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ひょんなことから同級生のコーチンの娘と一緒に露天風呂に入っております。
情緒不安定とかいいながら、俺に預けて垢すりに行ってしまうところをみると、それはさほど深刻なレベルではないのだろう。 母親がいなくなって不安なのなら、ひと時だって父親の側を離れないだろうし、コーチンもこの子を目の届かないところに置いたりしないだろう。 だから、なんか釈然としない変な気分のまま、自称5年生の女子と並んで露天風呂に入っているのです。 腰にタオルを巻いて、女の子であることを隠して男湯に入ってきた勇気は賞賛に値するけど、もしかしたらジュニア痴女なんじゃないの? もしそれが狙いで入ってるんだとしたらお仕置きしてあげないと。 「ハルちゃん、学校はどこなの?」 「○△市だから」 あー、そう言えばコーチンの奴、高校を出て隣県に就職したんだった。なるほど、そこで所帯を持って・・・。って、じゃあハルちゃん連れてくるの、しっかり計画的じゃねーか!あの確信犯め! 「そっかー、じゃあ学校の友達に会う心配はないんだね」 「うん」 「でもほら、男湯って男ばっかで気持ち悪くないの?」 「え?なんで?」 「あっちもチンチン、こっちもチンチン、チンチンだらけ」 「へ、平気だよぉ」 「ふーん・・・」 ここで一つテストしてみようと思いついた。 俺のちんぽを見せつけて、どう反応するかを見るのだ。 普通の女の子なら、キャッとか言いながら目を逸らして赤面し、変な物見せつけないでくださいヨ、とか言うような反応をするはず! 『よしっ』 その場で立ち上がり、ハルちゃんの方を向いて仁王立ちになってみた。 「さーて、違うお風呂にも入りたいねー」 「・・・え?・・・あ、あ、うん・・・そうだね・・・」 本人はチラ見してるつもりなんだろうけど、俺からすれば、それはガン見であった。 相当気になるようである。普通の女の子ではないようだ。なんだか残念な気分になってしまう。 「ね、おじさん、あっちのお風呂行こ」 急に何か思いついたのか、元気に連れて行かれたのは隅っこにある小さな瓶みたいな湯船だった。 2~3人も入ればいっぱいになりそうな狭い浴槽に、ザッパーンと入らず、一旦縁でしゃがんでからそっと入る仕草が、妙に女の子ぽかった。 「おじさんも入ろう」 「あ、ああ、入っていいのかな」 「早く、早く」 とせがむ様子は逆に幼く感じる。不思議な子だ。 時間は18時半を回ったころか。だんだんと影が濃くなり、夕日に照らされた外壁とのコントラストで、周辺は実際以上に暗くなって見えた。 その浴槽の場所は露天風呂エリアの辺境と言うべき場所で、女湯を隔てる高い塀垣に近く、大小様々な植え込みに囲まれながら照明がなく、言ってみれば不気味な場所なのでその区画には俺たち以外は誰もいなかった。 これなら誰にも見られる心配もないかと、ちょっと気を楽にして湯船に浸かるとザブーンとお湯が溢れ出る。 「わー、すごーい」 とその様子を見ていたハルちゃんの姿勢が、縁に肘をついて、こっちにお尻を向けているという、なんとも挑発的なものだった。 もちろんこの子にそんな計算があるはずもなく、ただの無邪気な行動なんだろうけど、腰のタオルが届いてなくて、その、つまり、俺の顔の数十cm先に、肛門とアソコの無毛縦筋も丸見えになっていたのだ。 「ハルちゃん」 「なあに?」 「お尻、丸見えなんだけど」 「あ」 と言って、くるっとこっちに向いて両手でお尻を隠す仕草をする。 「見たな」 「見えたんだ」 「エッチ」 「本当にエッチなら言わずに黙って見続けただろうよ!」 「コーフンする?」 「何言ってんの?」 「ハルのオマンコ見たんでしょ?」 「見えたんだ」 「コーフンした?」 ああ・・・がっかりだ。 この子は幼く見えて、やはり中身は耳年増のイマドキの5年生なんだ。 性の仕組みや男のエロさをある程度把握していて、それに対する興味が半端ない年頃なんだ。 それに俺はお尻が見えていたと言ったのにオマンコを見られたと言った。これはもうあの姿勢がそういう姿勢だと理解して故意にやっていたということだ。 ツルペタ寸胴ボディに惑わされて、純真で初な聖少女と思ってしまってはいけないのだ。 顔は可愛いのに、頭の中はエロとチンコでいっぱいなんだなぁ・・・。 「これは係員を呼んで、この子は女の子でしたと突き出すしかなさそうだな」 「やだ、やめてよ、そんなの、いや」 「ハルちゃんが変な事言うからだぞ。男湯に女が入れないのは、男がエッチな気持ちにならないためなんだから」 「はい」 「男湯に入りたいんだったら、オマンコとか言っちゃダメだぞ」 「はい」 「でも、5年生にもなれば、チンチン見たハルちゃんの方がエッチな気分になると思うんだけど」 「え?」 「男の子って、女の子のおっぱいやオマンコを凄く見たいって思ってて、もし見れたら凄く興奮して、それで勃起するんだよ」 「へー」 「それと同じで、女の子はチンチン見たり触ったりしたいって思ってるんじゃないの?」 「んー、そうかなぁ」 お?そこで照れてもじもじするのか?ってことはYESってことですね。 「だったら、ハルちゃんにとって男湯はエロエロパラダイスってことだよね?」 「ハルを変態みたいに言わないで」 「実はハルちゃんの方が興奮してるんじゃないの?」 「変なこと言わないで」 「ほら、あっちもチンチン、そっちもチンチン、あ、あの子なんかハルちゃんと同い年ぐらいじゃない?」 「え?」 素直に反応してくれました。相当見たいようです。 「5年生なら、チンチンって何のために付いてるか分かってるんでしょ?」 「え?何のためって・・・」 「さっき勃起が見たいって言ってたじゃない、あれって何で勃起するの?」 「・・・」 「オマンコ見せたら興奮して勃起するって思ったんでしょ?なんで?」 「・・・」 「ハルちゃん、男湯に入っていたいなら、正直に答えてもらわないと」 「エ、エッチな気持ちに、なる、から?」 「エッチな気持ちになったら、何がしたくなるのかな?」 「・・・エッチ」 「エッチって何のこと?」 「せ、せっくす?」 「そうだね。セックスってどういう事をいうのかな?」 「オマンコに、チンチンを、入れる」 「そうだね。でも見てごらん、あんなふにゃふにゃなチンチンじゃ入らないよね」 「え、う、うん」 「オマンコにしっかり入るために、硬く長く大きくなるのが、勃起なんだ」 「へー、そうなんだ・・・」 「知ってたくせに」 「し、知らないよぉ」 「オマンコ見せたら勃起するって思ったんでしょ?」 「・・・」 「それって、ハルちゃんのオマンコにおじさんのチンチンを入れてくださいって言ってるのと同じなんだぞ」 「そんな・・・そんなんじゃ」 一段と暗くなって、露天風呂の人影がまばらになってきたので、俺はその場で立ち上がった。 いきなり至近距離に現れたちんぽに、ハルちゃんは顔を赤くして釘づけになってしまった。 「見ていいよ」 「え?いいの?」 「ああ、触ってもいい」 「う、うん」 湯船の縁に座った俺の脚の間に恐る恐るって感じで入ってくる。最初だけまじまじと見て、すぐに手を伸ばしてきた。 ノーマルモードよりも大きく、でも勃起してるとは言えない状態のちんぽだったが、ハルちゃんには十分過ぎるほど刺激的なようだ。 指一本でそーっと突いたり擦ったりしている。 「ぷにぷにしてる・・・へー、こんななんだー」 「もっと握ったりすればいい。しっかり触らないと勿体ないぞ」 「あ、うん」 触っていた指が、2本、3本と増え、やがてしっかりニギニギしてくるようになった。 ほんの2時間ほど前に2回も射精しているので、このくらいの刺激では勃起しなかった。 でも、興味津津でずっといじってるハルちゃんを見てたら、こっちも頑張りたくなってしまう。 「勃起させてやろうか」 「え?できるの?」 「見たいだろ?」 「見たい」 「でも、ハルちゃんにできるかなぁ?」 「え?何かするの?」 「チンチンを舐めるんだよ。あ、でもそれは子供にはできないだろうなぁ~、だからハルちゃんには無理だろうな~」 「できるよっ、子供じゃないもん」 あー、本当にこんなベタな煽り方でムキになっちゃうんだ。 なんか定番過ぎて残念だなぁ・・・。 「ホントか~?チンチンぺろぺろして、お口に入れてジュボジュボするんだよ~、お子ちゃまには」 「お子ちゃまじゃないもん、フェラでしょ?知ってるもん」 「じゃ、やってごらん」 もし急に誰かがこっちを見ても大丈夫なように、俺は植え込みに向かって座った。これなら俺の背中しか見えない筈だし、脚の間に女の子がいるなんて誰にも見えない。 しかし、亜季の話じゃないけど、小学生女子の好奇心って恐ろしいな。 さっき会ったばかりのオッサンのちんぽをぺろぺろしちゃってるんだもん。 ぎこちない動きで全然気持ちよくなかったけど、ビジュアル的に興奮する。 「パクッて食べてごらん」 「うん」 ためらう事なくお食べになりました。 もう、なんか、本当に、残念です。 ハルちゃんの人生初のフェラな訳だから感動的ではあるんだけど、やっぱりこれは日本オワタであります。 せっかくの小学生女子によるフェラだというのに、ドロドロとした熱い劣情が湧いてこなかった。俺のロリコンも所詮は俄かということか。 この感覚はなんのだろう?罪悪感でもないし、絶望感でもないし・・・。 「おじさん、小さくなっちゃったよ」 「あ、ああ。もうやめよっか」 「えーーーーーーーーーーー」 物凄く残念そうなハルちゃんだったけど、俺がもうダメだった。心がポッキリ・・・これこそ中折れだ。 その時、妙な重苦しい感覚の正体がわかった。 『自己嫌悪だ・・・』 さっき亜季にシャンプーの匂いを指摘された時の恐怖と罪悪感はひどいもんだった。 俺は無節操なロリコンに成り下がってしまったのか。 そんなのは嫌だ。 亜季は強烈にロリコンを推奨してくるけど、それは自分へ興味を持ってほしいという健気な乙女心から発せられたものであって、俺に無差別変態ロリレンジャーになって欲しい訳ではないのだ。 亜季への想い、由希子への想い、これを整理しないと、俺自身がダメになってしまう。 今更のように、奈々摘ちゃんをスルスルと抱いてしまったことが不思議でならなかった。 時間とともに後悔が激しくなる。そんな感じだった。 「なあ、ハルちゃん」 「なあに?」 「ハルちゃんが男湯に入って、ちんちん舐めてたなんて、学校のみんなに知られたくないよね?」 「えっ?」 「ここは県外だから安心してこんなことやっちゃったんだよね?」 「・・・うん」 「俺が、どこかで喋ったら、どうなると思う?」 「・・・やだ、やだよぉ・・・しゃべるの?」 「喋らないけどさ。そんなことしたら警察に捕まっちゃうからね」 「うそっ!けいさつぅ?」 「逮捕されて刑務所行きだ(俺がね)」 「やだっ、けーむしょ、行きたくないよぉ」 うわー、マジで信じてビビっちゃってるよ。根は素直な良い子なのになぁ・・・。 「だから、ハルちゃんも誰にも喋っちゃだめだよ」 「うん、しゃべらないよ」 「絶対だよ」 「うん」 「おじさんとハルちゃんだけの、秘密だ。いいね?」 「うん」 「パパには?」 「言わない」 「誰にも?」 「言わない」 「エッチな事ってね、こっそりしなきゃいけないんだよ」 「わかった」 これ、恐喝じゃないよね?恫喝でもないよね?詐欺でもないよね? ただの、お・や・く・そ・く。お約束♪(合掌) もうちょっと居たいというハルちゃんに言い聞かせて、腰にタオルを巻いてあげて、中に戻る。コーチンはまだ出てきそうになかった。 親子用のカランが空いてたので、もう一度体を洗うことにした。 ハルちゃんが当たり前のように俺に洗ってくれというので、頭から爪先まで全部洗ってやった。 この時になって漸く合点がいった。 何がと言うと、俺がハルちゃんを一目見て女の子だと分かったのには、ちゃんと理由があって、それが当たり前すぎて今まで考えの外にあったんだけど、その筋の者からすれば、それは絶対に見逃すことのない決定的なものだった。 今は夏なのだ。 ハルちゃんの体には、水着の跡があったのだ。前から見る分には目立たないのだけど、背中にはどうみてもスクール水着にしか見えない模様があったのである。 どんなにタオルでワレメを隠しても、いや、隠しているからこそ、ハルちゃんは余計に目立っていたのだ。 いやはや、間抜けもいいところで、本当に残念な子グランプリだった。 胸やお尻やお股を洗う時に、妙なモジモジ反応をされたのだけど、残念ながら俺がグヘヘとなることはなかった。 もし奈々摘ちゃんの事がなかったら、調子こいて悪戯しちゃってたかもしれない。だから、こればかりは幸いしたのだ。 「はい、綺麗になったよ」 「うん」 「俺、ちょっとのぼせちゃったからもう出るけど、ハルちゃんどうする?」 「じゃあ、ハルも出る」 なんとなく親子っぽい感じで更衣室に出た。かなり人がいたので、真っ先に俺のバスタオルをハルちゃんにかけた。 ロッカーが近かったんで、そのまま拭いてやって、着替えを手伝った。 5年生のくせに、黙って拭かせるし、黙って着替えも預けてくる。亜季や裕未では考えられないことだ。 まだまだ甘え足りない子供なんだな、と思うと、さっきまでさせていたエロい行為が思い出されて胸が痛んだ。 「ハルちゃん、ゴメンな」 「え?」 きょとんとするハルちゃんに、パンツを履かそうと思って探したら、すっごい可愛いいかにも女の子って感じの小さな子供ショーツが出てきた。慌てて隠して、 「ハルちゃん!こんなの履いて男湯来ちゃダメだって!」 「あ、それ、着替え。来たときはこれ履いてたの」 と見せてくれたのは男物っぽいボクサーブリーフだった。 「どうする?こっち履く?」 「ううん、そっち」 「・・・」 周囲の目を気にしながら、男湯で、我が子でもない大きな女児に女子パンツを履かせるなんて、本当にただの罰ゲームだよな! この子は男の子になりたい訳じゃないんだ。性同一性障害でもないんだ。ただのチンコ星人だったんだ。 すぐに服も着せてそこから逃げるようにして出ようとしたけど、ハルちゃんに呼び止められた。 「ちょっと待って」 大きな鏡の前でドライヤーを当て始めた。 じゃ、俺も、と思って並んで髪を乾かす。 鏡に映るハルちゃんは、それっぽい服を着てるせいで黙ってれば男の子だと言えなくもないのだけど、髪をブラシで梳きながらドライヤーを当てる仕草は完全に女の子だった。 出てみると、裕未達はまだいなくて、しょうがないので、近くの長椅子に座って待つことにした。 ハルちゃんに何か飲むか尋ねたら牛乳を所望したので買ってやる。 瓶を両手で持ってうっくうっくと飲む姿が、すごく幼く見えて、残念と言うより可哀相な子供って感じがして、なんか悲しくなる。 『親の身勝手で泣くのはいつも子供だよな』 思わず肩を抱き寄せ、頭をなでなでしてしまった。嫌がるかなと思ったけど、全然そんなことはなくて、逆にニコッと微笑んで体を預けてきた。 「その、なんだ・・・まあ、生きていれば、色々あるわな」 「え?」 「あはは、俺んちなんかママが死んじゃっていないんだよ」 「え?」 「まぁハルちゃんとこも、離婚してママがいないのは寂しいだろうけど」 「離婚?してないよ」 「え??でもだって、さっきあいつ、逃げられたって」 「ママは妹と映画に行ったの」 「・・・へえーーーーーーーー」 逮捕すべきはコーチンだった。 何が情緒不安定だ。完全に騙された。 いや、俺が勝手に離婚だと思い込んだだけか・・・。 奴を悪く思うのは筋違いだ。 10分ほどしてコーチンが出てきた。 「おー!すまんな待たせて。どこにもいないんでちょっと探しちまったよ」 「黙って出てすまん、のぼせちゃって」 無責任なバカ親かと思ってたけど、ちゃんと心配してたのか。 「ハル、待たせてごめんな」 「ううん、おじさんといるの楽しかったし」 「そっかー、変な事されなかったか?」 おいおい、何訊いちゃってるんだよ。一方的に預けといてそれはないでしょう。 「何も、されてないよ」 そう言いながらもハルちゃんは動こうとしない。普通親が来れば即座に立ち上がって寄ってくものじゃないのか? 「ありがとうな貴志、本当助かったよ。じゃご飯行こうぜ、ハル」 「・・・うん」 「ママたち先に着いちゃうから、早く行こう」 「・・・うん」 「さ、しっかり食べておいで」 「うん」 やっと体を動かしたけど、立ち上がる前に俺の耳元で 「またしてね」 と囁くように言って、可愛い笑顔を見せてくれた。 「はは!髪の毛伸ばしたらな」と答えると、一瞬困ったような顔になったけど、すぐに「うん」と応えた。 「おいおい、お前ら仲良しだなー」 「もう友達だ。なーハルちゃん」 「うん♪」 「んー、じゃあ、お礼に今度は貴志の娘を風呂に入れてやるよ」 「超絶カワイイぞ」 「うほ!そりゃ是非とも」 「通報しとくわ」 無駄に爽やかな笑顔でコーチン親子は去って行った。 無駄と言えば俺自身、無駄にモテてる気がする。 小学生にばかりモテるというのはイマイチ喜んでいいのかわからないのだけど、嫌われるよりはいいに決まっている。 コーチン親子と入れ替わるように、裕未たちが出てきた。 「あ、たっくん、お待たせー」 「お父さん、早いー」 何だか凄く久しぶりにこの二人をまともに見た気がした。 亜季が、凄く可愛かった。 裕未が、凄く可愛かった。 まるで海外旅行から帰ってきて、塩鮭と味噌汁を出されたときのような安堵感だった。 すぐにでも抱きしめたかったけど、ここでそれをしては通報される。 それに、そこには女の子がもう一人いたのだ。 中で偶然出会った友達か?この子は、誰だ?裕未より10cmほど大きいけど同級生か? 「ほら、やっぱ分かってないでしょ?」 「たっくん、この人わからないんですか?」 見覚えがある、と言うか見たような顔だ。いや、俺はコイツを知っている。しかし、そんな筈はないのだ。 「いや、ホーコに似てる気はするけど、ホーコにこんな娘さんいるなんて聞いてないし」 「ホーコさんだよ」 「は?」 「娘じゃなくて、ご本人」 「はあー!?」 「ちーっす、お疲れー」 何だそれ!?どっから見ても中学生か高校生にしか見えないぞ? 「若い若いと思ってたけど・・・スッピンだと中学生になるのか・・・」 「お父さん、ホーコさん、顔だけじゃないんよ」 「こら裕未、余計なこと言うな」 「いいじゃない♪ホーコさん、体もすっごい綺麗なんよ」 「いや本当、驚きました。私はあまり他の女性を褒めたくはないのですけど、凄いとしか言いようがありませんでした」 「もー、亜季ちゃんまで」 「だって、隣にいた桧山茉希さんが、オバチャンに見えちゃって」 「個人名を出すな。誰だそれ?」 「同級生の紗希ちゃんのお姉ちゃんです。二十歳です」 「あー、紗希ちゃんの・・・」 なんとなく知ってる子なので想像しちゃったじゃないか。特にぽっちゃりでもないぞ、十人並みだぞその子。二十歳がオバチャンって、それじゃコイツの身体は10代ってことかよ。やめてくれ、そんな話。 迂闊にもホーコの裸を見てみたいと思ってしまったじゃないか。 「実は、ろくなもの食べてなくて単に発育不全で貧相なだけなのかもしれませんけどね」 「その喧嘩買った!」 「対決ですか!いいでしょう、この私に挑むとはいい度胸です」 「よしなよ、二人とも」 「裕未ちゃんも脱ぐんですよ」 「え!?そうなの!?」 「ローティーンが最強だということを思い知らせてあげるのです」 「フン、おっぱいロケットで蹴散らしてくれるわ!」 「Cカップロケットなど恐るるに足りません」 「フン、子供が!Cカップの需要の高さを思い知らせてやる!」 「ちょっと形がいいからといって調子に乗りすぎです!」 「ふふふ、形だけではないのだよ。触れば分かる心地よさ」 「触ってごらん、ウールだよ」 「古すぎるわ!レトロ小学生め!」 「いいですか裕未ちゃん、せーのでいきますよ」 「う、うん、わかった」 「せーの!」 ポカポカポカ。 「やめんか。」 3人とも殴っちゃった。ここは家じゃないんだぞ。 公衆の面前で何やらかそうとしてんだよ。周りの男共がガン見してたじゃねーか。 「ごめんなさい」 「すみませんでした」 「ホーコ」 「はい」 「なんでお前、ここにいるんだ?」 「私はここの常連だよ」 たぶんコイツはいろんな所の常連なんだろうなー。 しかし、小学生女子と友達みたいにはしゃげるってのは、ある種の才能なんだろうな。 ちょっとホーコが羨ましかったりするのだけど、どのみち男には無理な話だった。 それぞれが好きなドリンクを買って休憩室に移動した。 女子は揃ってクリームソーダだ。ここのクリームソーダは上に乗ってるのがオリジナルの『朝搾りミルクで作った牧場のソフトクリーム』なので物凄く美味しいのだ。 俺も欲しかったけど、ホーコの手前なんとなく憚られてアイスコーヒーにしてしまった。 今日の温泉行きの目的は、裕未に他の女性の裸を見てもらって、自分の身体の発育が正常でとても普通なんだと知ってもらうことだった。 それについてちょっと聞いてみた。 「裕未、どうだった?」 「え?どうって?」 「他の人の裸、見れたんだろ?」 「うん、なんか安心しちゃった」 「そうか、良かったな」 「うん。同級生もいたし、中学生もいたし、下級生もいたし、あー、こうやって成長するんだーって図鑑みたいだった」 「裕未ちゃん、最初は腰にタオル巻いてたんですよ」 思わずアイスコーヒーを吹き出してしまった。それじゃハルちゃんじゃねーか。 「でも、こんなみんな裸のお風呂って初めてだったし」 「あれ?5年生のスキー合宿の時とかどうしてたんだ?」 「あ、お父さん、私がインフルエンザで休んだの忘れてる」 「あ、そーだった。家で寝てたんだった。あの時はまだ俺が体拭いてやってたんだよな」 「そうだったっけ?」 「亜季がするって言ってたんだけど、伝染るといけないからって俺がやったんだ」 「そんなことあったっけ?」 「裕未は薬が効いてよく寝てたからなー。その頃はもう一緒にお風呂入らなくなってたから、俺的にはちょっと嬉しかったんだ」 「えー!? じゃ、じゃあ、私の・・・その・・あの・・」 「その時見た」 「だったら言ってよー」 「言ったらお前、グレてたと思うがな」 「だって、なんていうか、自分でもびっくりして、お父さんに見られるの恥ずかしかったんだって」 「だから、胸も膨らむのも、あそこに毛が生えてくるのも当たり前なんだし、恥ずかしがる必要ないんだって」 そんな話をしている後ろで、ホーコと亜季が互いの胸を触りながら比べっこしていた。 風呂上がりの俺たちは施設が貸し出してるリラクゼーションウェアを着てるんだけど、もしかしたら女どもは全員ノーブラなんじゃないのか? その自由になった胸の膨らみを、触ってフムフム、揉んでフムフム、胸元から覗いてフムフムやってる二人。妙に楽しそうだな。 一瞬、今日の泣いてるホーコを思い出した。 正直、あんなホーコの本音を聞いてしまった以上、亜季との接触は避けたかったのだけど、女湯で会ってしまうんじゃどうしようもない。 それにこうして見ている限り、二人は普通に仲良しに見える。どっちもバカっぽいのが残念だけど・・・。 「だからさ、俺も変に隠したりしないんだから、裕未もあんまり意識するな。疲れちゃうぞ」 「う、うん」 「ママと違って俺はちょっと毛深いから、俺に似ちゃうと裕未は毛深くなっちゃうかもな」 「えー、ママに似たかったー」 おいおい、その発言の意味するところを分かっているのかい? 「俺のチン毛の感じ覚えてる?」 「なんとなく黒かったってしか・・・」 「見てみるか?」 「うん」 照れたり嫌がったりするかと思ったのに、あっさり見ると言うので、俺はズボンとトランクスのゴムを前に伸ばして裕未に陰毛を見せてやった。 特に恥ずかしがるわけでもなく覗き込んで、へーとかふーんとか言いながらじっくり観察する様子はなんとも可愛かった。 「うん、ありがと♪」 とちょっと頬を染めて微笑む裕未。あー、なんか久しぶりに親子の交流できてるなーって感じて嬉しくなってしまった。 「じゃ、お返しな♪」 と俺も調子に乗って裕未のズボンのゴムを引っ張って覗き込んだ。 可愛いお気に入りのパンツが見えて、今日はこれか―みたいな事言って、やーだーお父さんのエッチーとポカポカ叩かれる・・・って予定だったんだが。 「・・・・・・・・」 しばし固着した後、はっとなって裕未を見ると、両手で顔を隠してふるふると震えている。 「ちょ、え?おま」 再び目線を下ろす。 そこにはお気に入りどころか、パンツそのものがなかった。 裕未は、ノーパンだった。 「お父さん、まだ?」 「あ、ああ、すまんすまん」 とっても気まずかった。 そんなつもりじゃなかったのだ。 狼狽しつつも、とりあえずテヘぺロで切り抜けようと思った途端、左右からホーコと亜季に殴られた。 凄く痛かった。 「なにやっとんじゃオマエ!」 「たっくん!ビジュアル的にアウト過ぎます!」 「俺は無実だ!無理やり覗いたのではない、事故だ、事故なんだ」 「黙れ変態。後は任せろ、私がこの子たちを立派に育てるから、安心して自首してこい」 どうせなら裕未が俺のズボンの中を覗いてる時に止めてくれよ。 「お、お父さん、大丈夫?」 「裕未だけはいつも優しいな」 「見てくれた?」 「ああ、可愛いお毛毛だった。お父さんはああいうお毛毛大好きだ」 「へへへ、よかった」 「それはそうと、、おまえ、なんで、パンツ履いてないんだ」 「え?ここじゃ下着は着けないんだよって、ホーコさんが」 「やっぱりオマエか!」 絶対こいつには任せられない。危険極まりないわ! 「私はリラクゼーションの何たるかをこの子たちに教えただけだ」 「小学生女子にノーパンの解放感を教えんな!この変態め」 「エ?」 と怪訝な顔をしたのは亜季だった。さてはコイツもノーパンだな! 「二人とも!今すぐ下着つけてこい!」 「は、はいぃぃー!」 亜季と裕未が更衣室へ走っていくのを待ってホーコに言う。 「学校の先生に会ってきた」 「え?あ、で?」 「おまえの言う通りだった」 「うん」 「どうすればいい?」 大きな声を出せないので、自然と距離が近くなる。 至近距離で見るホーコは、本当に15歳ぐらいにしか見えなかった。 「たぶん、本人に自覚はないんだよ」 「そうなのか?」 「基本的な行動原理の基準として由希子の嗜好が働いているのは間違いないんだけど、体の支配力って強いから・・・」 「お前ってそういう難しい言葉話せないんじゃなかったけ?」 「これでも噛み砕いて喋ってるんだぞ。いつまでもバカな暴力女でいられませんからね」 「へー・・・」 なんだか旧友に置いて行かれたような気分だった。 俺は少しは成長してるんだろうか・・・。 ただのロリコンに成り下がっただけなんじゃないだろうか・・・。 「あんまり難しく考えない方がいいよ。あんたと由希子がどんな関係だったか私には正直わかんないし」 「あ?ああ」 「でも、早いほうがいい」 「ヤバくなったら電話していいか?」 「いいともさ、24時間営業だ」 「昼間出なかったくせに」 「昼間?」 「2時過ぎぐらい」 「あー、仕事中だった」 「何の仕事だよ」 「世のため人のための人助けだ」 「カッコいいな」 「惚れる?」 「ホーコ」 「あん?」 「分かってないみたいだから言っとくがな、俺は昔っからお前に惚れてるんだぜ」 「へ?」 「一生付き合っていきたいと思ってる」 「な、なによ、いきなり」 あれ?こんなホーコ見たことないぞ。 なんでそんなに赤面する? なんでそんなに狼狽する? 俺とお前の仲じゃないか。 「だから、お前の言うことなら信じられる」 「あ、ありがと」 「俺、死んだ方がいいよな」 「は?」 奈々摘ちゃんの事がずっと引っかかっていて、あの感触・声・匂い・感覚を思い出しては落ち込んでいたのだ。 「いや、今日、その」 「ごめん」 「は?」 なんでホーコが謝る?俺が何を考えたのか読み取ったにしても、ホーコから責められることはあっても謝られる理由がなかった。 「あれは本当なら私の仕事だったんだ」 「仕事?」 「すぐに分かるよ。貴志は気に病まなくていい・・・でも、そうか、そうはいかないな」 「待てよ、俺何も言ってねーじゃねーか」 「西港奈々摘ちゃん」 「え?」 「西港夕日朗ちゃん」 「おま、なんで、それを」 「由希子に悪いって思った?」 「え、あ、ああ」 「亜季ちゃんに悪いって思った?」 「そりゃ」 「本当、ごめん」 ホーコは全くふざけてなかった。何がなんだかさっぱりだ。 「ちょっと動かないでね」 そう言うと俺の前髪を掻き分けて、生え際に唇を触れるほど近づけて何かをブツブツ呟き始めた。 何のお呪いかわからないけど、位置的にこの姿勢はまずかった。 目の前にホーコの胸があるのだ。 胸元が緩んでノーブラCカップの谷間が露わになっていた。 『待て、俺!興奮するなよ、興奮するなよ、興奮するなよ~』 「こら、動くな」 「いや、しかしっ」 「じっとしてろ」 頭をガシっと掴まれて壁に押し付けられてしまった。 これでは動けない。 あいつらの言う通り、ホーコの肌は嘘みたいに綺麗だった。それにノーブラのくせにおっぱいが全然垂れてなくてプリップリだった。 『興奮するな、興奮するな、興奮するな!』 ホーコはまだブツブツ言ってる。 もうちょっとで乳輪が見えそう・・・ああ、乳首のぽっちが唇に当たりそう・・・ 『こ、こ、こ、興奮するな、俺、耐えろ!』 亜季のロリおっぱいもいいけど、やっぱり微乳より美乳だ。ホーコの乳ってこんなに良かったのか。 もしかしたら、生涯で初めてホーコを女として見てしまったかもしれない。 透き通るような首筋の綺麗なこと。 張りのある肌に生える産毛の金色の綺麗なこと。 仄かに香る石鹸の香りに混じって甘い香りが鼻をくすぐる。 『近い!近すぎる!』 俺はロリコンだ。同級生には興味がないんだ。十代限定なんだ!と言い聞かせても無関心になれなかった。 『当たる、当たる、当たる~』 ぷに。 とうとう乳首が触れてしまった! 集中しているホーコは胸の事には全く意識がなかったのか、呟きをやめることはなかった。 口を開ければ乳首が入ってきそう!舌を出せばすぐにでも乳首を舐められそう! 『た、耐えるんだー!俺ー!』 ・・・ほんの数秒後、ビリッとした痛みが走ってホーコが離れた。 「はい、いいよ。これで朝には枯れる」 「あ、ああ、ありがと」 何が枯れるってんだ?訳がわからないけど、色々な意味を込めて俺はありがとうと言うしかなかった。 「ん?なんか顔赤いぞ。湯あたりでもしたのか?」 「い、いや」 自覚がないのはオマエだよ!と叫びたかったが、不思議そうな顔のホーコが妙に可愛く見えてドキドキする。 「お父さん!」 そこに裕未が血相変えて飛び込んできた。 ただ事じゃないのはすぐわかる。なんで裕未一人なんだ?亜季はどうした? 「亜季が、亜季が、」 「亜季がどうした!?」 裕未が震えてうまく喋れない。こんなパニクった裕未は初めて見る。 亜季が怪我でもしたというのか? 誰かに刺されたとでもいうのか? 最悪な事態が思い浮かんで居ても立ってもいられない! 「亜季がぁ・・・キレた」 「なん・・・だと?」
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2014/03/08 10:22:17(wHbJCqam)
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