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ありふれた陥穽
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:痴漢 官能小説   
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1:ありふれた陥穽
投稿者: (無名)
「こちらが今回ご紹介する物件です」

 束になったファイルのようなものを携えた女と、やや大柄な男のふたり連れが、古ぼけた二階建てアパートの前で足を止めた。
 女のほうは不動産屋の営業にしては軽やかなオフィスカジュアルがよく似合う、若い女だ。
 肉付きのいいその身体を、ひらひらしたファッションで隠そうとはしているのだろうが、その異様なほど巨大なバストはオーバーサイズのサマーニットの上からでも十二分な存在感を放っている。

 女のにこやかな案内に返事もせぬまま後ろに突っ立っている男は、おおよそ30代半ばだろうか。どこにでもいそうな、これといった特徴のない男だ。よく見ると、彼の不自然にさまよう視線のほとんどは、周囲の景観ではなく前をゆく女の下半身に注がれ続けている。

 「お見せするお部屋は二階にありますので」

 女はそう言いながら、男に後を促しつつ外付けの階段をのぼりはじめた。
 膝丈のスカートが、脚の動きに合わせてふわふわと踊った。男は、その隙間から覗く白い肌を見逃さなかった。


 「さぁ、中へどうぞ」

 ポリ合板の剥がれかかった頼りない扉の先にあったのは、外観から想像できるとおりの、そのままの空間であった。
 摩耗した狭いシンクやひなびた畳が、昼下がりの西日をいっぱいに浴びて黄色く輝いている。

 「このとおり、日当たり抜群のお部屋になってるんですよ〜」

 女が先んじて部屋の中へどんどん入っていくのを玄関から離れずにじっと眺めていた男は、彼女が和室の中に入り、視線が遮られたことを確認すると、こっそりと部屋の鍵を施錠した。
 かちゃり、と軽い音はしたものの、女がそれに気づくことはなかった。
 
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2024/05/21 06:31:57(mRG5FaMj)
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