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前奏曲とパルティータ 第4楽章
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:前奏曲とパルティータ 第4楽章
投稿者: グレッグ・エムジョスキー ◆CP.4GFQjTw
第4楽章 サラバンド

「海岸沿いを走っていただけませんか?」

潤んだ瞳で見つめながら、みほが突然言い出した。

「えっ湾岸線?」

後続車がいないことを確認しブレーキを踏みハザードランプを点けながら料金所入口の手前でロードスターを停止させた。

「いえ、気持ちのいい天気なので海岸沿いの道を」

「ローターを使うれるのがいやか?」

「ローターはご命令ならば。。。でも、縛っていただきたい。。。と思ってます」

「後で縛る積もりでいるけど、今?」

視線を交わすのが恥ずかしいのか、みほは手にしたローターに視線を落としたまま頷いた。

「縛るのはワンピースの上から?それとも。。。」

「縛っていただいてからワンピースを着させてください」

「驚いたな、そんなことを言われるとはまったく想像してなかったよ」

想像を超えたこと、想像しなかったことを言い出した理由を知りたくなって少し意地悪な質問がしたくなった。

「どうして縛られたいと思った?」

「。。。」

みほ自身も明確な理由など持ち合わせていないのだろ、悪戯を見つかった少女のようなはにかんだ笑顔を見せながら黙っていた。

「もしかして、かおりへの対抗心?」

「そうかも知れませんね、でも縛っていただきたいと言う気持ちが溢れて。。。」

なぜこれほどにかおりを意識するのだろう?と思いを巡らせた。シングルマザーと言う共通点はあるものの、ふたりは対照的に思える。幼稚園に勤務するため動きやすい服装が必須でさほどお洒落に気を使っていないかおりに対し、みほはスーツを着こなし人前に出ることを常に意識している。

また、最後まで『こんなわたしのために』とか『こんなわたしなのに』と言い続け、どちらかと言えば自分自身にコンプレックスをが持っていたかおりに対し、みほはハキハキとしているばかりか、その立ち振る舞いから職場でもキャリアウーマンと捉えられている印象だ。みほのかおりへの意識や対抗心が不思議でならなかった。

「かおりさん、同性から見ても可愛いらしい女性で、わたしが男だったら、やはりM女として調教したいと感じます」

「わかった、近くでビルの死角か公衆トイレを探すからそこで縛ってやる」

点灯させたハザードランプを消し、ウィンカーを右に出すとアクセルを踏み込んだ。走り出して直ぐに新しく比較的清潔そうな公衆トイレが見付かった。パーキングチケットを備えたパーキングスペースがあるから路上で駐車違反で取り締まられる心配はない。問題はロードスターの幌だが、平日の9時半過ぎには交通量も少なく歩行者もさほど見当たらない道路だとそのままにした。

麻縄や蝋燭を潜めさせたバッグを持つと、かおりの手を握りしめて公衆トイレの多機能トイレのスライドドアを開いた。

「清潔そうなトイレだな、清掃に入ったばかりかな?」

「はい、よかったです。清掃員の方は暫く来ないですね。かおりさんとご一緒した時には階段の踊り場に女性の清掃員さんがいらっしゃいましたもの」

「そんなディティールまで良く覚えてるな、みほ」

「何度繰り返し読ませていただいたか。。。あの全てシーンを頭の中で再現出来ると思うくらい。それにかおりさんがお好きなディーバたちの曲もすべてチェックしました。あっロックはしっかりとお願いします」

「それにしても凝り性なのかな?行動が全てお見通しみたいだ」

多機能トイレの中は清潔に保たれており、槌いや清潔過ぎてこれからすることへの罪悪感が薄れるようだった。みほに釘を刺されたスライドドアのロックをわざと大袈裟に音を立てながら掛けると、ベイビーベッドを下ろしバッグを置いた。

手招きするように腕を左右に開くと、みほは胸に飛び込んで来た。右手でみほの頭を抱え込み、左手を腰に回した。
ワンピース越しでも柔らかい乳房の感触が心地よく、みほをより強く抱き締めた。

「グレッグ様、あっヒロ様です。。。」

「どちらでもいいだろ、呼び慣れた方で」

「駄目なんです、これだけは譲れません。わたしはグレッグ様じゃないヒロ様に調教いただきたいんです」

「割りと頑固なんだな、みほは」

そう言いながらみほの髪の毛を少しだけかき分け額にキスをした。こちらが照れてしまうほどの眩しいものを見るような表情で顔を見上げたみほに唇を重ね合わせた。感情が込み上げたのか、差し込んだ舌に強く自らの舌を絡ませるみほの腰を更に強く抱き寄せる。右手をみほの頭から左の乳房に移動させると舌と唇を解き放った。

「Eカップくらいありそうだな」

親指の腹で突起した乳首を撫でながら手のひら全体でカップサイズを推量るように乳房を包み込む。

「Dカップですよ、なんなら後で計っていただきますか?」

「大丈夫か?確かにかおりは直に計ってもらったけど、緊縛された乳房じゃ正確な数字が出ないよ」

「縛られたままでは。。。恥ずかしい」

「じゃあ縄を解いて縛られた後がくっきと残ったままなら?」

「あのお店の店長さんみたいに『調教ですか?』と聞かれるかしら」

「本当に全てのことを覚えてるんだね。じゃあご褒美をあげよう」

みほの手のひらに包まれたローターを奪い取るとワンピースをたくし上げパンティの隙間からクリトリスに当たるように推し入れる。ジャケットのポケットに忍ばせたリモコンスイッチを摘み出しスイッチをローモードでオンにした。

ローターが繰り出す僅かな振動に合わせ身をよじりながら微かな喘ぎ声を漏らすみほの唇を塞ぐと、リモコンを持たない左手でローターの位置を確かめるようにローターをみほに強く押し付けた。唇を塞がれながらも、みほはイヤイヤと顔を左右に振ろうとした。ローターの固定をパンティに任せると空いた左手でみほの右の乳房を少し強めに鷲掴みにした。

ブラをしていないみほの乳房は小刻みな身体の震えと連動して揺れ動く。指先と手のひらをセンサーに意識を集中し緊縛のイメージを思い描くと、真っ先に浮かんだのはタージマハールの屋根だった。

乳房の付け根を幾重にも縄で廻し締め上げると玉ねぎのように丸く尖ったモスクの屋根を思わせる形に前方に突き出される筈だ。見た目のインパクトもあるし普段みほ自身が見慣れているであろう乳房の形とのギャップに驚くだろうと思った。

好みの緊縛のスタイルは乳房に沿って美しいラインを描くより乳房を歪に形を崩すような破壊願望を満たすものか、この槌タージマハールのようなスタイルだ。乳房の大きさや質感からのファーストインプレッションで突き進んで緊縛して自分なりの芸術作品を創造していると自負している。

「みほ、一旦ワンピースを脱いでしまおうか?」

右手に持ったローターのスイッチをオフにしながら指示した。

恥ずかしそうに頷くと、みほは前開きのワンピースのボタンを上から外し始めて胸元をはだけながらワンピースを脱ぎベイビーベッドに載せた。ボタンを半分外しセーターを脱ぐような方法で脱がなかったのは大人の女だからだろうと感じた。あるいは見られることを意識した行動だったのだろうか?

パンティのみに包まれた眩しい裸体が晒されて、その姿を鏡の中に捉えたみほは軽く身震いしているようだった。みほの後ろに周り込み後ろから抱きしめながら両方の乳房を力強く鷲掴みにした。

「痛いか、みほ?」

「。。。」

無言で首を横に振るみほに荒縄を見せる。振動を止めているもののローターは未だにみほの局部に当たったままでいる。縄を見たせいなのか、それとも自らの力でローターの当たり具合いを調整しているのか、みほは両方の太腿を擦り合わせるようにもじもじしていた。

縄の先端で左右の乳首を交互になぞると乳首を中心に乳房が揺れるのがわかる。そして縄の先端を口元に運ぶと咥えるように指示した。

「ほら咥えて、決して離さないように。そうだ、芸術作品が完成するまでは目を閉じて」

縄をそのまま下に下ろし右の乳房を持ち上げながら幾重にも締め上げる、そして同じ動作を左の乳房にも繰り返す。

「みほ、縄を放していいよ」

両方の乳房を巻いて余った端しを、みほが咥えていた反対側の端部に結びつけた。それぞれの乳房は若干外側に向いているが完成したタージマハールの屋根のように丸みを帯びた乳房は有り得ないほど前に突出していた。

「さあ目を開けて。芸術作品を見てごらん」

鏡の中の緊縛された自身の姿と眼下に広がる緊縛された乳房を交互に見ると、みほは一気に縄酔いをしたような無表情の顔を見せた。

「どう?緊縛された淫らなみほは?とても綺麗だ」

「あぁん。。。」

言葉とも喘ぎ声ともつかない声を発するみほだが、悦びを別の形で表現してくれた。薄いスカイブルーの下着の中心をインディゴブルーに変えていた。まるでワンピースの色と同化するほどに。

槌縄の圧迫を確かめる指先が感じたみほの心臓の鼓動が舞曲のリズムのように伝わって来た。それはまるでバッハのピアノ独奏曲『パルティータの第4楽章-サラバンド』のように感じられた。

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2018/11/27 01:33:00(mqwcTcZ2)
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