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不倫
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:シナリオ 官能小説
ルール: エロラノベ。会話メインで進む投稿小説
  
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1:不倫
投稿者:
 楽しみがない、といいますか、心が躍るようなことがなく、毎日毎日、た
だぼんやりと、漠然と過ごしておりました。別段、悩みがあるわけでもあり
ませんでしたので、それはそれで、平穏でよかったのですけれど、感情が揺
り動かされるようなこともなく過ごしていると、死んでしまっているみたい
で、そろそろいやになり、刺激がほしくなってきたのでありました。
 主人とは長く、ずっと仲良くやってきて、どうやら円満な夫婦なようで、
不満はありませんが、若い頃のようにはしゃぎあうこともなくなって、ま
た、主人は下手なので、恥ずかしいのを忍んで私からおねだりして、セック
スをしてもらっても、もうひとつ物足りなく、それだけは私の不満の種でし
た。それに、主人は頗る鈍感な上、不器用なひとなものですから、そんな私
の心境を見抜いて下さることもなく、いつも通りのことしかして下さいませ
ん。
 ですから、私の会社の上司からお誘いを受けたとき、断らなかったので
す。そのひとは、妻子のある人でした。
 私は、結婚以来、主人以外の男のひととセックスをしようなどというの
は、初めてでしたので、少し緊張しましたが、すごくわくわくして、久しぶ
りに心が躍る思いがして、嬉しい気持ちがいたしました。
 その高揚感が手伝ってか、その日は、かつてないと思われるくらい、快感
を感じました。それに、そのひとは、自分から誘うだけあって、熟練の技を
お持ちで、私の体をどうしようもなく悶えさせるのでした。さらに、私の体
などをしきりに褒めてくださいますので、私は10年若返ったような気がい
たしまして、つい、調子に乗って、自分からその人のものを咥えたり、上か
ら跨ったりしてしまって、今思うと、赤面であります。
 柄にもなく、若い娘のように、きゃあきゃあはしゃいで、すごいすごい、
とか、いいわいいわ、とか、浅ましいことを言って、何度かそのひとの精液
を体に受けて、私も、この頃の主人との行為では味わっていなかった、絶頂
を久しぶりに迎えて、お互いに満足いたしました。そうして、そのひとには
妻子が、私にも主人がありますから、一晩は過ごさず、深夜でありました
が、帰ることにいたしました。
 別れ際、そのひとは、また、と仰いましたが、私は、満足していました
し、ちょっと疲れていたこともあって、気が向けば、と曖昧な返事だけ、し
てしまいました。
 そうしてそれから、家路の途中で、先のことを思い出しながら、やっちゃ
った、などと考えていると、だんだん、主人に対して、罪悪感を感じてきま
した。思えば、主人は、鈍物ですが、優しいのです。私を愛してくださって
いるのです。誠実さがあるのです。私は、それを裏切りました。極悪人では
ないでしょうか。急に侘しくなって、暗い夜道をうつむいてとぼとぼ歩いて
いました。
「やあ!」
 不意に、背後から聞きなれた声がしましたので、振り返ると、主人が少し
笑って私に近づいてきていました。
「仕事が遅くなったのかい?僕もなんだ」
 仕事がそんな遅くまでかかったことなど、それまで一度もありませんでし
たのに、ちっとも疑ってやしないのです。信じているのです。私を。
 そんな主人が不憫になってきて、泣いてしまいそうでしたが、平静を装っ
て、
「この道は明かりが少なくて、歩くのにちょっと難儀ね」
 などととりとめのないことを言いましたら、
「そうかね」
 と主人は言って、さっと優しく私の手をとり、
「なんでもないさ」
 とずんずん歩きはじめました。
 私は、しんから嬉しくなって、セックスは気持ちよくなくても、これでい
いんだ、と確信して、体がわなわな震えてくるほどの充足感を得ました。
 ごめんなさい、あなた。もう二度といたしません。許してね。
 その時ばかりは、若い頃のように、主人の腕にむしゃぶりついて、一緒に
家まで歩いていきました。
 
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2005/08/31 20:11:35(ClcArZof)
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