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人妻さんを…
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:人妻さんを…
投稿者: ケン
その日も慶子は開店して間もない友人夫婦の洋食屋からの帰りだった。

慶子の結婚は早く,今年で42才。娘はこの春で20才を迎える。
夫は同い年。もう夜の営みも殆どなく,だからといってこれといった不満もない生活だった。
お互いにそういうことには淡泊なのだ。

娘にも夫にも手がかからず,友人の話しは夕方までの時間を有効活用するにはピッタリで,慶子は即,快諾していた。


”あぁ~疲れた,晩御飯は何にしようかしら”
そんなことを考えながら電車に揺られていた。
慶子は際だった美人ではなく,どちらかといえば童顔なほうで,この年齢になって漸く化粧映えするようになれたと慶子自身も思っていた。

学生時代は陸上部で,高跳びは好成績だった。均整のとれた身体だっただけに,幼く見える顔が妙にのアンバランスではあった。

それだけに,電車内の痴漢もあまり経験がなく,まして現在においては尚更だった。

なのに…。

ここ最近,なぜか被害に会う回数が増えている。
偶然にしては同じ人間が多いのだ。
慶子は身長165センチ。ヒ-ルのある靴を履くと軽く170センチになるから男の顔がハッキリ見えてしまう。

どこかで女として認められた喜びがないわけでもないが,やはり不快以外の何物でもなかった。


そして今日,目の前の男性に…。

自分は外見に似合わず男勝りだが,声をだせない。
ここまでの事をされたのは初めてだった。

しつこい…というより心地いいかもしれない。
こんなふうに感じたことも初めてだった。
多くは勘違い男が乱雑にするだけなのだから,許容範囲だと思っていたのだった。

でも…。

久しぶりの感触だった。
普段から自慰行為もせず,忘れた頃にある夫との営みでもこんなに丁寧に長くされたことは今までに無かった。

”やだ,痴漢されて感じたことなんてないのに…”

慶子はハッキリと甘味な感覚の中を漂っていた。
それは小さな波が絶えず幾重にもやって来る様な,凪の湖でボ-トに揺られている様な心地良さかもしれない。
何れにしても,自分を酔わせるには十分だった。


2009/04/05 19:29:14(UDeFtOEm)
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