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乱れ、る
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:乱れ、る
投稿者: あおい
付き合いだした頃、容子は処女だった。

俺が容子と初めてセックスしたのは、容子が17歳、俺が19歳の時だった。

俺は容子の前に何人か女を知っていたから、処女の容子は面倒でもあった。

最初の頃は痛い痛いと顔を歪め、慣れてくると、気持ち良くなることに怖がり、そのたびに、俺は辛抱強く、容子の頭を撫でて、優しく抱き締め、セックスを嫌がるようにならないよう、努めた。

気持ち良い事は悪い事じゃないんだよ。
そう言いながら、容子の乳首を30分以上も愛撫し、おまんこを舌でねっとり舐め続けた。
身体中を撫で回し、気持ち良さそうな素振りを見せると、その箇所を丁寧に刺激して、容子の身体が快楽に向かうよう、心掛けた。

容子はそのうち、絶頂を恐れなくなり、おまんこからたくさん水を滴らせ、俺のものを欲しがるようになっていった。

俺のものを舐めたり、くわえこんで吸い上げたりもするようになった。
容子が落胆しないように、舐め方も吸い方も優しく教えていった。

そんな風にしながら、15年経った。

俺と容子は結婚し、4年目になっていた。

子供はまだいない。

容子は今はパートの仕事に就き、平日の4日は昼間、家を空けている。

結婚しても、俺と容子のセックスは変わらなかった。毎日、土日は朝から、お互いの身体を密接した。

一生懸命教えただけあって、容子のフェラチオは俺の望む通りになった。


最初の5年間、俺は容子の教師になり、次の5年間、快楽を与え続け、ようやく、ふたりで快楽を味わうようになったのが今だ。

俺は、容子を愛している。

ある日、思いがけず仕事が早く終わったので、俺は家路についた。
いつもは残業ばかりで、帰宅はほとんど23時過ぎ。
今日はゆっくりご飯を食べて、容子をいつもより丁寧に愛撫したいと思っていた。

19時、家の扉を開けると、『ただいま』と言う言葉を発する前に、そこに見慣れない靴があるのに気付いた。
男物の革靴。きちんと並べて置かれてある。
その横に同じように並んだ容子のヒール。
廊下は薄暗く、リビングのドア越しに見える中も灯りが点いている様子はなかった。
秋も半ばに差し掛かり、この時間、すでに外は暗い。
部屋の中も同じはずだ。

リビングにいないのか?

一体、誰が来てるんだ?

俺は、廊下に立ち、自分の家をぐるりと見渡す。

去年買ったばかりの戸建てだった。


そもそも、俺が帰った事に、容子は気付いてないのか?

いつもなら、玄関の扉を開けると同時に、迎えに出るはずなのに。

俺は、なぜか分からないが、気配を殺した。耳をそばだてる。
なにか、いやな感じがした。

すると、ぎし………と音が聞こえた。耳を音のある方へ集中させる。
ぎし、ぎし、と、その音は、2階の方から聞こえてくる。そのきしんだような音の正体を確かめに、俺は、階段を上った。

足音を立てないように、静かに、ゆっくりと。

2階にはふたりの寝室と、俺と容子のそれぞれの部屋があった。

廊下の一番奥が寝室だ。
その寝室のドアが少しだけ開いている。

そこまでゆっくり近づく。
寝室は、ドアを開けると、左側に壁にくっ付けてダブルベッドが置いてあり、ドアの向かい、ベッドの枕元にあたるところに窓がある。
ドアは左から部屋側に開くので、隙間から、ちょうどベッドが見えた。

ドアに近づくと、ぎしぎしと言う音はどんどん大きくなり、それが規則的に鳴っていると気付く。
そして、その音に混じって、違う音も。

それが、容子の声だという事はもう分かっている。

苦しそうな息遣いは、実際には違うという事も。

『あ、あっ、あっ』
ギシギシと鳴る音に合わせて、容子のあえぎ声がする。

俺は更に部屋に近づき、心臓が早鐘を打って今にも口から飛び出しそうなのを必死にこらえ、声が出ないように口元を左手でしっかり押さえた。
そして、覗いた。

ベッドの上で絡み合う身体がふたつ。

俺の立つところからは、ベッドの足側半分が見える。

男の尻が見えた。
男の足の外側に容子の足が見えた。男と同じ方に足が向いている。

男が後ろから容子を突き上げているんだとわかった。

『あー、いいのっ、いいのぉ』
容子の乱れた声が聞こえる。男の腰の動きがどんどん速くなる。

俺は、目を反らす事が出来なかった。
叫ぶのを抑える為に口に押しつけた左手が震えていた。

そして、俺は、次の瞬間、絶望した。

『おちんぽ、いい!』
容子が、そう叫んだのだ。

『もっと、突いて、おちんぽいっぱい入れてぇ!』

俺は、容子におちんぽなんて言葉を教えていない。
だから、容子がそんな言葉を知るわけがない。

だから、そんな言葉を使うはずがないんだ。

この部屋にいるのは、容子ではないのだろうか。

全く知らない人間が、勝手に人の家に上がり込んで、俺と容子のベッドの上で激しいセックスをしてるんだろうか。

馬鹿だな、俺。
笑いがこみあげるのを押さえ込んだ。

目の前の事実を見て、何を言ってるんだ、俺は。

そんな俺の存在などまるで知らない部屋の中のふたりは腰を動かし続けている。
更に、俺を嘲るかのように、容子の声が響く。

『いくいくいくっ、容子のおまんこいく。あー、あ…っ』
『おちんぽでいくのぉ。』

容子の喘ぎ声に重なる男の荒い息遣い。
腰の動きは加速していく。

もういい。もうやめてくれ。
俺は思う。

おまんこも俺は教えていない。俺が言う事もない。

容子の声でおちんぽとかおまんこなんて言葉、聞きたくなかった。

俺は静かに、後ろ足でその場から遠ざかる。
上った時と同じように、静かにゆっくり階段を下りた。

そして、玄関で靴を履き、静かに外に出ると、鍵を掛けた。


2013/05/30 22:58:10(qS2HiL.9)
2
投稿者: ケイジ
あまりにも切ない 空虚な現実に投げ出された自分…
どうされますか

13/06/03 06:39 (6LX5qYsw)
3
投稿者: あおい
外に出ると、そのまま、崩れるようにしゃがみこんでしまった。
今、見たものが現実だと受け容れたくない。
だけど、事実だ。

容子は、なぜ………。
なぜなんだ。
そればかりが頭を占拠する。
俺とのセックスが嫌だったのか。そうなのか。

俺は、思い浮かんだひとつの考えをどうすべきか迷いながら、ゆっくり立ち上がる。
自分の家を逃げるように去るなんて、そんな事をする日がくると思わなかった。

こんな時間なのに、誰ともすれ違うこともなく、駅まで戻ってこれた。

俺は、これから電車に乗って、電気街に向かう。
きっと、他人から見た俺の顔は、泣いてるように見えるかもしれないな。

電気街で俺は、盗聴器、レコーダー、盗撮の為のあらゆる道具を買い込んだ。

これを設置しなければいけないという使命感がみなぎっていた。


俺は紙袋をぶら下げて、家に帰った。
先の時刻から2時間近く経とうとしていた。


13/07/22 02:25 (xoKXsEcG)
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