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曼珠沙華 4
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:曼珠沙華 4
投稿者: 喜久江
夫以外の男性と初めてしたキスでした。不意をつかれたもので、決して許し
たものでは無かったけれど、この年になって乙女の様に心が震えるのを感じ
ました。まだそんな感情が私の中に残っている事が驚きでした。
当に忘れていた女としての気持ちが、そのたった一度のキスが呼びさまされ
たのです。
家に着いても、胸の震えは容易には無くなりませんでした。夫に悟られない
ように振舞うのが精一杯で、その事を実感する余裕などはまるで無かったの
です。翌日は休みでしたので、家事をしながら、時折、思い出した様に、唇
に指を押し当てる私でした。そんな時でした。
「おい、お前に電話だぞ。会社の人だそうだ、副島とか言ってたな?」
夫の口からいきなり彼の名前を言われた時、私は思わず驚きました。
努めて冷静に、
「副島さん・・? 何かしら?」
そう応えながら、私はその電話に出ました。
「はい、電話変わりました。」
間違いなく彼でした。
「夕べはすみませんでした。驚かせてしまって、少し酔っていたのかもしれ
ません。」
私は一瞬、彼が、昨夜の事を酒のせいにして、済ませるつもりなのかと思い
ました。しかし、そうではありませんでした。
「これから出てこれませんか? ご主人には適当な理由をつけて、・逢いた
いんです・・喜久江さんに・・。」
思いがけない彼からの申し出でした。
私は直ぐに夫が気になりました。幸い何も気がつかず、テレビに夢中でし
た。
「そんな・・無理ですよ、今日は・・」
「なんだ・・用事があるなら行ってもいいぞ・・俺の方は心配するな。」
私の言葉が夫に聞こえたようでした。
「えっ、でも・・」
「会社の用事なんだろう?」
まさか違うとも言えず、思いもかけない成り行きから、私は彼の呼び出しに
応じてしまったのでした。
「もう・・貴方って意外と強引なのね・・私の都合と言うものは聞いてくれ
ないの?」
彼の運転する車でドライブする事になり、横の助手席に座ると、そんな話を
はじめておりました。
「ダメです、事僕の誘いに関する限り、喜久江さんの都合は聞きません。」
それが冗談だと判るから、
「そうなの? 私は断れないんだ・・絶対に。」
「そうですよ、知りませんでした? これは前から決まってるんですよ。」
「もう・・貴方って人は・・、勝手なんだから。」
でも、正直私の気持ちは何故か弾んでおりました。





2008/06/25 11:12:35(vVxs57bm)
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