ついに日本が立ち上がった。人口減少に歯止めを！

その手始めは一億総スケベ化だ。特に深刻だったのは若者の草食化。危機感を抱いた政府「こども庁」は小中高生の性教育を大改革を断行する。従来の性教育は避妊や禁欲に偏りがちだったが、セックスの気持ちよさや素晴らしさ、男女ヌードの美しさ、肉体美の増進、恋愛の楽しさなど主眼を置くようになる。

それまでネガティブにとらえられてきた子供の性をポジティブにとらえる風潮をありとあらゆる手を尽くし政府は国民に植え付け始める。性をポジティブに描くものであれば映画やドラマでのセックスシーンも極端な特例ではあるが、無修正でも合法となった。しかしセックスだけを切り出したストーリー性に乏しいAVやポルノ作品で性器露出することは引き続き禁止された。

むしろ、放映は深夜に限られるのだが、若年のいわゆるアイドル、あるいは清純派女優と呼ばれる美しく可憐な女優が主演する恋愛ドラマでは性愛シーンを設定することが推奨された。しかしながら、従来の芸能界の慣例からそこに踏み込む女優はなかなか現れず、アイドル的容姿を持つ元AV女優がそのようなドラマを演ずることが多かった。可憐な容姿を持つ彼女らだが元々膨大なセックスビデオを発売してきたことから、新鮮味を持たれることはなく従来ポルノの延長線上にとどまり、世間の親たちは自分の子供たちの目に触れさせることを好まなかった。

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