週末、杉村の車で連れまわされることになった。
　
　事前のメールには、『できるだけ清純をイメージさせる服装をしてくること』、『必ずスカートをはいてくること』、『パンティーは薄手の無地、柄物は×　色は白または淡いピンクかブルー、黒やベージュは×』、『パイパンは嫌いなのでマン毛は絶対剃ってこないこと』、『徹底的にクンニをするのでよくアソコを洗ってくること』と細かい指示があった。
　杉村の車に乗るといきなり、
「パンティーを見せろ！」
と言われた。
　さすがにちょっと抵抗がある。スカートを少しだけまくってパンティーを見せる。
「そんなんじゃ見えない。脚をM字にしてよく見せるんだ」
　助手席の狭いスペースで無理な姿勢をとる。靴を脱いで、言われた通り脚を開いてM字開脚をした。
「指示通り淡いブルーのパンティーを履いてきたな。いいパンティーだ」
　杉村に凝視されたのでさすがに恥ずかしくなって脚を閉じかけた。
「ほら、脚を閉じちゃダメだ。ちゃんと開いてよく見せるんだ。Ｍ字開脚は女性がもっとも美しく、魅力的に見えるポーズだ。恥ずかしがらず堂々と開くんだ」
　わたしは１８０度完全開脚した。杉村がいやらしい目でジロジロ覗きこむ。
「それにしてもデルタゾーンの恥丘の盛り上がり方がいいね。太いモモの肉付き感もたまらない。括約筋の浮き出方も理想的だ。今日はいい撮影ができそうだ」
「えっ、撮影？｣
「言い忘れたが、今日は自家製のＡＶを制作するからそのつもりで」
　ボンネットの上を見ると小型のビデオカメラがこちらを向いて置いてあった。
　杉村はカバンからもう一台のビデオカメラを取り出し、助手席でＭ字開脚しているわたしを撮りはじめた。
「世間じゃ素人モノのＡＶが氾濫しているが、カメラアングルやシチュエーションが悪いのが多くて満足できない。なんでもっと女の子に恥ずかしい格好をさせないのかとフラストレーションがたまっているんだ。元ＡＶ女優の最高の素材が自由に使えるんで、今日はひとつ、俺が理想とするＡＶを撮ってみようと思ってね」

（つづく）