が滅入る。
男優が「もっと声だして」と耳打ちする。
「はぁ、、はぁ、、ああっ」仕方ないから、声を出してあげる。
パンツの手が入る。
私は、ビクッとする。
「君、可愛い顔して、敏感なんて最高だね!」
(敏感ではなく、ガシマンにビクッとしたんだけどね)
実際、私の絡みは評判が良くない。
だって、気持ちよくなんてなれないから。
それでも顔と体型で仕事は貰えてる。
「エロかわいい」「女神」とかなんとか。
内心、勝手に言ってろと思う。
私の気も知らないでいい気なもんだ。
この世界に足を踏み入れる子達のほとんどが、家庭環境に問題があったり、借金を背負い込んでしまったり、負のオーラ全開で入ってくる。
中には彼氏に売り飛ばされてとか、ここでは書けない内容で仕方なく、入ってくる子。
同じ境遇の子が居ると仲良くなれる。
私の様な企画の下っ端は、マネージャーは居るには居るんだけど5人の掛け持ちなので、居ないのと一緒。
仲のいい子も居ないし、絡みが終わってシャワーを浴びて出てくると監督はもう、次の子の撮影で階段に行っていて、男優も消えていた。
(今日は、あんまりガシマンされなくて良かった)それだけだった。
ロケ車に戻るとスタッフの女の子が
「お疲れ様でした」とドリンクを持ってきてくれた。
「みさきさん、今日はもう上がっていいそうですよ?お疲れ様でした。」
「ね?」と女の子のスタッフの名札を見る。
相澤加奈子
「加奈子ちゃん?どうしてこの業界に入ってきたの?」
「えー私ですか?映像関係のお仕事したくて、でも、ここ以外全然入れて貰えなくて」
「そうなんだ。早く辞めた方がいいよ?」
「あーやっぱり、、、そうですよね」
「うん。こんな所にいてもなんの経歴にもならないし、むしろマイナスだから。ちゃんと映像を学びたいなら、直ぐに辞めた方がいいよ」
「みさきさん、ありがとうございます」
(私ももうすぐだ、借金終わったらすぐ辞めよう)
帰り支度をしてると、慌てた顔で小林さんが入ってきた。
「小林さん?どうしたの?あの子来たの?」
「ち、違うんです!ちょっとあって、ここで待ってろって監督が」
「そうなんだ、大変ですねー。じゃ、あたし帰りますね、お疲れ様です」
「あ、みさきちゃん、お疲れ様。またね」
ちょっと嫌な予感がして、早々とロケ車を後にした。
明日も撮影があるので、事務所が手配してくれたホテルに入る。
手配とは言ってもご飯は自分持ち。
手持ちには3000円。
コンビニでおむすび2個とお茶を買い、シャワールームで酷使した箇所に軟膏を塗る。
ツン!と沁みる。
1人でホテルの窓から東京を眺める。
冷たい景色。
テレビではつまらないお笑い芸人が何か言って面白がっている。
(つまんない夜だなー)

翌日、事務所から撮影の確認の電話を取り、指定場所に行く。
スタッフに迎えられ、控え室に入る。
ひとりきりみたいだ。
普通、企画女優は少し大きい部屋に詰め込まれる。
手癖の悪い子がいると物が無くなったりする事もある。
今日は1人みたいだ。
監督が「みさきちゃん、おはよー、はいるよ?いい?」
「はいどうぞ」
「打ち合わせ、よろしくー」
「監督、おはようございます。よろしくお願いします」
「今日はさ、ちょっと待ちなんだけど、後、何か用事ある?」
「いえ、わたしはコレ終わったら帰るだけですけど」
「ごめーん、かなり押すと思う」
「終電間に合えばいいですけど?」
「そうなんだー。むしろ、明日用事ある感じ?」
「そうですね、明日の朝はあっちに行ってたいです」
「そっかぁー」
「監督?何があったんです?」
「いや、ごめんごめん。じゃ、準備出来たら呼ぶから、もう少し待ってて」
監督が出ていき、メイクの女の子が入れ替わりに入ってくる。
「みさきさん、久しぶりー」
よく合うメイクさんだ。
「みさきさん、聞きました?一昨日、また自殺した子でたんですって」
(またか・・・)
「自殺・・・また、あの事務所の子?」
「ですねー・・・やばいですよね」
「田村さんは、もうこっち側の。長いんでしょ?たくさん見てきた?こういうの」
「まぁね。たくさん見てきた。」
「つらい?」
「なに?どうしたのみさきちゃん」
「あ、いえ。なんでもないです」
「ねぇ!ちょっと!みさきちゃん?何考えてるか知らないけど、思い詰めてるんなら、あたし聞くけど、早まった事だけはお願いだから辞めてよね」
「ははは、大丈夫ですよ。私は自殺はしませんから」
「なら、いいけど・・・でも、話くらいなら、聞けるから、なんかなくても。良かったらあたしに聞かせてね」
(田村さんはお姉ちゃんみたいだ)
「そうだ、田村さん、今日って私と誰ですか?」
「あぁ、単体の子よ」
「そうなんだ、珍しいね」
「みさきちゃん、絡み幾つか聞いてる?」
「うん、2絡みって聞いてますけど」
「そっか、じゃ、今日はわたし、付きっきりだから、また後でね!完了!」
「ありがとうございます。じゃ、また後でお願いします」
田村さんは、メイク道具を手際よく片付けて出ていった。
スタッフが呼びに来て、スタジオに入る。
単体の綺麗な子と自己紹介をして、男優とも挨拶をして、打ち合わせをして撮影。
1度目の絡みが終わり、シャワーを済ませメイク直し。
2度目の撮影。
単体の子の気分が悪そう。
多分男優だ。
仕事とはいえ、絡みのセリフはアドリブ。
「気持ちいいだろ?」
これ言われると反発したくなる女優はたくさんいる。
遂に単体の子がストップを入れる。
スタジオを出て、暫く撮影が止まる。
監督の怒鳴る声がスタジオの外から聞こえる。
(まただよ。)
暫くして、ピリピリしながら撮影。
男優はもう何も言わなくなった。
私の絡みの番。
男優もむしゃくしゃしているのか、わたしに当たる。
めちゃガシマン。胸も乱暴に掴み、つい「痛っ!」
と声をあげてしまう。
だってしかたないでしょ?本当に痛かったんだから。
監督な止める。
男優は、私の上から「ちっ!」と吐き捨てて退いた。
単体の子もそれを見ていてイラついている。
監督は男優を連れ出し、また怒鳴っている。
単体の子が私に近寄り
「ね?大丈夫?あいつ、イラつくよねー、女の子に当たるなんて最低だよ」
暫くして監督が戻り
「みさきちゃんも、ごめんなー。痛かった?大丈夫?」と気遣ってくれる。
廊下の外でガシャン!と何かが倒れる音がする。
監督は廊下を眺め「ちっ!んのヤロー、絶対に次から使わねーからな」とこぼす。
ものの30分くらいで新しい男優が到着し、そこからは順調に撮影も進み、思っていたよりは早く終わった。
監督が
「みさきちゃん、お疲れ様。今日、これから帰るんだっけ?」
「はい」
「そしたらさ、俺、ちょっと用事あって駅の方まで行くから乗ってきなよ」
「じゃ、お言葉に甘えて」
支度を整え、スタジオを出ると、もう監督も待っててくれた。
車中「みさきちゃん、どんくらいこの仕事続けるの?」
「ちょっと訳ありで借金があって、それが終わるまでですね」
「大変だなー。」
「でも、これ終われば今よりまし」
「だよなー。こんな仕事してちゃダメよw俺みたいなカスのやる仕事。」
「カスって」
「いや、ホントよ。俺らの仕事、AVなんてさ、なくなった方が世のため人の為よw」
「ま、まぁ」
(その通り、こんなの無くなればいい)
「だけどさ、みさきちゃんみたいにさ、困った子が最後に行き着く駆け込み寺なんだわ。この世界って、もっと上が考えなくちゃ行けねーせかいなんだわ。」
(思ったより、監督って人間だ)と思った。
駅に着き、帰宅する。

次、SMに出れば、辞められる。
・・・・出るか。
最後、ボロクソになって辞めてやる!
AV辞めたら、まともな職なんかないよ?
よく入った時に言われたなぁ。
みんなAVを卒業と称して辞めて行く。
辞めた先に待ってるのは風俗。
か、キャバクラ。
私はお酒が強くないから風俗だろうな。
結婚も諦めてる。
彼氏も作らない。
こんな不幸なママなんてなりたくないし、子供に失礼だと思ってる。
だから、子供も作らない。
私は1人で生きてゆく。
寂しくなったら、道行く人に抱いて貰おう。
そう決めて、死ぬようなSMの撮影で、それまでの自分を殺した。
借金を返し、事務所にAVを辞めると伝え、事務所が関わる風俗に転勤。

その後、何軒か風俗に勤め、まぁまぁなお金を溜めて、知り合いの居ない田舎で1人で細々生きていこう。
皆さんが、喜んで見ているAVだけど。
裏ではこんな事が実際に起きてます。
女の子の多くはこんな気持ちで撮影に挑んでます。
決して、撮影が気持ちよかったりなんてしません。
男優も決して上手ではありません。
今の男優は、結構、女の子を大切に扱ってくれる人ばかりが残ってますが、決して晴れ晴れとした気持ちで撮影に挑んでいる女の子は、ごくひと握り。
AVを辞め、どこの職場に行っても、有名になればなるほど「AV女優」のレッテルは強く残り、結局はまともな職場に残れなく、命を絶ってしまう子も少なくありません。
結婚も難しい。
元AV女優がバレて離婚される話も少なくありません。
もし、身近にAVの出演を考えている方や女性がいましたら、諌めてあげてください。
AVの先に明るい未来はないのです。
AV女優って、今、企画女優も入れると1万人以上居ると言われています。
そらに比べて男優は、100分の1にも満たないです。
女優も男優も基本、誰とでも絡まないといけません。
たとえ、どんなに不潔だろうと、痛くしてくる男優とでもセックスしないといけません。
何回も自分を押し殺す事になるでしょう。
撮影と称して、平気でレイプするお仕事です。
撮影と称して、平気でレイプを受け入れなければいけないお仕事です。

狂った世界なのです。
2023/12/05 07:47:32(O7JvBEpJ)
2
投稿者: J ◆WCdvFbDQIA
ノンフィクションですか?
生々しく赤裸々な文章でした。
23/12/05 14:47 (Eg43wpoC)
3
投稿者: (無名)
コレ・・・ガチなやつじゃん!
リアルあるあるだわ
SM撮るとギャラ高いんよねー

作者さん、今は幸せになってるといいなー
23/12/08 10:32 (F85jc536)
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