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女優
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:女優
投稿者: 志乃
主演こそ無かったがテレビの時代劇などに出演し着物の似合う女優として人気の出かけた磯野志乃。
大手芸能プロダクション或いは一部の熱狂的な中年の男性ファンクラブからセクハラ騒動があったのはもう5年前になる。
騒動は揉み消され志乃は仕事を干され業界を去った。
業界のセクハラは有名だったがそれを受けて主演を手に入れた女優もいたが泣く泣く業界を去って行った女も多かった。
アルバイトなどで生計を立てざるを得ない志乃の元に週刊誌から連絡があった。手記を書いて欲しいらしい。
勿論セクハラの事実をだ。

生活の足しにもなるかも、あるいはもう一度あの世界に戻って世間から注目されたい、そう思って志乃は承諾した。
一週目の手記が掲載されるとすぐに横槍が入った。芸能者の差し金だろう。
売名行為とも言われた。

それでも志乃は違う形で通目を浴びることに快感を憶えた。
芸能レポーターのインタビューにも果敢に応戦した。

だが若手で正義感の強いだけの記者には荷が重すぎた。
会社から連載は中止させられた。
そして志乃とその記者は名誉棄損で訴えられた。  

大きな組織に勝てる訳は無く志乃の転落人生が始まった。マスコミはこの薄幸の美人女優をおもしろおかしく伝えた。
世間の人間も同情しつつも志乃の転落を望んでいるように思えた。そんな世間の目にいつか志乃は快感を憶えるようになっていた。
まさかこんな形で注目されるとは思わなかった。

内容が内容だけに裁判の傍聴席は一杯に埋まっていた。そんな聴衆の前で志乃は恥ずかしい口述を続けた。
映画の撮影で下着姿にされた時必要以上の観衆がいたこと。ファンクラブの人間が十人以上いたこと。
打ち上げの時に某sm作家の原作の映画の主演にさせられそうになったこと。

そして自分の口から言えないと思った想像を絶する恥ずかしい言葉を志乃は口にした。
「プロダクションの人、監督、普段共演もしたことも無い下品な俳優、ファンクラブの人達から私がマゾであると決め付けられました。
次回の映画では00さん主演の前作に負けないように被虐に目覚めた女の羞恥の極みを表現したいと言われ、、、断っても何度も電話やメールがありました。

卑猥な言葉責めでした。、、、剃毛、、浣腸、排泄、、アナル責め、、そのような言葉でございましたわ。」


だが証拠は無く証人も相手に有利な証言をしたのだ。勿論買収されてのことだが。裁判に勝ち目は無かった。



「石田さん、もうこれ以上あなたを苦しめたくありません。」
志乃は若い記者に言った。莫大な慰謝料を請求される恐れがあったからだ。弁護士にも詫び和解の交渉を依頼した。
和解の話が決まると志乃は弁護費用を支払った。これ以上の金銭的な余裕はなかった。

芸能事務所に匿名の手紙が届いたのは交渉の数日前だった。
転落していく自分が世間の嘲笑の的になっているのを自覚した志乃は自らその道を選ばずにいられないほど被虐の心が開花していたのだ。
浣腸、排泄、剃毛、、、そんな言葉が志乃の頭に浮かんだ。女の羞恥の極み、、。

彼らにも想像も付かないような内容の手紙を志乃は書き上げた。示談の内容だ。決心して志乃は投函した。

「誰からか知らないが良くも考えたもんだ。」
「多分ファンクラブの連中でしょう、。」  
ファンクラブの連中は40代から60代位の中年の熱狂的な志乃のファンだ。そこそこの会社の社長も多く道楽者の集まりらしい。
 まさか志乃本人の提案とも知らない彼らは事務所に志乃一人を迎えた。
 「訴訟を取り下げて下さるならどんな示談にも応じます。」
そう言って志乃は深く頭を下げた。 
「石田の方とは和解してやるから我々の要求には無条件で応じると言うのか?」
「はい、応じます。」
「つまりあの手記は事実無根の売名行為と認めるのかね?磯野志乃。」
「認めます。」
「志乃、我々に歯向かった罰だ。これで済まされると思うなよ、公の場で我々に謝罪し改めて自分がマゾだと公表しえもらう。」
「そ、、そんな、、私はマゾではありません、、」
「わかってるさ、だが世間の連中はもう一度お前の口から恥ずかしい言葉が発せられるのを望んでいる様だぜ。」
「これが示談の条件だ。」
そう言って例の手紙を参考にした示談書が志乃に手渡された。
「惨めすぎますわ、、あなた方のような人達にこのようなことをされるなんてあまりにも志乃は惨めです。」
「素直にセクハラに応じてたらこんなことにならなかったのに、、いい気味だぜ。全く、他に選択肢はないぜ、礒野志乃君。」
「出来れば素っ裸で公共の場で謝罪して貰いたいものだが、、そうわ行かないか。」
恥ずかしい言葉を投げかけられ志乃は濡らしていた。そして急かされて返事をした。
「示談の内容、、全て受け入れます。」

公の場でほぼ奴隷宣言と思われる記者会見が盛大に開かれたのは数日後だった。
「この度弊社は磯野志乃氏自らが提案された示談書を全面的に受け入れ和解いたしました。」
「慰謝料はお幾らでしょう?支払能力は?」
「その前に改めましてこの場で00事務所にお詫び申し上げます、事実無根の手記によりご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。
そして売名行為であったことも認めます。
慰謝料については先方様のご厚意により免除して頂きました。」

「私共も決して金が目的ではありませんので名誉さえ回復して貰えばそれで充分ですよ。ただファンクラブの方々のほうが騒いでいらっしゃるみたいで」
「ファンクラブの皆様には慰謝料の替わりにもう一度芸能界に復帰して皆様に元気を与えてくれと提案頂きました。
こんな志乃のために再びファンクラブを作って頂きお礼の申しようもございません。志乃に出来ることならどんなお仕事でも引き受ける所存でございます。

「この場で公表するには抵抗があるのですが、、、示談書には磯野志乃はマ、、マゾと、、、えええ、そのー」
「私はマゾなんです。あの時にsmの映画の出演を断った理由は今の日本の環境では期待するものが撮れない、、そう思ったからですわ。」
「つまり、、」
「ええ、剃毛とか浣腸シーンも嘘になってしまいますわ。」
志乃の発言に開場は大騒ぎになった。そして槌ん傾斜が志乃を抱えて退場させた。
「最後に、、ファンクラブの方々にはプライベートビデオの撮影に参加して頂くことになりました。」
そして志乃の姿は消えた。






 
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2023/09/12 17:03:43(JgG2tgdi)
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