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続・曼珠沙華 11
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:続・曼珠沙華 11
投稿者: 喜久江
<お詫び>
パソコンの不具合の為、更新が遅くなってしまいました。
大変申し訳ありませんでした。



男性と違い、女体の余韻は急速に落ち込む事はありません。
産まれたままの姿で、彼の腕の中に包み込まれている間、私は女そのもので
した。好きな男性に愛された時の歓びに満ち溢れていたのです。
でも、その時間は左程永くは続きませんでした。
「後悔してる・・?」
副島さんが声をかけて来ました。
「判んない・・今、自分が判らないの・・、どうして、こんな気持ちになっ
たのか・・?」
「嬉しかったよ、すごく、でも・・ごめん。」
「イヤ・・そんな風に謝らないで・・、なんか、悪い事をした様で
嫌・・。」
「喜久江さん・・」
彼が私の名を呼ぶと、どちらからともなく、私達の唇が重ねられました。
再び治まりかけた感情に火が付いた様に、激しい接吻となっておりました。
彼を蒲団に残したまま、その脇で身だしなみを整えながら
「今夜はゆっくりやすんで・・無理しちゃダメよ。」
一気に、私達の間の垣根が取り払われた様に、親密な口調となっていまし
た。
彼と話しながらも、私は、たった今終えた、彼との出来事を思い出し、思わ
ず顔を赤らめると、
「ウン?」
副島さんは、そんな私をジッと見つめてきました。
「いやね・・そんなに見ないで・・恥ずかしいわ・・。」
彼は嬉しそうに蒲団の中から私を見上げておりました。
「帰るね・・。」
去りがたい思いを抱いて私はドアの外に出ました。
そして、一歩足を踏み出した瞬間から、今度は今までとは違う、別な感情が
湧き上がって来たのです。そして・・・夫の顔が浮かんだのでした。
何も言わず、此処に送り出してくれた、その時の夫の顔でした。


2008/09/03 19:04:34(CdSh77/S)
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