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(無題)
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:(無題)
投稿者: たかし ◆vUNIdToRTo
特に優等生でもないくせに、性格が優しくて聞き分けの良かった裕未は、これまで誰にも叱られたり叩かれたりしないまま育ってきた。
そんなだから亜季が罵声と共に繰り出した本気の平手打ちは、痛烈に身に沁みたようで、しばらくは亜季を見上げたまま幼児みたいに声をあげて泣いていた。
亜季は亜季で、あんなに仲の良かった裕未の、我が子のように愛しいはずの裕未のまっさらな頬を殴ってしまったことを悔いて泣いていた。
俺はどちらかを庇うことも窘めることもできず、二人にバスタオルをかけてあげるのが精一杯だった。
亜季が先に立ち直り、
「裕未ちゃん、酷い顔になってますよ。お風呂で綺麗にしましょ」
とお風呂に誘った。
「うっく、えっく、あ、あい」
泣きじゃくりながら可愛く頷いた裕未は、とことこと亜季に連れられるように浴室へと入って行った。
その後ろ姿は、亜季より大きい筈の裕未がとても小さく見えた。

取り残された俺は、とりあえずトランクスを履きTシャツを着てキッチンに向かった。
本当はビールを飲んで直ぐにでも寝たい気分だったが、そんなことが許されるはずがない。
「はぁ…どうしたもんやら」
「次から次へと大変だねぇ」
「全くだよ、なんで俺ばっか・・・・・ってオマエ!!何やってんだよ!?」
何故かそこにホーコがいて、亜季のこさえた素麺を食べていた。
「ちょっと心配になってね。これ勿体ないよ、凄く美味しいのに」
「どっから入った?とうとう瞬間移動までできるようになったのか…」
「何言ってんの?お風呂入る時ぐらい玄関に鍵かけなよ。不用心だぞ」
「確かに不用心だな」
本来ならもっと攻撃して追い返すべき突然の侵入者なのに、俺はホッとして迎え入れていた。
「その様子だと、ちょっと手遅れっぽいな」
「手遅れ?」
「あれだろ?排卵に誘われるまま発情した裕未の罠にまんまとかかって興奮してしまい、急に怖くなって止めようとした裕未を押し倒し無理やり処女を奪って種付けもやっちゃっておきながら今になって後悔してるって顔してるぞ?」
「本当にそう見えるのならお前はとんだインチキだよっ!」
「えっ、違うの?」
「そんな純粋な顔して疑問符投げるなよ。確かに挿入寸前にはなったけど、亜季のおかげで未遂で済んだんだ」
「なに?」
「ん?」
「挿入、寸前?」
「あ、ああ」
「それって、太閤秀吉の正室に徳川吉宗が謁見した、ってこと?」
「伏せ過ぎだよ!何のカオス時代劇だよ」
「マン所に暴れん棒将軍が遊びに行っちゃった、ってこと?」
「棒が違う気がするが…。まあ、そういうことだ」
「ひぃっ、けだものっ」
「部屋の隅で怯えるのやめてくれっ!」
「でも吉宗になった時点で情状酌量の余地はないよ」
「それは…そうだよな…」
「そこまでなっておいてよく止められたな。男ってそうなるとブレーキ効かなくなるって言うのに」
「俺はじっとしてただけなんだ。ブレーキが壊れたのは裕未だよ」
「あー、なるほど」
「本当に怖かった。ああん、お父さんの大きいって声が耳にこびりついてるもん」
「今、何て言った?」
「えっ?」
「お父さんの大きいってか」
「確かそう言ってた」
「そんなの、未遂なら、入ってないなら・・・言わないだろ」
「・・・」
途端に背中が熱くなる。
言われてみれば確かにそうだ。入ってもいないのに大きさが分かる訳がない。
「あーあ、アンタ、変態ロリコンの子煩悩のお人好しから子煩悩のお人好しが消えたな」
「変態ロリコンしか残らねーじゃねーか」
「大丈夫、新たに鬼畜外道という冠が付いた」
「?…鬼畜外道の、変態ロリコン…」
「な」
「な、じゃねーよ!社会のゴミじゃねーか!」
「えっ、違うのか?」
「う・・・」
言い返せない。
俺は、娘の、処女を…。
「で、でも血は出てなかった。処女膜破ったなら」
「処女の全てが出血するとは限らないんだぞ」
「へっ?マジっすか」
「まあ今の裕未の体なら辛うじて出産にも耐えられるだろうけど、普通の病院にはかかれないよ」
「妊娠するようなことまではしてない」
冷静に思い返せば、確かに熱い中に包まれた感触があった。
認めたくなかった。
未遂であってくれと願った。
そう思い込みたかった。
「そうか…俺は、裕未と、やっちまったのか…」
「貴志って裕未には甘々だもんね。なんかこうなる気はしたんだ」
「ちょっと死んでくる」
「あんたが死んだら裕未が処女に戻るんかい」
「・・・」
「逃げるな。ちゃんと認めて次の手を考えよう」
「…うん」
以前に眠ってる裕未に対して邪な好奇心を抱き、えげつないセックスを妄想しておきながら、いざ本当に愛娘の処女を奪ってしまったという現実に向き合った時、それは物凄く重く痛く、気持ち悪かった。
喧嘩した相手に二度と顔を見たくないと言ったら本当に事故とかで死んでしまった、みたいな気持ち悪さだった。
「で、そのバカ裕未は今どうしてんの?」
「亜季と風呂入ってる」
「亜季ちゃんと?二人きり?」
「そうだけど、何?」
「本妻の亜季ちゃんが裕未を許すと思ってるの?」
「どういう意味だよ」
「そういう意味だよ」
「・・・・」
とっさに浴室へ走った。
何も起きていないことを願って扉を開けた。
「ゆ、裕未!」
カチャ!
「!!!」
そこにあった光景。
裕未が立って浴槽に手をつき、座っている亜季に向かってお尻を突き出している。
亜季はそのお尻を両手で開くようにして覗き込んでいた。
まあ、その、予想外な光景に俺は心底驚いたのだが、裕未と亜季は更に驚いたのだろう、しばらく間をおいて、
「ンギャー―――!」
と大絶叫された。
転がるように逃げ出したものの心臓がバクバクいってる。
『何だったんだアレは』
「どうしたの?凄い声したけど」
「い、いや、何でもない、何でもない」
あいつらの名誉の為にもさっき見た光景は忘れよう。
しかし、股間に響くビジュアルだった…。

「なあホーコ」
「ん?」
「あの時のことなんだけど」
「あの時?」
「刺されて死にそうになった時」
「あ、うん」
「お前が来てくれなかったら、俺、死んでたのか?」
「あれ?覚えてんの?」
「そりゃインパクトあったし」
「ナナツミちゃんのことも?」
「シッ!声がでかいって。そりゃ…憶えてるよ」
つい赤面してしまう。
「おっかしぃなぁ…」
「何がおかしいんだ?」
「じゃ訊くけど、貴志って、ナナツミちゃんの家に行ったことある?」
「あ、あるよ。あの日の午後に、行ってる」
「おっかしぃなぁ」
「だから何がおかしいんだって!」
「あんたの精神構造がおかしい」
「やなこと言うな」
「もう一度やるから正座して」
「へ?」
「いいから正座」
なんか色々疲れてたんで素直に従った。
「心を鎮めて、できるだけ何も考えたりしないで」
「はい」
「じっとしててね」
そう言うとホーコは俺を跨ぐようにして膝立ちして、頭をしっかり抱えてこの前と同じようにブツブツ何かを唱え始めた。

『だからこの姿勢がまずいんだって!』

今日の衣装はノーブラではないものの、胸の膨らみははっきり分かるし、ブラ紐は見えてるし、やっぱり今にも触れそうだし、更に今度の姿勢は腰までも近い。
見えるからいけないんだと思って目をギュッと瞑って頑張っていたんだけど、やっぱりおっぱいが鼻に触れてくるし、見えない方がもっと意識してしまって余計ダメだった。
何も考るな?心を静かに?
そんなことできるわけがない!
一度でも女として認識してしまったら、もう後戻りできないのですね。よくわかりました。
ふんわり漂ういい匂い。
近すぎて伝わるその体温。
もう興奮するなと自分に言い聞かせるのも面倒だ。
「貴志?」
「あ?」
「脈拍早いぞ」
「そうか?」
「これじゃダメだ」
「すまん」
「もう…」
不意にホーコが俺の膝に腰を下ろした。
「あ、」
「ん?」
「いや、なんでも」
何かを察したのか、ホーコは自分が座ってる場所、つまり俺の腰辺りを見た。
「…えっ」
「お前が密着するからだぞ」
「・・・」
ホーコはそれを見て俺の顔を見て、また確認するように俯いた。
「うそ・・・」
そう呟きながらホーコの指が歪に膨らんだトランクスを突っついた。
「わっ、こらっ」
「…なんで?」
「だから、近すぎるんだって」
「貴志…私に…?」
「悪いかよ。もういいからどいてくれよ」
「うん…」
ホーコは信じられないといった表情できょとんとしていた。
何度もテントを見ては、ゆっくりその体が離れる。
「ギャー!」
突如として鳴り響く悲鳴にホーコが飛び跳ねた。
「何やってんですか!?ホーコさん何でいるの!?たっくん大丈夫!?」
狼狽しパニクった亜季が戸口に立っていた。
「いや、これはだな、俺が少しでも真面な人間になれるようにおまじないをしてもらってたんだ」
「そんなデタラメ信じられますか!」
「いや、本当だよ」
「ホーコさん来てるの?」
「おー、裕未ー、今日は一段と綺麗だな」
「えへへ、そんなことないよぉ」
「女は男を知ると綺麗に」
ゴン!
「あ、ゴメン、殴っちゃった」
「いったーい…」
そう言うと頭をさすりながら黙ってしまった
あれ?何でこんなに大人しいんだ?
それに何だか顔が赤いぞ。
「ホーコさんの処分は後回し!たっくん、ちょっと来てください」
「ん?ああ、ホーコ、裕未に何か話してやってくれ」
「いいよ」
裕未とホーコを置いて連れていかれたのは浴室だった。
「ちょっと失礼」
そう言うといきなりトランクスを下ろされた。
「ちょ、こらっ」
「大事な検査です。動かないで」
すると亜季は半勃ちのピーに顔を近づけクンクンと匂いを嗅ぎ始めた。
フェラでも始まるのかと思ってしまい即座に反応してフル勃起してしまう。
「この非常時に何興奮してるんですか!中学生男子もここまで無節操じゃありませんよ」
呆れ顔で怒られたけど、目の前のフル勃起ピーに亜季が興奮しない訳がないだろ~頬が赤いぞ~ホレホレ~
ところが、どんなに待ってもフェラが始まることはなく、入念な匂い検査が続いただけだった。
「判明しました」
「何が?」
「裕未ちゃんの処女は無事です」
「えっ!?」
「たっくんの三段ブースター付きザンジバルには僅かですが香ばしい肛門臭が残ってました」
「は?」
「裕未ちゃんの膣口を調べましたが、凄く狭くてセックスなんてとても無理な代物でした」
「えっ!?」
「少しだけ指を入れてみたら裕未ちゃん痛くて泣いちゃうんです」
「えっ!?」
「比べてください」
細くしなやかな亜季の人差し指がザンジバルと並べられる。
「この指で泣いちゃう穴にこんな物入ると思いますか?」
「不可能・・・だよな」
「で、試しに隣の穴に押し込もうとしたら『そこが膣じゃないの?』とのエクセレントな発言頂きました」
「それは確かにエクセレントだ」
「よく洗ってなかったのか、私の指は黄金の香りに包まれてしまいました」
「なんて美しい表現なんだ!ただ肛門臭くなっただけなのに☆」
「ザンジバルは、それと同じ匂いがしました」
「亜季・・・おまえ・・・」
さっきの謎の行為は裕未の身体検査をしてたってことか。
あの姿勢は恥ずかしかっただろうに、もうこれで裕未は亜季に頭が上がらないな。
「良かったですね」
「本当か?信じていいんだな?」
「間違いありません。保証します」
「はぁー・・・良かったぁ~」
「いやぁ~、今、凄くホッとした、い~顔してますよ」
「そ、そりゃあ」
「実の娘のアナル処女を奪ったと知ってホッとするなんてゴミくず以下の鬼畜腐れ外道ですね」
「わーん!ごめんなさい!」
ごもっともだった。
ザンジバルでジャブローに突っ込んだ事実は変わらない。
侵入経路が当たりではなくハズレだったというだけだ。
いや、こっちはこっちで別の当たりだとも言える…。
ああ、どのみち俺は鬼畜外道の変態ロリコンからは脱却できないのか。
「ほら」
と人差し指を目の前に突き付けられる。
「この指と…たっくんのザンジバルは」
「な、なんだよ」
「穴兄弟ですね☆」
「がっかりだよ!」
「ドズルとガルマ、ああイメージぴったり♪」
ホーコにもすぐに分かったように、亜季も挿入があったことは分かっていたのだろう。
疑いというか疑問を持って即座に調査する機転と行動力は、本当に感服してしまう。
由希子でもここまでのキレはなかったように思うんだけど、とにかく、凄く頼もしい。
「ほれ」
と再び人差し指を目の前に突き付けられる。
「このガルマは、ついさっき裕未ちゃんのアナルに、そして、膣にも入ってました」
「だ、だから、なんだよ」
「舐めていいですよ」
「バ、バカ、何言って」
「ドキドキする?」
「亜季ぃ」
「はい、どうぞ」
のけ反る俺の口に、そのガルマが押し込まれた。
「ふふふ、変態たっくん、顔赤いですよ」
「あえよよや」
「何か味します?」
「のー、のー」
「何か臭いします?」
「のー、のー」
「当然です。よーく洗いましたから」
ふっと指が抜かれ、ドズルを見る。
情けないことに、亜季の指を舐めながらそれは反り繰り返っていた。
「指を洗うついでに裕未ちゃんの肛門も入念に洗っておきました」
「洗ってやったのか!あの姿勢で!」
「もしかしたらとは思ってましたが、ふふふ、やっぱり、親子ですねぇ・・・」
「ん?親子?」
「ふふふ」
「はっ、お、お前!裕未に何をしたっ! 未開の扉をこじ開けたんじゃあるまいな!」
「どのみちもう開発済みですし未開も何も」
「開発なんてしてねーよ!」
「じゃ開墾」
「裕未の肛門は蝦夷地だったのか!」
「有機肥料の匂いが香ばしい麗しの大地です」
「健康に良さそうだな」
「安全安心のJASマーク付きです」
「えーっと、それって確か、Japan Agriculture Standardだっけ?」
「違います、正しくは Junior Anal Sexです」
「OH! You can JAS!We can JAS!」
「子作りセックスは絶対許しません。でも、裕未ちゃんの精神安定の為なら、アナルは黙認します」
「怖いこと言ってんじゃねーよ!黙認されたって履行されないって」
「裕未ちゃんの乱れ方、凄く可愛いんです。私でも惚れそうになりました。見たくないんですか?」
「見たくても我慢するの!それが父親だろ!」
「裕未ちゃんの履歴書には今日の日付で開通アナル免許取得(お父さんと)と書かれるんですよ」
「わかったよ!毎日裕未の肛門洗ってやるよ!洗いまくりだよ!腰が抜けるまでこねくり回してやるよ!」
「そんな鬼畜親子、嫌だぁ…信じられない、えーん」
「わっ、わっ、嘘だよ、嘘に決まってるだろ、裕未とはもう何もしないし何も起きないんだ。約束するよ」
「ホントに?」
「俺は裕未には欲情しない」
「絶対?」
「俺を信じろ」
「表面をゆっくり撫でてるだけで足がムズムズしちゃって、ああ感じちゃってる~って分かってドキドキしちゃうんです。悪戯したくなってちょっとだけ指を入れた瞬間のひゃん!って反応がキュンキュンしちゃいます。イソギンチャクみたいに触れるだけでキュキュッて締まるのを優しく苛めて、ゆっくり出し入れしてるうちにどんどん息が荒くなってきちゃって『もうちょっと深く入れて』って催促する声は普段の裕未ちゃんとは別人みたいに可愛いんですよ。そして第二関節まで入れた時の「はうぅ・・・」って耐えるような仕草が奥ゆかしくて、もっと苛めたくなっちゃうんです。そのまま前側の腸壁をグリグリしたら腰が上がっちゃって声を我慢できなくなってしまうんです。更にオマンPから透明な粘液がトロトロと溢れ出てきたんでびっくりしました。恐らく膣の内壁の何かを裏側から刺激したんでしょうけど、入口は小さくて未熟でも中はしっかり育ってますねぇ。一旦ボディソープを流しても裕未ちゃんの御汁が止まらないのでしばらくはローションまみれみたいになって入れ放題です。ギュギューって締め付けてくる肛門を押し広げて中指と薬指の二本を入れてみたんですけど、背中をピーンと反らせてフルフル震えて受け入れる時の表情はもう、嘘つき!たっくん最低!」
「な、なんだよ急に」
「さっきよりガチガチになってるし我慢汁垂れ流しじゃないですか!」
「はっ!違うんだ、こ、これはセミが飛ぶときに余計な樹液を出すのと同じで」
「だったらミンミン鳴いて飛んでくださいよ!」
「みーん」
「バカっ」
「痛いっ!」
「娘はマン汁垂れ流し、父親は我慢汁垂れ流し、肛門大好き似た者親子!」
「それ、喜んでいいんだっけ?」
「全校集会で自慢してください!卒業アルバムに載りますから!」
「申し訳ありませんでした!」
「どうりで入っちゃうわけですよ。アナルなんて簡単に入るもんじゃないですから」
「そうなの?」
「たっくんの溢れ出る娘への愛情と劣情と我慢汁が挿入を可能にしたんです。間違いない」
「うっわ、その『間違いない』懐かしい…」
あの芸人はどこへ行ったんだろう…。
いや、よそう。常なるものは無し、だ。
子供は娘になり、娘は女になり、女はオバハンになっていく。
それだけのことだ。

 亜季は滅茶苦茶言って俺を罵倒しながらも、その表情はどこか嬉しそうだった。
最悪の事故だったけど、とりあえず裕未の処女は守られたのだ。
俺は裕未に対して本当に防衛線を張らなきゃいけない。それが娘を守ることになるのだから。
「私の気持ち、わかりました?」
「ああ、まさか裕未とのアナルセックスを容認してくれるとは思わなかった。お前がそこまで寛大だと嬉し痛い痛い!何すんだよ!」
「もし、本当にそんなことしたら、私は本当に出ていきますよ」
「あ、やっぱり絶対許さないという意味でしたか」
「当たり前じゃないですか。正直今でもまだ出ていきたい衝動が残ってます」
「本当にゴメン。でも裕未の掴みどころがわかってきたからもう大丈夫だ。心配するな」
「次は止めませんし、待ったりもしませんよ」
「わかってる。でも出ていく出ていくって、お前にそんな行くところなんかないだろうに」
「失礼な、そのくらいありますよ」
「どこに行こうって言うんだ」
「釣り堀のスタッフの鰯碕さんが、いつでも一人で遊びにおいでって言ってくれてます」
「なんで一人限定なんだよ。それ、お前のこと狙ってんじゃないのか?どんなやつだよ」
「28歳独身、親が買い与えた一戸建てに独り暮らし、関東の無名私立大学卒業後3年ニート、趣味は釣りの他アニメとゲーム全般、彼女いない暦28年、性格は内向的で凝り性、ファッションセンスは秋葉系、車はギャルゲーの痛車です」
「完璧だよ!絶対行っちゃだめなとこだ!」
「すごく親切ですよ。いつもべったりで手取り足取り教えてくれました」
「もう行っちゃだめ!その釣り堀禁止!」
「ロッドの握り方を教えてもらった時は個室で目隠しされたので変だなとは思ったんです」
「それ絶対違うモノ握らされてるよ!」
「トゥイッチ、ジャーク、シェイキング♪」
「その手つきやめてくれぇ…」
「ビクっときたらフッキング!えい♪」
「やったのか!個室目隠しで…やったのか…」
「冗談に決まってるじゃないですか、泣かないでくださいよ、いい歳こいて」
「年齢は関係ない!お前がそんなことされてたなら俺はそいつを殺すしかない」
「なんで?」
「俺の亜季を穢した罰だ」
「俺の、亜季?」
「そうだ、お前は俺のものだ!誰にも触らせん!」
「やめてください、そういうの。痛いです」
「どこが痛いんだよ、俺は真面目に」
「子宮がズキズキするんです」
「は?」
「私の子宮、鷲掴み♪」
「それを言うならハートだろうに」
「私にとっては同じことです」
「お前が一番、阿呆かもよ」
「たっくんのせいだからね」
「じゃ離れろよ」
「いじわるっ」
「おいで」
「あんむ」
亜季が背伸びして俺の唇を噛んでくる。
「あ、凄い、もうこんなになってる」
「す、すまない、でも、亜季、そろそろ、本当に辛い」
「裕未ちゃんの感触思い出して自分ですればいいでしょう」
「え?いいのか?裕未って叫んで射精しても」
「…それは、嫌です」
「だから、さ」
「わかりました。なるべく近いうちに」
「頼むよ」
「あんむ」
あまり深く考えても仕方がない。
兎に角、際どい関係をすり抜けながら、俺たちは家族をやっていくしかないんだから。

 キッチンに戻ると、裕未が涙を流してフルフル震えていた。
「お、おい、裕未、どうしたんだよ」
「お、お、お、お父さん、ご、ご、ごめんなさい、私、私…」
「ホーコ、何をしたんだよ」
「いや、どーも裕未は本気で貴志の赤ん坊を産みたかったみたいなんで、近親相姦の恐ろしさを教えてやっただけだよ」
「恐ろしさって、そんなもん小学生の裕未に分かるのかよ」
「理科が得意だっていうから電池と電球の回路で説明したら一発で理解したよ」
「そんなもんで説明できるのか?」
「百八つの煩悩って昔から言うだろ?人間の業と運命は全部数字で説明できるんだ」
「それ、俺にも聞かせてくれよ」
「また今度ね」

 裕未が落ち着くのを待って、俺たちはふやけちゃった素麺で遅い夕飯をとった。
ホーコが京都から取り寄せたという手作り豆腐を持ってきてくれてたので、どうにか賑やかになったけど、やはり食事は作ってすぐ食べなきゃダメだと思った。
「裕未ちゃんとたっくんがいけないんですからね」
「はい、ごめんなさい」
「素麺のおかわり沢山ありますので、しっかり食べてくださいね」
「はい、いただきます」
ザルの形に固まってしまった素麺というのは、なんともがっかりな食品なんですが、一番がっかりしてるのは素麺さんご本人でしょうね。
反省しっぱなしだわ。

 食事の後、梅サイダーを飲みながらホーコが切り出した。
「さて、皆の衆」
紙芝居でも始まるのかと思って注目する。
「なんだかまた有耶無耶にしそうだからはっきりさせておこう」
「なんだ?」
「裕未、あんた、お父さんのこと、好きか?」
「…うん、好き、です」
「部屋にベッドを買ってもらって嬉しかったか?」
「いえ、嬉しくなかったです」
「じゃあ、なんでベッドが欲しいなんて言ったの?」
「それは、ナツキとトモカが・・・」
亜季に叩かれ、ホーコに諭された裕未は、憑き物が取れたみたいにすっきりとした顔になっていた。
何かが緩んだのか、今まで話したことがないような事を、次々と告白してくれた。
おかげで裕未が重度のファザコンになってしまった経緯と言うか、メカニズムみたいなものが解明された。
それはつまり、こういう事だったのだ。
――裕未が4年生の夏。
友達の絹渡菜月ちゃんと綿樅朋花ちゃん、その他数名に、
「うっわ、裕未ったらまーだお父さんと手つないで歩いてんの~、こっども~」
と囃し立てられたことが全ての元凶だった。
彼女たちはそれからも『父親嫌い自慢』を繰り返し、手を繋ぐとか、一緒に寝るとか、一緒にお風呂とか、そんなこと『頭のオカシイ女の子』がやるもんだと散々言い続け、素直な裕未は愚かにもそれを信じてしまった。
父親が入ったお風呂のお湯は捨てるとか、父親の物と一緒に洗われた服は捨てるとか、同じ家に住んでることが耐えられないとか、まあ逆にこっちのほうが頭オカシイんじゃないの?って話のオンパレードだった。
裕未は俺のことを嫌いとか汚いとか思ったことがなくて、逆に手も繋ぎたいし一緒に寝たいしお風呂も一緒が良かったのに、友達に馬鹿にされるのを恐れてつい『嘘をついた』のである。
見栄を張って嘘を並べて引っ込みがつかなくなっていったのだ。
俺も俺で、そんな裕未の嘘を見抜けず、単にこれが反抗期なのかーって感じで受け入れてしまっていた。
親子揃って愚か者なのである。
母親のいない生活の中で、俺との語らいやスキンシップが急激に失われたことで、裕未の心のバランスが日に日に崩れていったのだ。
こっそりと俺の古着を抱いて寝たり、俺の写真を枕の下に置いて寝たり(夢で遊びたかったというのだから泣ける)、ストレス解消の為にどんどんおかしな行動をするようになっていった。
そしてある時、怖い夢を見て夜中に目が覚めてしまった。
どうにも落ち着かなくなって、俺の寝室へやってきた。
爆睡している俺に気付かれないように、そーっと布団に入ってみたら、そこは夢の様に暖かくて居心地のいい場所だったというのだ。
嬉しくて嬉しくて逆に眠れなかったそうだが、1時間ほどして俺が寝返りを打ったのに驚いて部屋に逃げ帰ったそうである。
このライトな夜這いを覚えたことで、裕未の心は壊れずに済んでいたのだ。
ところが、そんな裕未に新たなストレスが襲い掛かる。
体の成長である。
ストレスがホルモン分泌に影響したのかは分からないけど、急に胸が膨らみ始め、お尻のボリュームが増し、うっすらと生え始めた陰毛は日に日に濃くなっていった。
精神的に幼い裕未がそれらの変化を理解して受け入れるには、周囲の理解と協力が必要不可欠だったのに、その時も絹渡菜月と綿樅朋花は「夜中にお父さんに揉まれてるんじゃないの?」とか「裕未のお父さん、絶対裕未のことエロい目で見てるよ」とか失礼な言いがかりを繰り返すものだから、俺に相談することができなくなって、不安で潰されそうになってしまった。
当時隣に住んでいた亜季にさえ本当のところは打ち明けられず、悩みぬいた末に、
『カッコつけて嘘をついたから罰が当たったんだ』
と思ったそうである。
そして小さい頃によく行った馴染みのお地蔵様に、
『嘘をついたりしてごめんなさい。もう少しだけ子供でいたいです、お願いします』
と毎日懺悔のお参りに行ったそうである(可愛すぎて抱き締めたくなる)。
まあ、当然ながらそれで成長が止まるはずがなく、5年生の終わりがけに、とうとう生理までもが始まってしまった。
そのショックは大変なものだったらしく、しばらくはヤバい病気だと勘違いしてガーゼと脱脂綿と化膿止めを買ってきて自分で治療してたというのだから可哀相になる。
それが初潮なんだと分かってからも、素直に受け入れられず、気持ちの整理が出来ずにいた。
結局何一つモヤモヤが消えないうちに、亜季が引っ越してきた。
実は、この亜季の同居が最大のストレスに繋がっていたのだ。
亜季がウザいとか反りが合わないとかではない。
またカッコをつけたのである。
年下の亜季に、こっそり父親に甘えている自分を偶然でも見られては大変と、夜中のお布団侵入を我慢するようになった。
これでストレスの逃げ場を失ったのである。
この無理な我慢を始めて数か月、裕未のストレスは限界に達し、いつ壊れてもおかしくないレベルになっていたのだ。

そこに、バカ亜季プロデュースのブラジャーショーである。

あの企画の最中、裕未はとうとう、我慢の糸を切ってしまった。
亜季がいる前で俺に抱きつき頬をスリスリしてほふ~ん状態、ブラまで外して全部見せようとしたのだから、完全に箍が外れてしまったのだ。
その事の重大さというか根深さに俺も亜季も気が付かなかった。
反省会と言いながら結局は亜季とレロレロ遊んでばかりで、真面目にやるべき分析や反省や対策をしていなかった。
俺への感情を公然と解放し始めた裕未が、あの夜を黙って一人で寝られるはずがなく、当然のように俺の布団へやってきたのだけど、そこで衝撃的な光景を目撃してしまう。
自分が入ろうと思ってたスペースに、亜季がいたのだ。
そして、その亜季は、俺に抱き枕の様に抱かれていたのだ。
――そうだった。
あの夜、俺は亜季に一緒に寝ようと誘って、濃厚なキスを重ねてそのまま眠ったんだった。
「何が起きてるのかわからなかった・・・」
それを見た時の裕未の心境を考えると、本当に可哀相になる。
自分の、自分だけの場所だった癒しの場所『お父さんのお布団』。
裕未のとっての個人的に大切なモノ『お父さんのお布団』。
それを、奪われたのである。
公然と大切にしていたのであれば、堂々と亜季に邪魔だとか言えるのだろうけど、誰も知らない秘めていた恥部だけに、それを口にはできなかった。
それでも亜季を憎んじゃいけないと思った裕未は、がっくり項垂れて部屋に戻り、俺と亜季があんな関係になったのは自分が二人に結婚しろなんて言ったせいだと思って『また嘘をついた罰が当たった』と自分を責めて、メソメソと惨めに泣くばかりだったという。
翌朝、へんてこりんなテンションでオハヨーゴザーイマスとか言ってたのは、ブラジャーショーを恥じてたというより、俺と亜季が一緒にいるところでどんな顔をしていいのかわからなかったというのが本当のところだったのだ。
普段通り振る舞わなきゃと思っても、どうしても意識してしまって古風な後輩言葉になってしまったらしいッス。
俺にお姫様抱っこされたのは凄く嬉しかったそうで、その嬉しさと温泉行きイベント発生で有耶無耶になってしまったけど、あの時点でもう裕未は亜季とどう接していけばいいのか分からなくなっていたのだ。

そこに、あのスーパー銭湯事件である。

自分の大切な場所を奪われただけでなく、大好きなお父さん(ちょっと照れる)、つまり矢継ぎ早にこじらせた想いの本丸まで失うところだったのだ。
これで壊れない方がおかしい。
亜季を突き飛ばし、疎外し、俺との失われた時間を取り戻すかのような、なりふり構わない振る舞いの数々。
それでも拭えない『お父さんが死んだらどうしよう』という不安。
不安で悩んで苦しんだ揚句に、一つの道が見えたそうである。
①体の成長を嘆くのではなく逆に利用できる
②いつでも遠慮なく俺のぬくもりを味わえる
③俺がいつか本当に死んでも耐えられる
この三つをクリアできる素晴らしい方法がひらめいたのである。
「お父さんを…産むこと」
その、つまり、何ですか、俺の遺伝子を持った子供を産めば、俺のスペアになると考えちゃったということで、はい。
だから裕未はエロいことをしたいという思春期的好奇心で暴走したのではなく、純粋に妊娠したかったということになるのである。

ちょーこえええっ!

ただ、セックスも妊娠も出産も初めてのことばかりで、その昔カチコチンコをくっつけて遊んでいたとはいえ、具体的な方法がわからないということでネットを活用していたそうである。
やはりネットは怖い。
本当なら裕未が考えたようなことは禁じ手でありタブーであり論外なことである。
なのにネットには小学生がセックスしたり、親子でセックスしたり、そのまま妊娠してしまうような漫画や小説がごろごろしている。
体験告白といった掲示板も、本当に小中学生が書き込んでいるわけがなく、往々にして頭の悪いロリコンのオッサンが妄想をこじらせて成りすまして書き込んでいるようである。
裕未にはその辺りのジョークというか創作的嘘に対する許容性がまだなく、素直にフィクションをノンフィクションとして信じていた。
なんたら知恵袋みたいなところで質問したら『一度きりの人生なんだから急いでやるべきだ』と応援されたとも言っていた。
匿名の世界は本当に怖い。無責任にも程がある。
これがまだ父親への愛情というか愛着の混乱でよかった。
もし他の犯罪やドラッグに興味を持ってネットを使ってたとしたら取り返しがつかなくなるところだった。
フィルターをかけてもかなりのコンテンツがすり抜けてしまうのだから困ったものだ。
かといってガチガチに防御してエロ等と遮断してしまうのも問題で、そんな純真無垢な超箱入り娘なんぞに育ててしまったら、何の耐性もないんだから、社会に出た途端に百戦錬磨のオッサンの餌食になって性奴隷になるのが関の山である。
裕未にインターネットを使えるようにしたのは早すぎたのかもしれないけれど、それより何より、一人で寝させたのが早すぎたようである。
俺は色々いろいろ重ねて反省しなければならない。

「で、今はどうなんだ?まだ貴志の赤ちゃん、産みたいって思ってる?」
「めめめ、滅相もございません。何も知らなかったんです、ごめんなさい、産みたくありませんし作りたくもありません。許してください」
と怯えた様子で平身低頭、完全に否定した。
やっぱりホーコがいてくれて助かった。何の話を聞かせたのか凄く気になるけど…。
満足そうに頷いたホーコがトイレに立った。
裕未は久しぶりに穏やかな表情で亜季に向き合った。
「でも、亜季がお父さんと寝てたのって、結婚とかいうんじゃなくて、甘えたかっただけなんだね」
「え?」
「亜季ってしっかりしてるから気付かなかったけど、家族の愛情みたいなのに憧れてたんでしょ?」
「え?」
「だから、お父さんに甘えて亜季の心が癒されるんなら、また一緒に寝ればいいと思うよ」
「何のこと?」
「そ、そうなんだ、亜季って本当は甘えん坊なんだよ、裕未の前だと格好悪くて我慢してただけなんだよ」
「たっくん?」
唐突に裕未が切りだしたもんだから、うまくフォローできなかった。
ただ俺が亜季を抱いて寝てるのを見られている以上、その釈明が必要なんだけど、今の裕未に俺と亜季の婚約を告げるのはガン告知に通じる危険さがある。
この裕未の解釈を取り入れれば『まだ子供の亜季がこっそり甘えてた』ということにできるし、そうする以外なかった。
「今日ね、亜季の昔の小学校に行ってきたんだよ」
「え!・・・なんで、そんなこと」
「でね、昔の亜季の写真とかもらってきたの」
「あ・・・」
「見る?」
「いえ、  いいです」
「見て」
「いいです」
「懐かしいんじゃないの?見ようよ」
「やめてください、嫌なんです!」
亜季が険しい顔で語気を荒げた。
やはり亜季にとって過去と向き合うというのはきついものなのだろう。
「やっぱり、嫌なんだね。当たり前か・・・」
「裕未ちゃん?」
「学校でも家でもいじめられて、毎日ボロボロだったんだよね」
「お、おい、裕未」
「でもさ、亜季って、作文にしたって絵にしたって、すごく可愛いの書いてたよ」
「・・・」
「あんな気持ち悪いぐらいベラベラと恨み言並べるような、そんな性格の悪いオバサンみたいなことするように思えない」
「気持ち・・・悪い・・・オバサン」
「それがさ、亜季の問題だとしてさ、それをお父さんに甘えることで治していけるんなら、それはそれでいいかなって」
「裕未、おまえ」
「亜季、あんたはさ、本当はすっごく強くて優しいんだよ。何をされても恨んだりしない、そんな凄い人なんだよ、だからさ、そうなれるよう頑張ろうよ」
「裕未ちゃん」
「見たくないような昔の嫌な思い出、大事に仕舞い込んでるのは、亜季の方だよね」
「・・・」
「少しずつでいいから減らしていこうよ。私にも持たせればいいじゃん」
「・・・重いですよ」
「へーき、へーき」
「本当に?」
「ばっちこーい」
「じゃ、 お腹が空いた保育園児が自分でカップ麺作ろうとして火傷して、それを母親から泥棒って責められて殴られてシネって言われて水風呂に沈められるような話ばっかりなんですけど、いいの?」
「ごめん、無理」
自分で振っておいて即座に白旗を上げる潔さは、見ていて気持ちがいい。
でもこんなこと言われたら俺でも白旗だ。ホーコの仮説通りなんだが、本当に酷い家庭だったんだ。
でも亜季が昔のことを自虐的におどけて言えるというのは驚いた。
彼女の器が大きくなったのか、もっと別の理由があるのかは分からないけど、彼女なりに少しずつでも整理できているのだろう。
それに過去の虐めや虐待を根に持ってるのは由希子の意思である可能性が高い。
あの昔の亜季が描いた絵が本当の気持ちだとするなら、裕未の言うように本当の亜季は凄い人なのかもしれない。
うまく亜季と由希子を分離させることができれば、この過去の問題も一発解決できるかもしれない。
「でも、裕未ちゃんの気持ちは嬉しいです。隠したつもりはないんですよ、あまり言いたくなかったんで」
「ごめん、そんな改造済みの扶桑型戦艦が出てくるなんて思ってなかった」
「マンションの隣のおじさんにエッチな悪戯されたとか、学校のトイレで裸にされてエッチな虐めを受けたとかの方が良かった?」
「それは本当か!」
「お父さん、顔怖いよ」
「冗談に決まってるじゃないですか、小学生女子の会話にロリ込んでこないでくださいよ」
「会話にロリ込むなんて日本語はねーよ!」
「通じてるじゃないですか。さすがドタコン」
「やめてくれ、それはあんまりだ」
一時はどうなることかと思った裕未と亜季の関係だったけど、この調子ならうまく修復できそうだ。

「でも、お父さんを捨てるってどういう意味?」
「え?」
「さっき、私を叩いた時そう言ってたじゃない」
「ああ、そういう意味ですよ」
「わかんないよぉ。私はそんなお父さんを捨てるなんてことしてないし」
「親子で、しかもまだ小学生の娘とセックスなんかしちゃった日にゃ、たっくんは警察に捕まってしまいます」
「え!?」
「我が子に性的虐待を加えた鬼畜として逮捕され、マスコミの餌食になって実名報道され二度と社会復帰できません。裕未ちゃんもその歳で傷物と見なされ、尾ひれを付けられ、父親とやりまくってたセックス依存症の変態ドエロ小学生というレッテルを貼られ、今の学校に行けなくなって、この街にも住めなくなって、転校しても何故か情報が追いかけて来てまた転校、誰にでも股を開くヤリマンだと思われてるので、見ず知らずの男にレイプされること数知れず、中学生で誰の子か分からない赤ちゃんを出産して、学校にも行けず、見知らぬ土地で一人ぼっちで寂しい毎日を送りながら発狂して廃人になっていくんですよ。なりたいですか?」
「ゼッタイ、いや!」
「そうなりかけてたんですよ。そーですよね?ホーコさん」
「その通りだね。でもそれだけじゃなくて、そんなことになったら貴志を『お父さん』と呼べなくなるんだ」
「えぇ…じゃあ、なんて呼べばいいの?」
「鬼畜外道の変態ロリエールとしか呼んじゃだめなんだ」
「やめてくれ!裕未にそんな風に呼ばれたら、俺は一生包茎インポになってしまう」
「キチクゲドウのへんたいロリエールホウケイインポお父さん?」
「ゆ、裕未ちゃん!」
「なに?」
「録音しますので、もう一回」
「カンベンシテクレ!!」
これでいい。
亜季と裕未が結託して俺をいじって遊んでるのが、我が家では一番平和な図なんだろう。
今夜は久しぶりにぐっすり眠れそうである。



 

 
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2014/06/07 09:56:04(KOH1wVTj)
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