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奈々摘ちゃんにとって、それは生まれて初めての感触だったに違いない。 握った瞬間、その手がびくっとなって動かなくなってしまったのだ。 何も知らない子供を騙して握らせたわけではない。 それが何なのか、何故そのような大きさに変化しているのか、そして、誰に向かって硬くなっているのかを承知した上で触ったのだから、もう単なる好奇心で済まされないのだ。 俺もいつの間にか奈々摘ちゃんを欲していたのだろうか。 いくらおっぱいを舐めて興奮していたとは言え、娘の同級生に勃起を押し付け、握らせてしまったのだ。 どう言い繕ったって、正常な大人のすることではない。 そんなことを考えてみたところで、俺の行動が止まることはなかった。 「もっとしっかり握ってごらん」 「う、うん」 やがて恐る恐る触り、撫で、握ってきた。 「・・・かたーい、それに、熱い・・・すごい」 「ごめんね。いやらしい男で」 「ううん、たかしさんはいやらしくなんかない、優しいもん」 「こんなことしても?」 俺は奈々摘ちゃんに覆いかぶさり、脚の間に体を割り込み、ぷっくりとした縦筋の入った丘に熱いちんぽをグリグリと押し当てた。 「やだっ」 「な、いやらしいだろ?」 「何してるの?何するの?」 「なんでちんちんがこんなに硬く勃起するのか、その訳は知ってる?」 「・・・セックス、するため?」 「正解。優秀だねー」 「えへ」 「じゃ、セックスってどうやるの?」 「え?」 「言ってごらん」 「ちんちんを、女の子の中に入れる」 「女の子の、どこに?」 「どこ?」 「どこに入れるの?」 「・・・膣?」 「それって、どこにあるの?」 「お、おまたの・・・」 「ななちゃんのオマタ、触ってごらん」 「やだ、はずかしい」 ゆっくりだけど腰をグラインドさせて、奈々摘ちゃんのワレメに沿うように押し当てる。 膣口までの距離は10㎝もない。 「ほら、凄く近いよ」 「・・・うん」 「嫌?」 「ううん」 「ドキドキしてる?」 「う、うん」 「俺も、ドキドキしてる」 「うん」 「男が勃起するみたいに、女の子もドキドキするとお股が変化するんだよ」 「ほんと?」 「うん。ちゃんと成長してるなら、今ななちゃんのお股はヌルヌルしてるはずなんだ」 「うそ」 「だから、触ってごらん」 「う、うん」 恐る恐る自分の股間に手を伸ばし、探る。その途中に何度もちんぽに手が触れる。俺のドキドキが全然治まらない。 「あ」 「どうした?」 「ぬるぬるしてる」 「ね、本当でしょ」 「えー、なんで、すっごいぬるぬるだ」 「それはね、濡れてるって言ってね、ななちゃんの膣がチンチンおいでーって言ってるんだよ」 「そうなの?」 「良かったね、ちゃんと成長してるね」 「えへへ、そっかぁ、わたし、濡れてるんだ」 照れながら嬉しそうにしてる奈々摘ちゃんが、凄く可愛くて、なんだか苛めたくなってきた。 「オナニーってしたことある?」 「ううん、ない。してみたいけど、ゆうくんがいると、できないもん」 「だよね。じゃ、俺が気持ちいいことしてあげる」 一旦離れて彼女の股間に指をなぞらせる。なるほどこれはよく濡れていた。 恥ずかしいような戸惑うような表情は最初の頃だけのもの。この顔をよーく覚えておかなきゃ。 広く軽く触れ、入口をなぞるように触れ、指を入れるようで入れないという動きを繰り返し、小刻みに震わせてクリトリスに迫る。 自分の身体に何が起きているのか理解できないのか、不安と戸惑いが前面に出ていて、俺の顔を見て声にならない声で混乱を口にする。 「気持ちいいだろ?気持ちよくなっていいんだよ」 「でも、でも、こんなの、え、あ、あうっ、はぁ、はぁ、はぁ、でも、あっ」 頭では理解できていなくても体は正直に反応を繰り返す。軽くヌルヌルしていただけの入口が、いつしかお尻まで垂れるほどぐっちょりと濡れていた。 「ここが膣の入口だよ」 としっかり温まってヒクヒクとうごめく入口に中指を少しだけ入れてあげる。 「あっ、やだ、だめ、怖い」 「少しだけだよ、ほら、わかる?指の先っちょが入ってるの」 「う、うん、わかる」 「ここにちんちんを入れるのをセックスっていうんだよ」 「あんな大きいの、入んないよ」 「それが入っちゃうんだよなー。女の身体って不思議なんだよ」 「私でもできる?」 「できるよ。ななちゃんはおっぱいも膨らんで、もう大人の仲間入りしてるもの」 「大人の、仲間いり・・・」 「ほら、これ、気持ちいいでしょ」 「あああああ、いや、だめ、あああ、だめ、だめ、ああうー!」 入口に第一関節まで入った中指を高速で震わせ、その振動を指の腹に乗せてクリトリスに押し当ててやった。 「あああ、だめ、だ、え、え」 「もっと気持ちよくなれ」 「あううー!あ、あ、あ、あ、あ、ダメ、ダメ、ああああっ、ダメダメダメダメー!んぎゅーっ!」 力いっぱいしがみついていた手がぱっと離れ、体を弓反らせ硬直する。ぴくぴくと痙攣しながら浅い呼吸を繰り返す。 人生初のオーガズムで不安にならないようずっと抱きしめてあげる。 しばらくすると痙攣も治まり、浅く早かった呼吸も落ち着いてきた。 「気持ちよかった?」 「・・・うん、死ぬかと思った」 「だから逝くって言うんだよ。オナニーやセックスで気持ちよくてイクってのと、あの世にイクってのは同じ漢字を書くんだ」 「へー、じゃセックスするといつも死にそうになるの?」 「なるかもな」 「怖ーい」 「じゃもうしないでおこうか?」 「え?」 「もっと気持ちいいのあるんだけど」 「えー、これ以上気持ちいいと本当に死んじゃう」 「これなんだけど」 と素早く体勢を整えてクンニを始めた。 「え、あ、なに?何してるの?やだ、たかしさん、あっ!あっ!うきゅーん」 やっぱりてきめんだった。爽やかな薄い塩味の愛液はとめどなくあふれてくる。それを舌で掻き取りながら飲み込みながら複雑な構造の花弁を解していく。 激しく身悶えする下半身を抱え、ひと時も口は離さない。やはり奈々摘ちゃんも御多分に洩れずクリトリスが弱点で、うごめく入口を押し開けるように舌をねじ込んだあとに、舌先に力を込めてクリトリスまで舐め上げて、その先端で激しく震わせ吸ってやると何度でも逝けるようだった。 「あ、あ、あ、あ、あ、だ、め、も、だ、だ、だ、め、あ、う、う、うくぅ!」 快感に体のコントロールを失いつつあるのか、時々ピュピュッとしょっぱい液体が口の中に飛び込んでくる。 『もしかしたら、このままオシッコ出しちゃうのかな?』 と思った途端、何とかしてそれを実現させたくなってしまった。 かわいいお姉ちゃんが弟の前でおもらしするなんて、なんか刺激的♪ 俺は一段と激しく舐め、両手を伸ばして乳首をコリコリとつまみ上げた。 「だめ、だめ、だめ、だめー!」 ビクン!と体がくの字に折れてググッと硬直し、その直後にとうとう失禁してしまった。 「いや、見ないで、見ないで」 「んぐ、んぐ、んぐ」 「うそ、やだ、いや、いや」 既にロリコンの変態になりきっていた俺が、躊躇することなくそれを直飲みしたのは言うまでもない。 奈々摘ちゃんの顔立ちは可愛いんだけど、亜季や裕未と比べるとあっさりした顔をしている。だから清楚という言葉が本当にぴったりとくるのだった。 その清楚な顔が、放心状態になって目も口も半開きで、涙が垂れ、よだれも垂れていた。そして焦点の定まらない目線が宙を彷徨っていた。 たかがクンニでここまで感じてくれるとこっちも嬉しくなってくる。これほど敏感な女の子も珍しい。 「ななちゃん、大丈夫?」 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」 まだ大丈夫じゃないようだった。 また抱きかかえるようにして胸を揉みながら落ち着くのを待った。 「・・・たかし さん」 「ん?大丈夫か?」 「へへ、やっぱり、死ぬかと思った」 「すげー可愛かったぞ」 「お、お、おしっこ、出ちゃた?」 「あ、自分じゃわかんないんだ」 「しびれちゃって・・・」 「出たよ」 「うそ、じゃ、拭かないと」 「大丈夫、綺麗にしてある」 「え?」 「エッチの時のオシッコってそんなにいっぱいじゃないから」 「そ、そうなんだ・・」 そんなことはなかった。思いの外多かったのだけど、苦みもえぐみもなくてちょっとしょっぱいだけの暖かい液体だった。 直接口を付けて飲むってのはなかなか難しくて、少しこぼしてしまったけれど、それぐらいで臭ったりはしない。 俺が飲んだなんて知ったら、多分この純な子はドン引きするだろう。ナイショナイショなのだ。 「たかし さん」 「ん?」 「へへへ、なんか、はずかしい」 俺の指を持ってもじもじしてる。俺の顔を見れないようだった。ははは、可愛いなぁこの子。 「ななちゃん、色々経験しちゃったね」 「・・・うん」 「嫌じゃなかったのか?」 「ぜんぜん」 「ならいいんだけど・・・」 「へへへ・・・たかしさん・・・さっき言ってた『もう一人』って、赤ちゃん、作ろうって意味でしょ?」 「ん?ああ、夫婦ならって話だよ」 「私、まだ赤ちゃんできないけど、夫婦みたいなこと、してみたい」 「ん?それって、セックスしてみたいってこと?」 「うん」 「赤ちゃんできないって?」 「まだなの、生理」 「あー、なるほど」 「・・・だめ?」 「・・・え?あ、うん、入るかなー」 「さっき入るって言ったのに」 「ですね」 ああ、もうダメだ。 俺は、もう後戻りできなところまで来てしまっていた。 亜季との婚約が、裕未との新しい親子の絆が、目の前の一人の女子の魅力の前に霞んでゆく。 由希子以外の女性を知らない俺にとって、このまま行為に及ぶことは妻への裏切りになるという考えはあった。 でも同時に、死んでしまった妻からの卒業でもあるのだという考えも湧いてきて相殺される。 これでいいのか?本当にいいのか?こればかりは妄想じゃないんだぞ、現実なんだぞ、なかったことにはできないんだぞ・・・ 意識の遠いところでそんなことを繰り返し考えながら、体は本能の赴くまま、正確に動いていた。 ヌラヌラといやらしく光る入口に、我慢汁を溢れさせたちんぽが押し当てられていた。 「わかる?チンチンだよ」 「うん」 「ななちゃんの膣の入口に、俺のチンチンがあるんだよ」 「うん」 「これが入れば、セックスだ」 「うん」 「いいんだね?」 「うん、入れて」 「痛いと思うよ」 「うん」 「触ってごらん」 自分の中に今まさに入ろうとしている熱いちんぽを握らせた。その瞬間、熱い吐息と一緒に全身がぶるっと身震いしたのを見逃さなかった。もうこの子の興奮はこれ以上ないぐらいピークに達しているようだった。 「いくよ」 「うん」 ゆっくり腰を進めて、入口を押し広げる。十分温まっているせいか、亀頭が埋まるまではスムーズだった。 「ほら、先っぽが入ったよ」 「うん、わかるよ、すごく大きいの、わかる」 「痛くない?」 「ちょっと痛いけど、まだ大丈夫」 「入るよ」 「うん」 少しずつ、少しずつ、深く、押し広げていく。中は凄く熱くて、微妙にうごめいている感じがして、凄く気持ちよかった。 かなり痛いはずなんだけど、硬く目を瞑って歯を食いしばっている表情が、すごく健気で、すごく愛しかった。 「大丈夫か?もう少しだぞ」 「うん、がんばる・・・たかしさん」 「ん?」 「キス、しながら、きて」 「ああ」 奈々摘ちゃんの頭を抱え、口づけをする。さっきのは硬く閉ざされた唇と唇の衝突だったけど、今は違う。 互いに開いた口を合わせ、その隙間から舌を滑り込ませる。ツルツルの歯をなぞり、奥に行くと、どうしていいのかわからずにヒクヒクしている可愛い舌があった。 それをつんつんと突いてあげると、恐る恐る動き出す。口が閉ざされた分、鼻息が荒くなっていく。 やがて、俺の舌と奈々摘ちゃんの舌が絡み合い求めあう動きになった。 そのタイミングで、体をきつく抱きしめ、もう半分ほどだった挿入を一気に押し込んだ。 全身を硬直させてぶるぶると震えながらその痛みに耐え、それでも口を離そうとはしなかった。しばらくそのままでいて、硬直がほぐれたころ、口を離した。 「ななちゃん」 「ん」 「入ったよ」 「うん」 「セックスしちゃったね」 「うん」 顔を赤くして玉の汗が鼻の頭に湧いていた。 何とも満ち足りたような嬉しそうな顔をしている。それが凄く綺麗で魅力的だった。時々顔を歪めるのは痛みを耐えてのことだろう。 「夫婦?」 「ん?」 「これで、夫婦?」 「あー、そうだ、夫婦になった」 「えへへへ」 実際、セックスすれば夫婦なのである。婚姻届などセックスしなくても出せる。それどころか見ず知らずの相手とでも出せてしまうただの書類だ。 だから俺と由希子の結婚記念日は、初めてした日を設定していた。後々面倒になっても嫌だったので、婚姻届は『結婚10年目』の日に出したのだ。 「痛い?」 「へーき」 「ほんとに?」 「うん」 「これでも?」 と腰を一回振ってやる。 「あう!」 「痛いなら痛い、気持ちいいなら気持ちいい、それでいいんだよ」 「うん」 で腰を一回振ってやる。 「はうっ!」 「どう?」 「痛いけど、でも、ちょっときもちい」 「それでいい」 そこからゆっくりと、出したり入れたりを繰り返した。 幼い膣は火傷しそうなほど熱くて、いかにも新品って感じの硬さに溢れて、それでいて時々ヒクヒクと締めつける感覚がなんとも言えず気持ちよかった。 奈々摘ちゃんも出し入れの動きが気持ちいいのか、次第に表情がほぐれ、艶めかしい喘ぎ声も漏れるようになってきた。 「あ、あ、あ、これ、きもち、きもちい」 「俺もだ、ななちゃんの膣、すげーきもちい」 「あう、あう、あ、あ、あ、」 挿入部からはクチャクチャといやらしい音が絶え間なく聞こえてくる。彼女の濡れ具合が凄く良好なので痛みも軽かったようで何よりである。そして、このヌルヌル感がきつい締め付けを余計快感に変換するのであった。 挿入開始から10分もたっただろうか、俺は我慢の限界に達していた。 「ななちゃん、俺、もう限界」 「あ、う、うん、いいよ、出して、あ、精子、出して」 男がセックスで逝く時に射精するってことは知ってるんだな、と変なところで感心しつつも、快感は抑えようがなかった。 切ない鈍痛が背筋を走り腰に集中する。何時までも見ていたいほど可愛い少女の顔と体、そして結合部。 もう俺のコントロールを離れ、ひたすら加速する腰の動きに、幼い肢体が悶え揺れる。 「あ、あ、あ、イクぞ、出すぞ、中で、出すぞ!」 「き、きて、出して、う、あ、早く、出し、て」 「ああああああっ!あうっ!!」 「うぐっー!」 激しい加速から一気にブレーキがかかり、一番奥深くに押し込まれたちんぽの先から物凄い勢いで精液が放たれた。 ビュクッ!という初発の感覚が何度も何度も訪れる。一体どれほどの精液が出ているのか見当もつかなかった。 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」 しばらくの間、俺たちは全力疾走の後のように何も喋る余裕もなく、ただ荒い息を繰り返すだけになっていた。 あれから数分後、シャワーを浴びながら、俺は茫然としていた。 『なんてことをしてしまったのだろう』 ただバカみたいにこの家にやってきた訳ではない。俺なりに十分警戒していたはずだ。 あの姉弟からは危険な匂いがプンプンしてたじゃないか。 どこからか亜季がやってきて恐ろしい冷たい声で『何してんの?』と言ってくれないだろうか。 これも夢落ちでしたーってならないだろうか。 誰かが俺を引っ叩いて、妄想トリップから引き戻してはくれないだろうか。 そんな夢みたいなことなかり願って、ぼーっとシャワーを浴びていた。 カチャっと浴室の扉が開いたので、ようやく亜季の突っ込みが来てくれたと嬉々として顔を向けると、そこにいたのは奈々摘ちゃんだった。 「すみません、私もいいですか?」 がっかりした。なのに目が離せない。またドキドキしてくる。 「ああ、いいよ。ゆうくんは?」 「まだ寝てる。とうぶん起きないですよ」 「そうか」 「あの」 「ん?」 「さっきから、あそこからこんなのが垂れてくるんですけど、セックスしたらずっと出るんですか?」 それは俺の精液だった。 そうだった、思いっきり中に出して、そのままにしてしまってたんだ。 この子、風呂場までこれを垂らしながら来たんだろうか。 「あ、それ、精液だからじきになくなるよ」 「え?これ、精子なの?」 「そう。ごめんね、中に出すつもりじゃなかったんだけど」 「ううん、いい。ふーん、これが精子かぁ、へー」 と滴り落ちる白い滴を掬い取って指でヌルヌルしながらいじりだした。 「そっかー、私、セックスしちゃったし、精子も出されたんだ」 「うん」 「これが、裕未ちゃんの素なんだね」 「ははは、その発想すごいな。その通りだよなー」 「精子・・・」 「舐めても平気だよ」 「え?そうなの?」 と素直に口に運ぶ。なんだかじっくり味わってるぞ、この子。 「変な味」 「おいしくはないよな」 「裕未ちゃん食べちゃった」 変な味とか言いながら、精液を舐めるという行為が気に入ったのか、何度もすくって舐めていた。 ふと足元を見ると、血と混ざった精液がぽとりと落ちて溜まっていた。いったいどれほど大量に注入したんだかと思う。 全裸で目の前に立つ可愛い女の子は、その胎内に俺の精液を宿しながら、それを味わっている。 だんだん頭がジンジンして思考能力がマヒしてくるのがわかった。 それと連動して、萎えかけたチンポに再び血液が集中する。 「ななちゃん、あっち向いて」 「え?」 何も考えられなかった。単純にまた入れたくて仕方なかった。 背後から抱き着いて、いまも精液を溢れさせる股間に手を滑り込ませ、激しく前後した。 「あっ、やだ、だめっ、あっ、あっ」 体をビクッビクッとさせながらクネクネする反応から、まだイッた後の敏感モードなんだと分かる。 触れれば触れるほど、頭のジンジンがひどくなる。熱い鼻息がどんどんひどくなる。 浴槽のヘリに両手をつかせ、お尻をこっちに向けさせる。 俺は背筋を伸ばし、ちょっと高い位置から奈々摘ちゃんの後ろ姿を眺める。 なんとも言えず、華奢で、儚げで、綺麗だった。 指や口でなんて暢気な事は考えられなかった。 すぐさま幼い入口に、赤黒いちんぽをあてがう。 「え、やだ、たかしさん、また入れるの?ちょっと、え?え?」 「大丈夫、大丈夫だから・・・ほーらっ!」 「あううううーーっ!」 一気にすべてを押し込んだ。すぐには動かない。 もう一度背筋をピンとさせ、先ほど見た綺麗な後姿を堪能する。そして下ろした目線の先には、白く可愛いお尻に突き刺さる赤黒いちんぽ。 相手は違うけど、この構図は何度も妄想した。 何度も何度も妄想して、オナニーした。 それが、今、目の前に現実としてあるのだ。 これが一瞬の夢だということは分かっている。 もし次に奈々摘ちゃんと会うことがあっても、それはもう別の奈々摘ちゃんなのだ。 俺は、ゆっくりと、深く長いストロークで、健気な不幸少女を味わった。 図らずもその動きは、奈々摘ちゃんにとって優しく気持ちのいい刺激になったようで、初めての後背位に怯えたように硬くなっていた体が次第にほぐれ、可愛くもいやらしい喘ぎ声が漏れるようになった。 やはりこの子は敏感だ。 ものの数分で、汗だくになって体をくねらせ、首を振って快感に耐える仕草を見せる。 それなら、とストロークを速めて、前から手でクリトリスを震わせてやった。 「あうっ!あううっ!だめ、だめ、いぐ、いぐ、いぐ」 「いけ、いっちゃえ」 「いぐ、いぐ、いぐぅ」 「あ、あ、あ、いくぞ、いくぞ、いく・・・・ううっ!」 細い腰を両手で鷲掴みにして、子宮を押しつぶさんばかりに深く押し込んだちんぽが激しく脈動し、熱い男の体液を、何度も、何度も放出した。 両足をピーンとさせ、のけぞったまま硬直している奈々摘ちゃんは、ぷるぷると震えて絶頂の中にいた。 やがて頭がガクッと下がって、ぐったりとしてしまった。 『娘の友達 失神レイプ おじさんやめて私まだ○学生なのに』というタイトルがぱっと浮かんだのだけど、本当にありそうなタイトルに苦笑してしまった。 でも、なんだか、そんな鬼畜AVを観てるかのような変な感覚だった。 奈々摘ちゃんは本当に失神してて、焦ってしまったけど、亜季の失神に慣れてたので、呼吸があるのを確認してとりあえず安心。慌てず体を隅々まで洗って綺麗にしてあげて、布団に寝かせてあげた。 夕日朗君はまだすやすやお休み中。こんな時間にこんなに寝ると、夜が大変そうである。 乾燥機の中はすっかり乾いていて、俺の作業服の他に奈々摘ちゃんの着ていた服も下着もあった。全部持ってきて着せてあげる。 これで元通りだ。 このままここを去ってもよかったんだけど、約束した1時間までまだ時間があったので、せめてそれまではと思い、並んで横になった。 やがて奈々摘ちゃんが目を覚ました。 「あ、あれ?わたし、なんで」 「おはよう、よく寝てたねー」 「あれ?あれ?」 本気で混乱してるみたいで可愛かったけど、そのままでよかった。 「どうしたの?」 「え、だって、私、お風呂で」 「お風呂なんか入ってないよ」 「え?うそ、だって、そこでたかしさんと」 「俺もお風呂なんて入ってないよ」 「・・・うそ」 「ゆうくんをおぶってきて、ここで二人は昼寝した。それだけ」 見え透いた嘘。明らかな嘘だった。混乱していた奈々摘ちゃんが、その嘘で逆に冷静さを取り戻す。 「なんでそんなウソつくの?私とキスしたのに、セックスしたのに」 「していない」 「うそ!まだここ変な感じだもん、まだちょっと痛いもん、それに、それに」 そっと奈々摘ちゃんを抱き寄せる。怒っているというより愕然としてる風だった。 「ななちゃんは、何年生?」 「ろ、6年生」 「そう、未成年だ。それどころか、まだ子供だ」 「もう子供じゃないもん」 「あはは、そうだね。ななちゃんは立派な女になったんだ」 「じゃ、なんで」 「俺は、ななちゃんやゆうくんの事が心配になっちゃった」 「心配?」 「だから時々は一緒に遊んだりして、悲しかったり困ったことがあったら手助けしたいなって思ってる」 「う、うん・・・ありがとう」 「でも、ななちゃんが言ってる、キスとかセックスとか、そういう事を俺としたってなると、俺は警察に捕まって刑務所に行かなきゃいけないんだ」 「え?」 「どうしても『した』って言うなら、俺はこの足で警察に行って自首するよ」 「やだ!そんなの、やだ!」 「ななちゃんみたいな未成年とエッチな事しちゃダメって法律があるんだよ」 「法律?」 「この国に住んでる人なら誰でも守らないといけないルールだね」 「ルール・・・」 「泥棒はダメだろ?」 「うん」 「人殺しもダメだろ?」 「うん」 「違法ダウンロードもダメだろ?」 「うん、ぜったいダメ」 「それと同じなんだ」 「・・・・」 「ごめんね、俺が絶対ダメって強く言えばよかったんだ」 「ごめんなさい」 「ははは、ななちゃんは謝らなくていいよ」 「でも、私がちゅーしちゃったし」 「だから、何もなかったんだって」 「・・・」 「ななちゃんは、ちょっとエッチな夢をみちゃったんだ」 「夢?」 「そう。同級生のお父さんとエッチな遊びをしちゃった夢」 「たかしさん」 「その呼び方も、もうおしまい。裕未ちゃんのパパに戻らないと」 「裕未ちゃんの・・・パパ」 「それでいい。いい子だ」 「たぶん、夢の中のエッチな遊びは、ドキドキしたり、気持ちよかったり、したんじゃないかな?」 「・・・うん」 「それはもっと大きくなってからじゃないと、体が壊れちゃうんだ」 「やだ、そんなの」 「だから、夢」 我ながら、口から出まかせがよく出てくるもんだと感心した。 要は『ヤバイ事やっちゃったんだから誰にも言うなよ』ってことを言いたいだけなんだけど、何せ相手は思慮の浅い小学生だ。 念入りに刻んでおかないといつボロが出るかわかったもんじゃない。 でもなんでこんなに俺は親身になって一生懸命に優しい言葉を探してるんだろ?? 「でも、夫婦になったって・・・それも夢?」 「夢。でも夢ってことは叶えられるかもしれないんだぞ」 「え?」 「ななちゃんが、大きくなったら結婚する、とか」 流石にここは自分の年齢と容姿を考えて赤面した。不幸少女とはいえそんな事を考える筈がないのだ。亜季じゃあるまいし。 「する!」 とまさかの即答にたじろぐ。 「あはは!マジか?」 「大きくなったらって、何歳?」 「法律では16歳からできることになってるけど、せめて高校は卒業してて欲しいな」 「えーっと、じゃ18歳?」 「そだな。でもただ18歳になったってダメなんだぞ」 「え?」 「知ってると思うけど、裕未のママはもう死んじゃっていないでしょ?」 「うん」 「裕未のママってことは、俺の女房だったわけで、つまり夫婦だったんだ」 「夫婦」 「裕未のママは、いつも綺麗で、料理が上手で、綺麗好きで片付け上手で、優しくて、運転もうまくて、学校の先生までしてたんだ」 「すごーい」 「だから、ななちゃんもそのくらいの女性になって欲しいな」 「えー、無理だよ―、なれないよ、そんなの」 「じゃあ、夫婦には、なれない、かな」 「・・・なります、なってみせます。だから、だから」 「だから?」 「たかしさん、じゃなかった、裕未ちゃんのパパ、私と、け、け、結婚して」 「はあ!?」 「夫婦になって」 「はあ」 「そしたら、また、エッチなこと、して」 ボワッと真っ赤になってるよ。なんなんだ、この可愛さ。 まあ結婚の目的がはっきりしてるだけに、成長途中で彼氏ができて自然消滅ってことになるなと思って俺はこの求婚を受けることにした。 「よし、分かった。その申し出、しかと聞き入れた」 「鹿と?」 「そうだ、見えないのか?今ここに鹿がいるんだぞ」 「え?え?え?」 「あははは!」 ここで亜季だったら『鹿だけではありませんね、隣に馬もいます』とか切り返してくれるんだろうけど、それを奈々摘ちゃんに求めても仕方がない。 しかし、このまま月日が流れて順調に事が進めば重婚だ。 でも、亜季との婚約は、たぶん、もう、無理だろう。 だって、俺を愛し、俺を求めた亜季は、本当の亜季じゃないんだもん。 この時の俺は、凧の糸が切れたみたいなもんだった。帰る場所を見失っていた。身も心も。 「今日、ここであったことは、夢。誰にも言っちゃダメな、俺とななちゃんだけの、秘密」 「秘密☆」 「守れる?」 「うん、絶対誰にも言わない」 「ゆうくんにもだよ」 「言わない」 そして17時を15分ほど回ったころ、俺はその家を出た。 来たとおりの道を歩いてると、奈々摘ちゃんが夕日朗君を抱っこして駆けてきた。 寝起きで不機嫌そうな弟君は、目を擦りながら訳がわからない風だった。 俺の手前10mぐらいで止まる。はあはあと乱れた息がなかなか整わない。 俺の方をじっと見ている。俺も彼女をじっと見る。 「もう一回だけ」 「ん?」 「たかしさん!」 「おう」 「ありがとう、ございました」 深々とお辞儀をするんだけど、弟君が振り回されて落ちそうになって慌ててる。 「どういたしまして」 パッと顔をあげると、最初に駐車場で会った時とは別人のような晴れやかな顔になっていた。 そして、弟君を下ろして自分はしゃがむ。 「裕未ちゃんのパパ、バイバーイ」 「ばいばい」 俺の事なんかどうでもいい弟君の手を持って振ってくれる。 「おう、バイバイ」 と手を振って背を向ける。 角を曲がるとき振り向くと、だっこをせがむ弟君になんとか歩かせようとする姉弟のシルエットが見えた。 結局お姉ちゃんが根負けして抱っこしてあげたのを見届けて、俺は駐車場に戻った。 17時57分、家の前に到着した。 呼びに行くまでもなく、二人が飛び出して車に乗り込んできた。 「お父さん、おかえり!」 「たっくん、おかえり!」 「おう、ただいま!ほな行こか」 「でっぱーつ!」 案の定というか、当初の理由とは別の理由も加味されてしまったわけだけど、俺は亜季の顔を見れなかった。 時々バックミラーに映るその姿は、いつもの亜季だ。 裕未と楽しげに何か話している。 どうやら夕飯の相談をしているようだった。 「ねえ、たっくん。着いたらすぐお風呂?それともご飯?」 「どっちでもいいよ」 「じゃあ、じゃあ、ご飯でもいい?」 「いいけど、その様子だとお腹いっぱい食べる気なんだろ」 「アタリマエじゃないですか。久しぶりの外食なんですから。ねー裕未ちゃん」 フンフンと首を振って同意を示す裕未。 「いくらでも食べればいいし、先でも後でもいいけど、腹パンパンになって、風呂で妊婦さんに間違われてもしらんぞ」 「あ・・・」 すっかりそのことを忘れていたようで、あっさりと先にご飯の申し出は取り下げになった。 「先に風呂入って、そして腹いっぱいご飯食べて、そんでまた風呂入ればいいじゃないか」 「え!そんな何度もお風呂入れるの!?」 なるほど、それでどっちが先って事を考えたんだ。何でも知ってる風の亜季でも万全じゃないんだな。 『あれ?』 「じゃ裕未ちゃん、そうしましょう」 「そうしましょう、そうしましょう」 『ちょっと待て。あの温泉に由希子は何度か行ってるぞ。なんでそんな事知らないんだ?』 思わず振り向いて亜季を見てしまった。 「お父さん危ない!前見て運転してよ!」 「そうですよたっくん、いくら私が可愛いからって、運転中ぐらいはそっちに集中してくださいよ」 どこも変じゃない。いつもの亜季だ。 どういう事だ?亜季の身体に由希子が乗っかってるんじゃないのか? 些細なことだったけど、それで思考がグルグルしそうになった。その時、亜季の何気ない発言に俺の思考は緊急停止することになった。 「シャンプーの匂い、する」 どきーん! 「ほんとだ。この匂い・・・L○X?」 間違いございません!L○Xのボトルでした! 何なんですか!?女子ってシャンプーテイスティング能力が標準装備なんですか!? 「だよね。うちはh○sなのに」 俺の後頭部をクンクンする亜季。やめてくれ、脈拍が洒落にならんことになってるんですから! 「やっぱりたっくんだ。どこかでお風呂入ってきたの?」 「会社でな。今日作業でドロドロになってさ、会社のシャワー浴びてきただけだよ」 「その会社のシャワーって女の人も使うんですか?」 「そんなことないなー、男だけだ」 「へー、そんなところに、女性に人気のL○Xシャンプーが置いてあるんですか」 「え?いや、そんなの知らないよ。事務員のお姉さんが買ってきてくれるんだもん」 「へー、そーなんだー」 このやろー、そう言いながらすっげー疑ってるじゃねーか。 こっちには身の潔白など皆無なんだから、変に疑うのはやめてくれ。叩かれたら埃100%だから散り散りになって無くなってしまうんだぞ。 「裕未ちゃん、本当にL○X?」 「うん、間違いないよ。クラスのななちゃんがいつもいい匂いさせてるんで、聞いたらL○X使ってるって教えてくれたんだ。その匂いと同じだもん」 ゆ、ゆ、裕未さまっ、今、ななちゃんって言いましたか!? 「ななちゃん?」 「うん、覚えてない?奈々摘ちゃん。何度かうちにも来たことあるし、お父さん見たらわかるよ」 「へ、へー、そーなんだー」 まさかシャンプーの残り香で奈々摘ちゃんまで一瞬で辿り着くなんて!お天道様は何でもお見通しなんだなー! ハンドルを握る手が震えて汗でぐっしょりになっている。頭部で変な汗の噴き出し方をしてるのか、数か所から滝のように汗が垂れてくる。 喉がカラカラで目も霞んでしまっていた。 『お、俺、このまま死ぬのかな』 目の前の景色も、前を走る車のテールランプも、信号も何も見えない。ダメだ、このままどこかにぶつかって・・・ その時一瞬、植物人間になっていた亜季の両親を思い出し、我に返った。 あんなのにはなりたくない。それに俺一人じゃないんだ。しっかりしなきゃ、とハンドルを握り直した。 「会社でシャワー浴びることもあるし、制服を洗うことだってあるよ」 「なんか言い方がおかしくないですか?言い訳してるみたい」 「あんまり変な事いうとこのまま家に逆戻りするぞ!」 「ごめんなさい!すみませんでした!もう言いません!私が悪うございました!」 「わかればいいのだ」 どうにか切り抜けたけど、さっぱり乾いてたTシャツとズボンがじっとり汗で濡れていた。 とんでもない恐怖体験だった。 それから数分で目的地に到着した。 着いてみると、平日だというのに夏休み中ということで多くの家族連れで賑わっていた。見れば裕未ほどの女の子もちらほら見えるのでちょうどいいタイミングだと思えた。 受付で腕時計型のロッカーキーを受け取って、歯ブラシをもらい、明るく綺麗な廊下を進む。キャッキャとはしゃぐ亜季に釣られてか、裕未もすっかり子供になっていた。 「じゃ、慌てなくていいからな、ゆっくり入って来い。先に体洗うんだぞ」 「はーい」 「上がったらあっちの休憩室で落ち合おう」 「ラジャー」 と男湯と女湯で別々になってる入り口の暖簾をくぐる。 ここへ来るのは久しぶりだ。 由希子が生きてた頃に何度か来たことがあって、裕未が生まれてからも2~3回は来ている。でも裕未は小さかったから覚えてないんだろうな。 脱衣所がリニューアルされていたり見覚えのない自販機が設置されていたり、懐かしいと思いながらも変わっていく日常を感じずにはいられなかった。 大小さまざまな浴槽は昔のままで、立ったまま入れる深い湯船がお気に入りだ。 ひとまず綺麗に仕切られたカランで全身を洗う。それから真っ先にお気に入りの湯船に向かったのだけど、思いのほか女の子が多くいることに気がついた。 ちょっと前までなら全く気にもしなかったのだろうけど、その道にハマり込んでしまった今、その存在には異様に敏感になっていた。 乳幼児には全く興味がないのでカウントしなかったけど、小学生低学年と思しき女児が3人、4年生ぐらいと思しき女児が1人、そして、それより大きくてどうにも怪しい5年生ぐらいの子供が1人いたのである。 その子は腰にタオルを巻いていて、スポーツでもやってるのか、かなり短めのショートカットで顔立ちもきりっとしてて凄くボーイッシュ。なのに体つきはどうにも男の子とは違って見えたのだ。 周囲にはそれと気づかれていないようだったけど、俺の目は誤魔化せない。もし女の子だったら非常識にも程があるぞと思って親に注意しようと決意した。どの人がお父さんなのか観察してたら、なんと同級生のコーチンだった。 「コーチン!」 「おー、タカシ、久しぶりだなぁ」 「お前、あんな大きなお嬢ちゃん男湯に入れるなよ」 「え?お前、あいつが女の子だってわかるの?」 「俺にも似たような年頃の娘がいるんだ。体つきでわかるわ」 「まだ大丈夫だって。タカシー、俺、女房に逃げられてな」 「え、ああ、それは気の毒に」 「それであいつは今情緒不安定でな。1人で女湯に入るよう言ったんだけど、すごく不安がって」 「それでやむなくか。でもヤバイぞ、バレたら大変だぞ」 「泣かれるよりいいよ。家にいると酷いんだ」 「まあわからないでもないけど・・・」 「ん?お前も娘がいるって言ったな」 急に表情が明るくなった。何か変なこと考えた時の表情にしか見えないぞ。 「ハル!ハル!」 とそのボーイッシュな子供を呼ぶ。 「なに?」 「このおっちゃんはパパの友達なんだ。パパは垢すりしてくるから、このおっちゃんと一緒にいなさい」 「な!」 「タカシ、頼む、俺もリラクゼーションが必要なんだ」 「でも、ハルちゃんが嫌がるだろうに」 と、そのハルちゃんを見ると俺をじっと見ている。嫌そうではなかった。 「同じ年頃の子供を持つ父親なら安心して任せられる。タカシ、いい奴だなー」 「おま!」 「頼む!後でコーヒー牛乳おごるから~、じゃ宜しく!」 これ幸いとばかりに古い友人であるところのコーチンは垢すりコーナーへと消えていった。 「おじさん、お外のお風呂行こう」 やれやれと思う間もなくハルちゃんが俺の手を取った。 初対面だというのに妙に親しげに接してくる。 『情緒不安定』 さっきコーチンの口から出た言葉が俺に重くのしかかる。 『俺にどうしろってゆーんだよ』 されるがまま手を引かれて外へ出る。途中少なからず好奇の眼差しを向けられたような気がしたが、気のせいだろう。当事者としては好奇どころか怪奇現象に巻き込まれた気分だった。 露天風呂はいつの間にか拡張整備されたようで、昔は一つしかなかった湯船があちこちにある。これは開放的だ。見ると他にも女児を連れたお父さんがいたので、少し安心できた。 その中でいちばん大きなお風呂へハルちゃんは入っていった。俺も入ってみると程よくぬるくて心地いい。50cm程しか深さがないので小さな子供でも安心して遊ばせていられる。週末の日中なら大賑わいだろう。 気持ち良さそうに浴槽を一回りしたあと、もう薄暗くなってたせいか、俺を見失ったようでキョロキョロしていた。 「おじさん?」 と俺を呼ぶ声が実にか細い。 「おじさん?ねえ、どこ?おじさん?」 見る間に不安むき出しで挙動不審になっていくハルちゃん。これはイカンと思って 「ハルちゃん、ここだ、ここだ!」 と盛大にアピールすると、ぱっと顔を輝かせてジャブジャブと寄ってくる。ほんの目の前まで来た時に、腰に巻いていたタオルが取れてしまった。ツルツルの縦スジがはっきり見えてしまってドキリとしてしまう。 それに気づいたハルちゃんが小さな悲鳴と共にタオルを掴んでお湯の中に勢いよくしゃがみ込んだ。 その一連の動作が、どうしようもなく女の子だった。 「・・・置いてかれちゃったのかと思った」 とピタッとくっついて横に座るハルちゃんは、よほど不安だったのか、小刻みに震えているようだった。 「置いてかないよ」 「うん」 「ハルちゃん、女の子なんだ」 「・・・うん」 「何年生?」 「・・・5年生」 ウソだ。いくらなんでも5年生女子が男湯なんて、フィクションの設定にしてもあり得なさすぎる! でも、このハルちゃん、裕未から見ると小柄だし、胸もそれほど膨らんでないし、綺麗な寸胴ボディだから、腰にタオルを巻けば誤魔化せるのかもしれない。 「マジか!大丈夫なんか?男の子もけっこういるぞ?クラスの子に裸見られたら嫌だろうに」 「私の学校、この辺じゃないから」 「そうなんだ・・・」 ここで俺は自分の膝を抱えて体育座りになった。そして天を仰ぐしかなかった。 『神様、私は何か悪いことをしたのでしょうか?奈々摘ちゃんといい、このハルちゃんといい、どうしてこんなに魅力的なロリ女子と出会わなければならないのでしょう?』 当然ながら、天は何も答えてはくれない。 『神様、それともこれは私の日頃の良い行いに対する御褒美なのでしょうか?奈々摘ちゃんは最高でした。そしてハルちゃんも凄く可愛いです』 これまた天は何も答えてくれなかった。 そうなのだ。ハルちゃんはボーイッシュだけど、その顔立ちは凄く俺好みだったのだ。 立て続けに起きる小学生女子との出会い。これはもう出遭いなのだろうけど、出逢いだと思いたい38歳の夏であった。
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2014/02/11 16:57:06(IHinYnXl)
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