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日本女性はどんどん強くなる傾向にある。体格だって立派になる一方だ。人間の体格、その生れつきの遺伝子なんて意外と早く変化するものらしい。これは体格面で男女逆転した未来の話である。
21XX年、女性の体格は男性の二倍になっていた。なぜそうなったのか。男の子の場合、肉体的成長と性的成長を遅らせるよう仕組んだためである。体格を小さくするだけではなく、筋肉の発育を抑えるために男性ホルモン抑制剤が盛んに投与された。それら薬剤は副作用がない程に進歩していた。そうすることで、食事や運動する時間を節約でき、更には性的な妄想から逃れることができ、その分勉学に励むことができる。晴れて成人したら逆に性能力を高める医学が発明されていた。年々腕力を必要とされる仕事が減ってきたこともその遠因でもあった。男性は16歳迄の勉学で将来が決まってしまうことから、盛んに奨励されたのだ。 一方、女性は寧ろ成長を早める研究が盛んになされた。避妊技術が完璧で、望まない妊娠の心配がなくなったからだ。さらには老婆になってもセックスを楽しめる様にもなった。女性は未成年でも人生選択の幅が広がり、いや50を過ぎてもやり直しは利く世の中になっていたのだ。美味しい職業を逃したとしても、体力さえあればその後数々の道が残されていた。そんなわけで、老婆になっても性的魅力を維持できる様になっていた。年少から晩年まで長いことセックスを楽しめたのである。ついでに言うと、長いこと女性を悩ましてきた月一度の月経でさえも苦痛から快感に変える技術が開発され、皆その日が来るのを楽しみにもするようになったほどだ。 もちろん男性も晩年まで性能力を維持できる様にはなっていたが、残念ながら実生活では生かされなかった。条件さえ揃えば、一人の女性が複数の伴侶を持つことが許されていたのだが、例えば複数の伴侶を公平に可愛がらなければならず、もちろんセックスも公平に応じなければならないとか、条件が多過ぎたのだ。 ところで皆さんは痴漢というのをご存知だろう。説明するまでもないが、漢字からは馬鹿な男と解釈できるが、女性に対する性的な嫌がらせをする人を指す。 痴漢防止の法律はいくつもある。強制猥褻罪、迷惑防止条例など。 21XX年には最早女性を守る必要はなくなり、これらの法律は廃止された。恋愛をする機会を増やすための規制緩和である。代わりに新たな法律が施行された。 一つは「男性保護法」、これは言うまでもなく弱体化した男性を保護するもの。 二つ目は「男性能力活用法」、この能力は性的能力にも適用された。健康で性欲活発な男性でありながら、容姿その他のハンデから女性からセックスの対象とされない成人男性と結婚した女性に補助金を支給するというもの。真面目にお相手しているか時々抜き打ち調査がある。 三つ目は、なんと「男性性欲解消法」。これは女性が無闇に性交渉を拒否してはいけないという法律で、本来は夫婦間のセックスレスを避けるのが目的だったのだが、やがて恋愛中の男女にも適用された。少なくとも、やむを得ない事情がある時は少なくとも手で満足させることが女性達にも義務付けられた。更に拡大解釈されて、なんと痴漢行為にも浸透していったのだ。 ただし、加害者から身を守る権利も必要という女性達の要請を取り入れて、「迷惑行為制限法」が制定されたが、規制緩和の一環として当事者同士の話し合いに解決を委ねている。また「男性性欲正常化法」が制定された。これはか弱き男性を強者である女性が正しい愛を指導するというもの。これは女性達からの要請によって作られたものだが、聞こえはいいものの後々問題を残すことになった。 これからある痴漢事件の加害者?と被害者?双方の日記を紹介しよう。 (加害者男性の日記) 僕はある日夕方、いつもの様に電車で帰宅しました。どういう訳だか満員電車。周りは僕の二倍もあろうかという女性ばかり。僕の顔は女性たちに挟まれたまま。目の前の女性とは向い合わせ、僕の頭はそのその女性のお腹の位置。 その女性が優しく声をかける。 「大丈夫?」 「ちょっと、ちょっと苦しいです」 「ごめんなさいね」 と言うと、片足を僕の股間に入れて少し持ち上げてくれました。頭は少し上に……、楽になりました。その後は足でなく手で支えてくれたのです。有り難い! 「どなたかに席を代わってもらう?」 「いえ、このままで結構です」、苦しさを取り除いて下さっただけでなく、普段滅多に触れることができない女体に酔いしれていたのです。 彼女の弾力のあるお見足が、まだ僕の股間に触れています。そして目の上には乳房が……、もう少しで届きそう。 目の真ん前にはお腹、多分その下には美しいお毛げがはえている神秘な洞窟があるはず……。 唇をお腹に軽く付けた。「好きだ、好きだ」と心の中で叫びながら……。 僕は彼女のお尻を抱き抱える様な体制になっていた。右手で谷間をそっと撫でてみました。元々彼女の膝辺りにあった手。それを少しずつ太ももへ、上にいくほどお肉が厚くなって臀部へ、その上の腰はくびれていたのです。 大きな山が二つあり、それがお尻。山の谷間も触れると気持ちが高ぶリます。女性たちにしてみれば、当たり前のものがあるだけなのですが、新鮮で美しい。 ああ、好きだ!もし僕が背が高かったら、勃起したオチンチンをお尻に……でもそれは無理。もし逆に背が低かったら、唇を秘密のとこに当てることもできるのに。 僕はお尻に触れた指先を少しずつ、少しずつ割れ目から押し込んでいきました。指はお肉に挟まれて窮屈な感じではないあったものの、それが女体の弾力を感じさせました。スカートのを上からではあるものの肌と肉の感触は確かでした。 僕のオチンチンは硬く、下半身の力を総動員するかの様に、ドクンドクンと波打ち始めました。 さらに片方の手でスカートを一歩一歩まくりあげていきました。 何としたことをしたのでしょう。でも、最早この公衆の場が僕と女性だけの密室の世界にしか思えなくなってしました。背の高い彼女にしてみれば周囲の数々目の中、背丈が半分しかない僕にとっては誰も見ていい部屋の中………ああ。 ついにはパンツに触れた手を少しお背中の方に上げました。そしてお尻を上から下へ撫でるようにして、パンツを半分程おろしたその瞬間、彼女の手で掴まれてしまいました。全然動かすことはできません。何とか離そうとしましたが、1ミリとも動きません。直に力尽きてしまいました。もう黙っているしかありません。 (被害者女性の日記) 満員電車の中、小さなか弱き男性が女性達に挟まれて苦しそう。可哀想に。 私、その男性を助けてあげたんです。そしたら恩を仇で返す様なことされて、頭に来ちゃった。 満員電車の中で彼が苦しそうだったので、ちょっと抱きかかえて、彼がしがみつくのも許したわ。 そしたらその冴えないオトコ、手で体のあちこちに触れ始めたんです。 最初はたまたまかと思ってた。でも暫く経って、「ひょっとすると」と思ったけど、「ははん、やっぱりね!」ということだった。チカンだった。 (その後) 以上が双方の日記であるが、その後どうなったか、日記を元にしてここで私からお話しましよう。皆さんは次の事を思い出してもらいたい。 「迷惑行為制限法」が制定されたが、規制緩和の一環として当事者同士の話し合いに解決を委ねているということ。 「男性性欲正常化法」は女性が男性に正しい愛を指導するというものであること。 さて、女性はオトコの手をしっかりと、実は軽く掴んだまま次の停車駅で降りた。 「ねえ、あなた、わたしに何かやましいことしたでしょ」 オトコ「…………………………」 「このまま黙って付いて来て」 「ここなら誰もいないしゆっくり話ができるわね」 「わたしに何したか自分から言って!」 「はい、パンツに触りました」 「それだけでないでしょ」 「はい、ぬ、脱がしました。見逃して下さい」 「うん?それはダメよ。でもね、昔だったら大変なことになってたよ。今は、当事者同士の話し合いで済むことだけどね」 「それだったら、僕に何かバツを。この僕のいけない手にシッペをして許して下さい」 「あはは、シッペ?可愛いこと言うね。まあ、いいわ。そうした素直に反省するとこ気に入ったわ。でもわたしのシッペ案外キツイよ。ホテルでゆっくりやろうね」 「えっ、ホテルって?」 「そうホテルよ。でも自分の好きなことできるって勘違いしないでね」 「さあ、この部屋私たち以外誰もいない。まずはお仕置き。あなたの言うシッペと、この手で尻叩き、どっちがいい?わたしは尻叩きをお勧めするけど。ただし、おズボンと下着は脱ぐことになるけどね。わたしのシッペ案外きつくて手の骨でも折ったら困るでしょ。尻叩きなら肉の厚いとこを撫でながらするから割と楽なんだけどなぁ」 オトコ「…………」 「黙ってたら分からないでしょ」 オトコ「はい、お尻叩きでお願いします」 「うん、では脱いで。自分で選んだことなんだから満足でしょ。終わった後は優しくして上げるけど、きちっとお礼言うのを忘れないでよ」 オトコ「はい、ではお願いします」 「うん、中々礼儀を心得てきたわね」 「お前の名前を呼びながら叩くからね。名前なんて言うの?」 オトコ「はい、田江ようすけと申します」 「えっ!耐えよう、スケべーとも読めるんじゃない。面白い。わたしの名は尾坂直子、よろしくね」 はい、お尻を撫で撫で。パーン、パーン、……。 耐えようね、スケべー! 「はい、終わりましたよ。ご感想は?」 「感謝の気持ちで一杯です。僕の名前を呼びながらして下さったので…うーんと…」 「うん?名前を読んだから何?」 「はい、名前を呼ばれながら、何だか支配された様な、親しみが湧いた様な気がしました」 「うん、ハキハキものを言える様になったね。いいことよ。続けて!」 「そして心の中で、直子様って呼びたくなって。そう呼んでると痛いのも耐えられて、寧ろ快感が出て来ました。痛さを克服しても屈辱と恥ずかしさは残りました」 「そうぉ。屈辱と恥辱から愛が芽生えることもあるわね。わたしも勉強になったわ。ねえ、ようすけ、普段性欲はどの様に解消してるの?」 「………」 「分かった。オナニー?」 「………、はい」 「そうぉ、いつ頃から?」 「5年前からです。成長期の時は薬で抑えられて、成人になってから逆に性欲を高める治療を受けたのです」 「そう。男性は皆そうらしいわね。じゃ、男性になってからそんなに年月経ってないのね。無理もないね。自分の性欲をどう解消していいのか分からないのね」 「そうだ!今から女性の正しい愛し方を教えて上げるね。あんなイタヅラでなく、もっと愛情のこもった接し方をね」 「アレッ、ようすけ、もうアソコ勃ってるじゃない。アレッ、体は小さくてもソレだけは女性のアソコと合う様に造られてるのね。上手く出来てるのね。さあ、そういう時にはどうするの?」 「はい、直子様にしがみつきたくなります」 「うーん、気持ちは分かるけどね。自分で良く考えて行動して。失礼があったら不本意だけどビンタしなけりゃならないの。これはチカンを指導する手段として暗黙の内に認められているし」 「まずは、直子に対して敬愛の気持ちを示すの」 「はい、直子様、きょうは寛大な対応ありがとうございました。どうか存分に罰を与えてくださいまし」 「うん、もうお仕置きは済んだの。でもそういう気持ちが大切。立派!次は行動に移して!何?直子の足に口づけ?いいよ」・・・チュ、チュー。 「次にやることはクンニ。これも尊敬の気持ちの表現。しっかりわたしを満足させるように頑張りなさいね。あなたの様な口べたなオトコにもできる愛情と敬愛さらには崇拝を表す良い方法たからね」 彼女の日記によると、この様なやり取りを繰り返し、最後はセックス、と言いたいところだが、残念ながらそうはならなかった。あくまで女性の膣の感触を覚える目的でゴムをつけての、一瞬だけ挿入が許されたのだ。射精は勿論したが、彼女が手で処理したのだった。 実は、彼の場合は運が良かったと言える。少なくとも恥辱に耐えただけのことはあった。また肉体的な苦痛も受けたが、耐えられない程でもなかった。人はこれを悲劇と言うが不幸ではない。 当時は弱体化したオトコ達が女性に泣かされる事件がしばしば発生した。男性を保護する幾つかの法律も実はオトコとセックスをこよなく愛する女性たちが主張して作られたものだ。中にはセックスを毛嫌いする、または自分勝手な女性もいて、オトコたちを苦しめた。法律ができてからはそういったことは激減したがまだまだ問題はある。 かつてのように、2016年のように、痴漢を厳しく取り締まるべきなのか。或いは今の時代のように自由恋愛の一環として当事者同士に解決をね任せるのが良いのか。強者となった女性たちに委ねられる時代になっている。 全てが悲劇ではなく、ようすけの様にはいかなかったものの、例えば女性の身の周りの世話をする勤労奉仕で円満解決することも多いのだ。いずれにしても男女ともに満足して幸せになることを祈るばかりだ。 ー終わりー
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2016/08/19 14:47:10(8.5BhCCB)
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