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妊娠促進法の下で
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:空想・幻想小説
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1:妊娠促進法の下で
投稿者:
妊娠促進法が施行されて二年、ようやく日本の人口減少に歯止めがかかり始めた。
2045年、世界人口が増加の一途をたどる中で日本は人口減少によって将来国家の存続さえ危ぶまれる事態となっていた。
犯罪による妊娠を除いては妊娠中絶が禁じられ、中学生以上は妊娠出産した場合学業を継続できるように国と自治体の保護を受けられる。
また夫以外の子を妊娠した場合、その養育についても多額の補助金が出るようになり、一部では妻に他人の子を故意に孕ませる夫まで出現した。
しかし与党の一部会派が強力に推し進めている「優秀国民計画」は社会には知られていない。

優秀国民計画とは、知能、身体的健康、運動能力、容姿などに優れた男女を集め、交配によって優れた国民を一定数産ませる計画である。
倫理上極めて問題があるとされ、国会には法案提出できないが実態としては閣議決定によって実行の段階にあった。
大型産婦人科クリニックの体で国が作った施設内でそれは行われている。
女性は初潮を間近に控えた少女から閉経直後の婦人までが対象とされ、初潮前、閉経後の妊娠についても研究されている。
男性は精通があったばかりの少年以上の妊娠可能な精子を作れる者であれば対象とされた。
こうした男女の中で優れた特性を複数持つ者が選ばれ、極秘に施設に収容されて暮らしている。

施設内は各自が個室を持ち、食事などはいくつかのレストランやカフェで自由に摂ることができる。
スポーツ施設や映画館などもあり収容者はそれらも自由に使うことが出来る。
仕事や趣味のために外出することも出来、学校への通学も許されているが、外部への秘密の漏洩は厳しく禁じられている。
施設内では男女どちらからでも性交をもちかけることが出来、申し出られた者は正当な理由なくセックスを拒んではならないことになっている。
性交は男女いずれかの部屋で行ってもかまわないし、施設内の随所に設けられた性交室と言われる部屋を使ってもかまわない。
性交室はそれぞれが様々な趣向を凝らしてデザインされたホテルの部屋のようなものである。

上杉亮太は数日前に入所したばかりの12歳の少年である。
数か月前に初めて夢精を経験し、最近自慰を覚えたばかりで女性との経験はない。
佐藤香苗は主婦であるが夫の元を離れて一ヶ月前に入所した。
いずれも頭脳、容姿に優れた男女である。
香苗は亮太が入所するとすぐに目をつけ、彼の初めてをもらおうと狙っている。
亮太がカフェに行くのを見かけた香苗は少し間を空けてからさり気なくカフェに入り、コーヒーを手に亮太のテーブルに近づいた。
「こんにちは、ここいいかしら」
「あ、はい、どうぞ」
亮太は緊張しているようだ。
「初めまして、私、佐藤香苗といいます。あなたは?」
「はい、初めまして、上杉亮太です」
「亮太君、亮太君ね。私は香苗って呼んでね」
「はい、香苗さん」
香苗は44歳、亮太の母親よりも三つ年上である。
学校の話やここでの生活など、とりとめもない話をしばらくしてから香苗が聞いた。
「亮太君は女性との経験はあるの?」
「あ、、いえ、まだ、です」
「うん、そうよね、まだ小学6年生ですものね、あたりまえよ」
「はい、、」
「ここに来てしまって大変よね」
「そんなことは、、」
(香苗さんてきれいだな、優しいし、ママとどっちが年上なんだろ)などと亮太は思っている。
「亮太君は初めてはどんな人がいいの?」
あまりにストレートに聞かれ亮太は顔を真っ赤にする。
「え、いえ、まだわからなくて」
「同い歳くらいの子がいいのかな?」
「、、わかりません。でも、同じくらいの子だと恥ずかしいし、、上の人に最初は教えてもらわないと、」
「そっか、そうよね。まだ分からないものね」
「はい」
「ねえ、私だったらどう?」
「えっ、香苗さんと?」亮太は思わず聞き返してしまった。
「こんなに歳が違うとさすがにないか、ごめんね、ふふ」
「いえ、そんな、そんなことありません」
「お世辞言わなくても大丈夫よ」
亮太は香苗の美しさに見とれながら(香苗さんと、、、したい)と思った。
「お世辞じゃなくて、香苗さんとなら、その、すごく、嬉しいです」
「ほんとに?初めてなんだよ。私でいいの?」
「ほんとです、ぼ、僕、香苗さんに教えてもらいたいです。」

香苗は亮太と連れ立って手をつなぎ、廊下を歩いていた。
「私の部屋でいい?」
「は、はい」
亮太は夢見心地である。(今から香苗さんと、セックスするんだ)
「亮太君、私ね、今日、排卵日なんだ」
「えっ、排卵日?」ここに入るにあたって亮太は妊娠や女性の身体について詳しく教え込まれている。
「うん、そうなの。だから、亮太君、私を妊娠させていいんだからね」
「え、でも、僕、そんな」
「うふ、いいのよ、そんなに緊張しなくて。私ね亮太君に妊娠させられたいな。亮太君も初めての女性を孕ませたら記念になるでしょ」

亮太は思わず生唾を飲み込んだ。
(香苗さんを僕が妊娠させる・・・)
香苗は部屋を生体認証で解錠して亮太を招じ入れた。
大人の女の部屋の甘い香りが亮太を包んだ。




 
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2022/11/19 11:31:11(28RY6Tps)
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