「何…だろう？これ…」

藤峰百合は今年で28になった都内に住むOL。一人で暮らしていたが、年の離れた妹の蜜葉が居候となってからは姉妹で二人仲良く暮らしている。都内の高校に通うため蜜葉は姉の家を訪れたのだった。そんな蜜葉は17歳の高校二年生。仲の良い友達が早速できたみたいで、一年生の最初の方から毎日お友達が家に来て二人で登校していた。
そして、いつものように二人で学校に向かった蜜葉を見送った後、知らない茶封筒がポストに入っているのを目にする。手に取ってみると差出人などは書いておらず困惑していたところだ。今日は休みの日。ゆっくり映画や録画をしたTV番組を見ようと思っていたのだが、興味関心はこの茶封筒に全て移ってしまった。そして、開封してしまう。中身はCDケースに入ったDVDだった。表面には『百合へ』と書いてある。ストーカーか何かか…？そう考えると寒気がしたが、それをデッキに入れて再生してみた

「あれ、これ写ってる？」
「それで大丈夫だと思うけど…、ちょっと貸してみ。…ほらあ、映ってるって。蓋取らないと映るわけないじゃん。スマホしか使わないからこういうの分かんないだよ」

画面は真っ暗な後、若々しい少女の声が響いた。そして、恐らく蓋を外したのであろう、画面の闇が消えると毎朝蜜葉と登校する蜜葉の友達、西条月夜の顔がドアップで映し出された。何だ、ストーカーなんかではなく、蜜葉達の悪戯か…。そう安堵し、いつの間にか前のめりになっていた腰を深くソファに沈め直す。しかし、すぐさま再び前のめりになってしまうだろう。

「じゃあ、蜜葉ぁ？昨日言ったとおり、出来るよね？」
「は、はい……。…ぉ、お姉…、み、見て…ま、す……か？」

蜜葉が画面の向こうの百合に話しかけ始めている。しかし、百合は内容を聞いていなかった。画面の蜜葉の格好の異常。 全裸で教壇の上に立ち、犬のチンチンのポーズを取ってカメラに向かって話しかけている。頭には猫耳、そして、どこに繋がっているのか容易に想像できる猫型の尻尾、身分を示すような赤い首輪に画面外に伸びるリード。全身には読むのも憚られる淫乱な文字列が書き込まれていた。周りには女子生徒だけでなく、男子生徒もいる。

「……で、……な、なの…で、私は2年3組のペットになりました…。どうか、お、お姉もペットになってください…」

画面の蜜葉が用意された言葉を言い終えたのだろう、月夜に頭を撫でられている。しかし、誰かが悪戯のようにリードを強く引くと、蜜葉はチンチンのポーズを崩してしまい、よろけてしまった。すると、パァンという小気味いい音が鳴る。蜜葉を月夜がビンタしたのだ。蜜葉は必死に涙目になってチンチンのポーズに戻り謝る。
理不尽極まりないこの現実に頭を抱えてしまうと、ピンポーン、とインターホンが鳴った


【よろしかったら感想や催促のコメントを下さいませ。需要がありましたら続きを書こうと思います。知ってる方もいらっしゃるかと思いますが、とあるネット小説のオマージュ(パクリ？)のように序盤展開をしたいので、最初はあまり反映できないと思いますが、こんな展開が見たいなどありましたら、レスをお願いします】

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