いつの頃からだろうか？ X放送局の女子アナウンサー達が報道局長の柳沢榛名に支配され始めたのは。
彼はいわゆるサイコパスで、やわらかい物腰とは裏腹に自分の部下達を支配することに快感を覚えていた。
番組編成局長に圧力をかけて、深夜２時にニュース枠を作らせた。
30代後半のベテランから、入社したてのニューフェイスまで、５人の女子アナウンサーを５人も起用した。みな目も覚める美人ばかり。
ニュース番組なのに視聴率第１主義を宣言し、月曜日から金曜日まで毎夜、１人を登場させ、計５人の女子アナを競わせた。
はじめ、どのアナウンサーの視聴率もどんぐりの背比べだった。ところが、木曜日の宮崎優香子がアタマひとつ抜ける高視聴率を叩き出すようになった。
他の４人は焦った。あの子のどこがいいのかしら、内心、穏やかではない。４人ともまるで示し合わせたかのように、自宅の録画機ので撮り貯めた宮崎の回のニュースをチェックした。
答えは簡単に探せ出せた。
宮崎はニュース番組にはふさわしくないミニを履いて、太腿を開いて、パンティを見せていた。
その見せ方も絶妙で、見えるような見えないようなもどかしさがある。本人が意図的にしていることは明らかだった。パンティを見せた後、声はうわずり、頬を赤らめている。