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歪んだ復讐
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:歪んだ復讐
投稿者: あさみ
自分の美しさが嫌いだった。

子供の頃から大人には可愛い女の子だと評価を受けて育っできた。

小学生までは大人の言葉を疑うことなく受け入れられても、中学生になると状況は一変する。

捻くれた妬み、僻みを苛めという形で受けることになったから。

なぜ自分がこんな目に合わなければならないのか、相手を問い詰めたことがある。

すると相手にはっきりと、こう言われてショックを受けた。

「あんたのその、可愛い顔がムカつくんだよ」

まいにち鏡で自分の顔を見てはいても、特段に意識したことなんてない。

自分では意識しなくても他人の見る目は違うのだと強く意識せざるを得なくなってからは、生き方が変わってしまった。

高校生になると、頭は良かったのにスポーツに力を入れるようになり、大学でもスポーツにのめり込んだ。
自分の存在価値は見た目ではなく、実力のある人間なのだと承認欲求は人一倍だったのかもしれない。

数あるスポーツの中で水泳を選び、情熱を傾けた。
充実した日々を送れたと思う。

皮肉なことに結果を伴わなかったけど、競わなくても泳いでいるだけでも気持ちが浄化する気がする。

でも自分の想いとは別に、ここでも自分の容姿が仇になっていることは知っている。

体のラインが如実に分かる競泳水着は邪な感情を抱く男子部員には、恰好のエサでしかない。

特にハイレグカットのデザイン。
練習用の水着は乳首が目立つ。

もちろん対策のしようはある。
それでもしなかったのは水の抵抗を少しでも減らしたかったからだし、対策をすることは練習に身が入らず成績が伸びないことに繋がるから。
そもそも気にすることは自意識過剰と捉えられ、成績の良い人達は何もしない。
邪な視線を飛ばす男子部員には皆、気づいていても口には出さないだけだった。


初体験は遅かった。

高校生のときから男子には告白を受けていたけど、その都度断り続けて大学生になるまで避けてきたから。

ひたすら苦痛だった時期を抜けてしまったら、訳が分からなくなる快感に包まれることに………。

肉体を酷使するアスリートだからか体力の続く限り交わり、一度日が着くと自分の性欲は自分でも手に負えないと知ることになるなんて……。


その彼とは大学を卒業して別々の道をすることになると、自然消滅する。
子供が好きだったから教育実習生を経験をして、中学の教師になった。

夏は自分の本領を発揮する舞台になる。

男子は男性教師、女子は自分の担当で、プールを真ん中で分けて使用する形になる。

先に自分が泳いで見せるので男子生徒の目に自分が触れることになる。
思春期を迎えた男子生徒に配慮をしなければならず、競泳水着はそのままにパット等の対策をしなければならない。

水着はシンプルなブラック、ネイビーというものを選んでいた。

あくまで授業の一環でも、自分の泳ぎに生徒達の羨望が集まる。

生徒達には人気があるほうだとの自負はある。
それでも競泳水着という姿は、男子生徒には刺激があると気づいてはいた。

人間だから時々は忘れ物をする。

ニプレス、パットは必須なのに、この日はどちらも忘れてしまっていた。

頭のどこかで油断していたのかもしれない。
なんだかんだ言ってもまだ、中学生だって。


夏も終わりに近づいたあの日、曇天で肌寒かった。
生理現象として、どうしても乳首が目立ってしまう。
30も後半になってはいてもスタイルはそのままに、周囲の評価は美しく映る。
目覚め始めていた性の対象としては、恰好だったろう。

男子の目は男のそれだったから。

表向きの理由は違うものだけど、年度末で教師を辞めた。

理由はもう一つある。

世間にはあまり周知されていない激務もあったけど、通勤ラッシュで受ける痴漢に辟易としていたから。

スカート、パンツスタイルに関係なく、毎日のように被害に合ってしまう。

訴え出ることは出来た。

それをしなかったのは職場の学校に知れてしまうから。

教師達は一枚岩ではない。

ここでも自分の容姿をやっかむ人物はいた。

何かにつけて詭弁を投げつけるお局ババアがいるのだ。

痴漢の被害を逆手に取るのは目に見えていたから我慢していた。

痴漢は数人は存在していたはずで、日によって違う。

それぞれのやり方でそれが分かってしまうからたちが悪い。

時には連携してくるから抵抗するにも限界はある。

意図せずに感じさせられることにいつしか諦めてしまい、どこかで慣れてもいたのかもしれない。

壊られるパンストの数は馬鹿にならず、いつしかセパレートタイプも身につけるようになった。

パンツを履いていても外に滲むまでされては溜まったものではない。

パンティライナーをつければ目ざとく気づき、下手をすると強引に下げられていた。

酷いときには十数人に囲まれていたかもしれない。

周りに見えないのをいいことに下着を剥ぎ取られ、こともあろうに強なクンニリングスを受けて
出勤途中に絶頂させられたのだ。

エスカレートする行為に恐怖しながらも、屈辱的なのにたまらなく気持ちよかった。

しかたなく出勤時間を早めるしかなくなった。

生徒と顔を合わす前にトイレに行く習慣を、もうやめたかった。

しばらくは上手くいっていた。

それも三ヶ月も過ぎると奴らに知れ渡り、時間を合わせて来るようになって血の気が引く思いをさせられるなんて………。

前後左右から伸びる手に服の中に侵入されて胸といい、下は前後を凌辱されるようになった。

彼らは心得たように担当をチェンジする。

ある日は胸の担当、ある日は敏感な前を、ある日は指を挿入させてくる。

それぞれが入れ替わりにしてくるから今日はあいつがここに……という具合に知れる。

後に前に体を支えられギリギリの快楽に酔わされる。

立ちながらにクンニを受けながら挿入された指を動かされると、切ないくらいになる。

繰り返しそういうことを覚えさせられると、それらが前戯という認識でしかなくなるからたちが悪い。

その先が欲しくなるのは禁じ得ないから。

でもそれは越えてはならない一線だから、奴らもそこまではしてこない。

ペニスは何度も見せられている。

理性的な部分の自分が何とか自分を保ち、本能的な自分がペニスを欲しがる。

ホームへ降りるたびに一線を越えなかったことにホッとする。

自分で自分を許せなくなるから。

それも終わりを告げる………。



我慢できなくなったひとりが暴走したのだ。

いつまでも均整が取れるわけがなかったと知る。


内蔵に達する圧迫感に驚愕し、続いて抵抗し難い快感が押し寄せてきたのだ。

息が整わない顔の前に、引き結ばれた性液の溜まる避妊具をぶら下げて見せられる。

間髪入れずに次々と挿入されていく。

口を塞がれ悲鳴も喘ぎも封印されて、怒涛の快楽に引き込まれていた。

一番許せなかったのは、最後の人物がブレザーを着る高校生だったことだった。

盛りのついたあいつは射精を済ませると、避妊具を外して挿入してきていた。

逃れる術はなく終わりの見えない快感に陶酔し、発狂さながらの姿を晒しながら子宮口に生温かいものを受け止めていた。

あの日、自分は壊れてしまった。

一週間の休みをもらって病院で処置をしてもらい、精神科にも通院しなければならなかった。


退職した後に半年ほど実家に身を寄せて、また歩を始めることにした。


………家庭教師。

何か箍が外れたように軽くなったような気がする。

今の自分にはぴったりだと思う。




暗い欲望を胸に、履歴書を手にして面接を受ける自分がそこにいるのだった。
 
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2024/04/02 04:33:27(XmwK5Rgf)
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