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1:可愛い弟子26
投稿者:
タカ
◆8pDveiYQdk
勝ち気そうな瞳が見つめていた。
目の焦点は、わずかなブレもなく、じっとオレに向けられたままで、尖らせた唇は、いっ こうに開く気配もない。 寡黙な表情を、まったくと言っていいほど崩さずに、幼さの残る顔は、飽きることなくオ レを睨みつけていた。 目を逸らしたりはしなかった。 魂と魂のぶつかり合い。 先に目を逸らした方が敗北者。 たいした奴だ・・・。 かつてない洗礼。 きっと、あまりの衝撃に、心の芯が折れかけたことだろう。 だがコイツは、まだ闘うだけの気力を残している。 もう一度やるか? さらに鋭く睨みつけた。 返ってきたのは、反骨の光。 いい根性じゃねえか・・・。 もはや、言葉は必要ない。 後は、力でねじ伏せるのみ。 両手の拳を握りしめた。 慌てたように動いた影。 オレの気配をいち早く察知して、男が声を荒げる。 「ほら!メグミ!さっさと謝っちゃなさい!」 「ごめんなさい・・・。」 はい・・。 でも、まだ不服そうなツラだな・・。 着替えを終えて、ようやくリビングに顔を出したメグミちゃん。 さっきまでのロリータドレスとは違って、今度は、身体の線がはっきりと出るタイトな シャツに皮のミニスカート姿。 ソファに座って、愁傷に俯いたりしてるが、時々オレを見上げる瞳には、まだまだ反抗の 色。 なんだコラ、ほんとにヤっちまうぞ。 まだ、くっきりと、まぶたの裏に残っていた可愛らしいお尻。 出来ないなんて思うなよ。 こちとら、飽くなきチャレンジャーなんだ。 お前より年下の子とまで、ヤりまくろうとしてんだぞ! あんまり自慢にゃならんけど・・・。 「まあ、原因を作ったのはオレだし、これでアイコってことでいいよね?」 子供に熱くなったところで仕方がない。 いい加減、許してやろうと思ってたら、コイツが、とんでもないこと言い出した。 「結婚して。」 「へっ?」 「結婚して!」 メグミちゃん、狂乱の変。 な、何を言ってるんですか? 「あわわわ・・・ちょ、ちょっとメグミ!お、お、落ち着きなよ。一体、な、何言ってる の!?」 お前が落ち着け。 ついでに、レンも半狂乱。 「ワタシのお尻見たでしょ?だから、結婚して。」 凛とした表情だった。 レンなどが言わなくても、彼女は十分に落ち着いていた。 その落ち着き払った声が、冗談ではないと告げていた。 「結婚て・・・。」 ラブコメか? こんな、パターンがあったような気もするが・・。 「ワタシのお尻見たじゃん!もう、おヨメに行けないよ!!純情なオトメを汚したんだか ら、責任取って!!」 純情な乙女って、あなた・・・。 純情な乙女は、あんなゴージャスなブラジャーなんかしません・・。 「それとも責任取らないで逃げるつもり!?そんなの許さないからね!!」 まったくの言いがかり。 「ちょっと、メグミ!!いい加減にしなさい!!!」 腰を浮かせて、レンは大慌て。 「アニキは黙ってて!!元はと言えばアニキのせいなんだからね!!アニキがだらしない から、ワタシがこんな目に遭うんじゃない!!?」 そりゃ、違う気もするが・・・。 「ダメッ!!、そんなの絶対にダメッ!!メグミは、お兄ちゃんのものだからね!!許さ ない!!メグミは、お兄ちゃんだけのもの!!」 おいおい・・・。 「何も出来ない意気地なしのくせに、出しゃばらないで!!それとも、あの時みたい に、またワタシを見殺しにする気!!?何も出来ないんなら、引っ込んでて!!」 あの時? 「だ、だから・・いっぱいお金・・あげてるじゃない・・。少しでも、メグミを癒してあ げたいから・・・。」 こらこら、そこで弱気になってどうする? それに、お金をあげても癒しにはならんぞ。 「ふん!アンタって、いつもそうよ。イヤなことには目をつむって、お金だけ出せば済む と思ってる。アンタなんてサイテーの人間よ!!」 それが、ほんとならサイテー。 「そりゃ、確かに僕は人間としては、最低かも知れないけれど・・・でも、誰よりもメグ ミを愛してるよ・・・。」 「き、気持ち悪いこと言わないで・・・。」 メグミちゃんの頬に、ほんの少し、朱がさした。 「嘘じゃないよ。メグミのためなら、どんな事だって出来る・・。」 初めて見た、レンの思いつめた眼差し。 でも、幼さの残る顔に浮かんだのは、意地悪の色。 「じゃあ、死んでみてよ。どんな事だって出来るんでしょう?ワタシのために死んでみ て。」 メグミちゃんが視線を向けた先にあったのは、さっきまで天井に突き刺さっていた包丁。 コラコラ、おイタもたいがいにしとけよ。 ふざけたこと言ってると、またお仕置きするぞ。 レン、ビシッと言ってやれ! メグミちゃんは、冗談のつもりだったのかも知れない。 レンに、そんな勇気はないと、たかを括っていた。 それは・・・オレも同じだった。 うっすらと笑っていた顔。 レンが静かに立ち上がった。 「メグミのためなら、死ぬことだって怖くないよ。」 にこやかに笑いながら、ヤツは包丁を握った。 えっ? 「嘘じゃないよ。」 幸せそうな笑みまで浮かべていたアイツ。 精一杯強がることで、メグミちゃんに信じさせたかったのかも知れない。 不器用なヤツ・・・。 あっという間の出来事だった。 不器用で、臆病な引き籠もりの友は、うっすらと笑みを浮かべたまま包丁を横に滑らせる と、一瞬にして顔を血の色に赤く染めた・・・。 「昨日も、来ませんでしたか?」 「はぁ・・・。」 シホの勤める病院の中。 夕べと同じ先生。 あんた、ここに住んでんのか? 「昨日は、引きつけで、今日は、自○未遂ですか?お忙しくて大変ですねぇ。」 まあ、イヤミ。 でも、昨日は別にしても、今日は自○未遂だからなぁ。 命を守る医者としては、イヤミのひとつも言いたくなるわな・・。 けたたましい救急車のサイレンの音を聞きつけて、慌てて駆けてきたのは、昨日お世話に なった管理人さん。 「また倒れたのかい!?」 倒れました・・・。 「あれ!?この人は15階の!」 ストレッチャーに乗せられた人物を見て、管理人さん、驚きの顔。 そうです。ここの住人です・・。 「一体、何があったの!!?」 へへっ・・実はですね。 一瞬にして、レンの手首から血飛沫が上がった!・・・なんてことはなくて、血がピュッ と飛び出しただけ。 「バ、バカッ!!」 慌てて止めに入ったけど・・・ん?なんか少なくね? 血が噴いたのは、ほんの一瞬のこと。 すぐに出血がやわらいで、ボタボタと滴り落ちるだけになった。 血は出てるが、噴き出してはいない。 レンの根性なしが幸いした。 どうやら、表面近くの静脈を切っただけで、動脈には達してなかったらしい。 人間は、静脈を切っただけでは、簡単に死なない。 手首を切るなら、さらに深い位置にある動脈まで切断しなければ、出血多量で命を落とす ことは、まずないのだ。 動脈は、腕の中でも、かなり深い位置にある。 そして、その手前には、手首を動かすための腱や神経まであるから、相当痛い思いをしな ければ自分で命を断つことは出来ない。 「キャーーーー!!イタいっーーーー!!」 コイツに、そんな根性あるわけない・・・。 レンは、包丁を放り投げて、切った自分の手首を押さえながら大騒ぎ。 「ほれ、手を上げておけ。」 切った方の腕を上げさせて、肩の付け根近くの二の腕を、ギュッと搾るように押さえてや る。 圧迫止血法。 何か縛るものは?と探していたら、手首から滴り落ちた血が、レンの顔にポタポタ。 レン、HPマイナス10000ポイント。 いきなり、白目向いて、倒れやがった。 また白目かよ! ごすっ! 床に頭を強打して、結構な音。 ヤツは白目向いたまま、倒れっぱなし。 で、仕方なく救急車を呼んだわけ。 なんで2日連続で、救急車に乗らにゃならん!! 「治療は終わりましたが、今夜は泊まっていった方がいいでしょう。本人もも、まだ眠っ ていることですし、今夜は、こちらでゆっくりとお休み下さい。」 「ありがとうございました。」 暗がりの廊下を、ペタペタとサンダルの音を響かせながら、先生が去っていく。 「大丈夫だってさ。」 待合室のベンチで、顔を俯かせながら、グスグスと泣いていたのは、メグミちゃん。 「ワタシのせいだ・・・。」 かもね・・・。 あの根性なしが、この子のために自ら手首を切った。 「そう思うんなら、少しは兄ちゃん労ってやりな。」 「うん・・。」 ほんとに、以外だな。 あの、レンがね・・・。 「本当は、アニキのこと、困らせてやりたかっただけなんだ・・。こんなことになるなん て・・・。」 鼻水をすすりながら、メグミちゃんがつぶやく。 「兄ちゃん嫌いなのか?」 「ううん・・。」 「なら、なんで?」 「もっと・・・しっかりして欲しかったから・・。」 まあ、確かに26才の引き籠もりじゃなぁ・・。 頼りにならんわな・・。 「じゃないとワタシ・・・いつまで経っても・・・。」 ポロポロ涙をこぼしながら、メグミちゃんが唇を噛みしめる。 「アイツから・・・逃げられないよ・・・。」 ん?あいつ? 「あいつって?」 メグミちゃんは、唇を固く結んで、押し黙ってしまった。 ひどく思いつめた表情だった。 「ねえ、レンに言ってた、あの時みたいに見殺しにするの、って何のこと?」 見殺しにする、なんて穏やかじゃない。 ずっと、心の中で、その言葉が引っかかっていた。 メグミちゃんが、また鼻水をすすり上げる。 俯かせていた顔をゆっくりと持ち上げた。 幼さの残る顔は、涙と鼻水でグシャグシャになっていた。 そのグシャグシャの顔ままで、彼女は笑った。 まるで、自身をあざ笑うかのように・・・。 「ワタシね・・・お父さんのアイジンなんだ・・。子供をオロしたこともあるんだ よ・・・。お金は、アニキが出してくれたの。」 えっ!? 「へへっ、スゴイでしょ?ワタシまだ13だよ。13でチューゼツが1回。 セックスは、9歳の時からやってる。お父さんが教えてくれたの。 毎晩お父さんにヤられまくって、ワタシは、今まで生きてきたわけ。 へへ・・スゴイと思わない?」 彼女は、涙を流しながら笑っていた。 すごい・・って・・・。 「レンは、それを知ってるの?」 「知ってる。でも、アニキは、ワタシを見捨てて逃げたの。自分だけ逃げて、遠くに行っ ちゃった・・・。」 それで見殺しか・・・。 「あのバカ・・・。」 根性なしにも、ほどがある。 「どうしようもねえ馬鹿ヤローだな、アイツは。」 「へへ・・・仕方ないよ。アニキ弱虫だもん・・。 でもね・・・優しかったんだ・・・。 ワタシがお父さんにヤられるようになるまでは、すごく優しくて、可愛がってもくれ た・・・。 ワタシもアニキのことがすごく好きだった・・・。 でも・・・結局、裏切られて、逃げられちゃったけどね。」 「お母さんは?お母さんには、言わなかったの?」 この兄妹には母親もいたはず。 レンが知っていると言うことは、母親も・・・。 「お母さんに?言っても仕方ないよ。」 「どうして?」 「だって、ワタシと一緒にお父さんにヤられてるんだから・・。」 「えっ!?一緒に!?」 「へへっ、びっくりした?びっくりするよね。フツーじゃないもんね・・。」 確かに、にわかには信じがたい・・・。 けど、メグミちゃんが、嘘をついているようにも思えない。 「ドロボー猫だってさ。ワタシのことだよ。 笑っちゃうよね。ワタシが、どんなに泣いても助けてくれなかったくせにさ、まる で、ワタシが悪いみたいに言うんだよ。 もう悔しくってさ。 だから、仕返ししてるんだ。 ワタシが気持ちいいって言うと、お父さん喜ぶからね。 お母さんの前で、大きい声出してやるの。 そうすると、すごく悔しそうな顔するから、面白くって・・。」 言葉が出なかった。 「そんなの・・・、そんなの間違ってるよ・・・。」 それだけを、言うのがやっと・・。 精一杯諭したつもりだけど、安穏と生きているオレの言葉なんか、彼女の心に響くはずは ない・・・。 「生きてるのが・・間違ってるのかなぁ・・。」 他人事のように、メグミちゃんがつぶやく。 いったい、オレに何が言えた? この子は、オレの想像なんか、遙かに絶するような地獄の中で、ずっと生き続けてきたん だ。 「死ぬなんて、考えちゃダメだよ・・。」 安っぽいセリフ。 「へへっ、でも、ずっと考えてたよ。」 「え?」 「ずっと、死んだ方が楽だって考えてた。実際、死のうと思ったしね。」 「メグミちゃん・・・。」 「どうせ、死ぬんなら、ワタシを裏切ったアニキの目の前で死んでやろうと思ったの。 で、マンションに行ったんだ。 アニキ、バカみたいに泣いてたよ。 ごめんね、ごめんねって、ワタシにしがみつきながら、ずっと泣いてた。 その時わかったの。 この人は、泣くことしかできない人なんだって。 すごく、弱い人なんだって。 だから・・・ワタシが死んだら、この人も死んじゃうんだろうなって。 それで、死ぬの止めたの。 ワタシがいなくなったら、アニキ死んじゃうんだもん。 だったら、アニキのために生きていてあげようかなって、そう思ったの・・。」 そうか・・・だから、あんなに・・・。 そのとき、少しだけわかった気がした。 この子は、死にたがってたわけじゃない。 生きるための理由を必死に探していた。 どんな些細なことでもいい。生き続けるための理由が欲しかった。 それは、こじつけに近いものだったのかも知れない。 でも、彼女には、それだけで十分だった。 やっと、探し出した理由。 気弱な兄を生かせるために、自分も生きる。 それが、彼女が、この世に生き続けるために、やっと見つけた存在意義。 だから、レンを傷つけられて、あんなに怒ったわけだ。 なるほど・・。 「で、死なないついでに、ヤらせてあげちゃったわけ?」 わざとおどけて言ってみた。 もう、これから先、この子が死を選ぶことはないだろう。 レンが、生き続ける限り、この子も生き続ける努力をする。 暗い話しは、好きじゃなかった。 「だって、可哀相だったんだもん。 いい歳なのに、まだ童貞だったんだよ。 女の子知らなかったの。 ワタシなんか9才からヤッてるのに、同じ兄妹で不公平だと思わない?」 メグミちゃんも、おどけたように言った。 確かにね・・・。 「でも、タダでヤらせるのも癪だからさ、お金取ってるんだ。一度は、ワタシのこと見捨 てたんだから、そのくらい当たり前だよね?」 幼さの残る顔に、ほんの少しだけ戻った笑顔。 「ああ!当然だよ!どうせ、しこたま儲けてんだから、たっぷり搾り取ってやりな。」 「うん。アッチと一緒に、搾り取ってやる。」 「はは・・・。」 13歳とする会話じゃねえな・・。 「どうせなら、一緒に住んじゃえば?レンは、一緒に住もうって、言ってるんだろう?」 「う、うん・・・。」 そんなアホな両親の待つ家に帰ることなんてない。 いっそのこと、レンと一緒に暮らした方が、メグミちゃんにとっても、遙かにいいはず。 確かに血の繋がった兄妹なのかも知れない。 でも、メグミちゃんが、レンにそれ以上の感情を抱いているであろうことは、薄々だ が、オレにもわかった。 でなければ、金をもらったところで、ヤらせたりはしない。 「やっぱり、ダメだよ・・・。」 なぜかメグミちゃんは浮かない顔。 「なんで?」 「う、うん・・。」 「お父さんから、逃げ出したいんだろう?」 「うん・・・。」 「じゃあ、簡単なことじゃない?」 「そうでもないよ。」 「どうして?」 「どうしても・・・。」 メグミちゃんは、口を閉じて黙り込んでしまう。 「家を出るだけだよ。」 「そんなの、わかってる。」 「たった、それだけのことだよ。」 「出来るなら、とっくにしてるよ・・。」 「何が、問題なの?」 「あのね・・・。」 メグミちゃんが、静かに語りはじめた。 「何度も家を出ようとしたの。家出も何回もした。 でも、ダメなの。お父さんから連絡があると、それだけで身体が動かなくなっちゃう の。 そして、行っちゃダメだって、わかってるのに、足は、勝手にお父さんのところに行っ ちゃうの。 いつも、そうなんだ。 お父さんが、目の前にいると、身体が震えるて・・怖くて・・・すごく怖くて、身体が 震えて止まらないの。 でも・・・。」 そこで、メグミちゃんは、口惜しそうに唇を噛みしめた。 「でも、なに?」 「う、うん・・・。裸にされてね、お父さんに抱かれると、どうしてか震えが止まるの。 そして、お父さんが入ってくると、もう、わけがわからなくなっちゃうの・・・。」 「それは、気持ちいい・・・ってこと?」 恥ずかしげに、顔を俯かせた。 「うん・・。すごくイヤでたまらないのに、ほんとは逃げ出したいのに、身体は全然違う の。 気持ちいいって言うか、なんだかホッとして、安心出来る、みたいな感じ。 怒られずにすんだ、みたいな・・・。」 精神の縛りか・・・。 近親相姦には、魔力がある。 何かで、そんなことを聞いた覚えがある。 望む、望まないに関わらず、たった一度の過ちで、永劫に閉ざされてしまう健全な未来。 もう、二度と戻れないという罪悪感に足は震え、心は押し潰されそうになる。 でも、ひとりじゃない。 同じ秘密を持った人間が、この世にはもうひとり。 そこに生まれる、奇妙な連帯感。 同じ遺伝子から創られた雌雄体は、セックスの相性が抜群にいい。 まるで精巧に作られた凹凸が合致するように、男女の性器も互いにマッチする。 やがて、自分を悦ばせるために、相手が存在しているような気さえしてくる。 他人からは、絶対に得ることの出来ない快楽。 奥底にあるのは、血の絆。 ひっそりと病んでいく精神。 あきらめていく心。 気がつけば、泥沼の中であがいている。 どんなに心で拒んでみても、また、同じ過ちを繰り返してしまう。 逃げることは出来ない。 なぜならば、それが彼らには、もはや当たり前のことなのだから・・・。 近親相姦にハマり込むと、そこから、なかなか抜け出せない理由だ。 メグミちゃんも、この魔力に囚われているのかも知れない。 やっかいな問題だよなぁ・・・。 「でもね、最近は、そうでもないんだよ。」 オレのしかめっ面を見て、メグミちゃんの方が心配したらしい。 「どういうこと?」 「アニキに、ヤらせるようになってからは、そんなに、お父さんにも会わなくなったって こと。」 「レンが、守ってくれるから?」 「ははっ、無理無理。アニキにそんなこと出来ないよ。」 「じゃあ、なんで?」 「なんでだろ?ワタシにもわかんない。でもね、前は、お父さんじゃなきゃダメだったん だ。」 「ダメって?」 「へへ・・すごく気持ちがイライラしたり、不安になってもね、お父さんにしてもらう と、なんでか落ち着いたの。 後で、落ち込みもしたけどね。 他の男じゃダメだったんだ。 何人も寝たし、中にはカッコいいのもいたけど、あんな気持ちになれたのは、お父さん だけ。 でもね、アニキとするようになってからは、こっちの方がずっと良くなったの。 なんて言うか、安心出来るとかじゃなくて、温かくなるような、ちょっぴりだけど幸せ になるような・・・そんな感じかな? だから、少しは、お父さんのこともシカト出来るようになったんだよ。」 ふーん・・・。 「あんな変なカッコさせるアニキなのに?」 「へへ。アニキが喜ぶからね。アニキが嬉しそうにしてくれると、ワタシも、ちょっとだ け嬉しくなるんだ。口には、出さないけどね・・。」 なるほどね。 少しだけ照れたように笑う表情の中に、レンを慈しむ心が十分に読み取れた。 「ねぇ、今度、お金取らないでレンにヤらせてやれば?」 「なんで?さっきと言ってることが全然違うじゃん!」 幼さの残る顔が、不思議そうな顔をする。 「うーん、わからないけど、その方がメグミちゃんが強くなれるような気がする。」 「ええ?どうして?」 「何でだろうね?」 なんだか、不思議と可笑しかった。 親父さんとは、確かに切っても切れない血の絆があるんだろう。 でも、それはレンだって同じだ。 そして、メグミちゃんは、親父さんなんかより、ずっとレンの方を・・・。 オレが笑ってるのを見て、メグミちゃんは不思議そうな顔をしてたけど、やがて、彼女も 顔をほころばせると、涙を拭った。 「今日のこともあるし、次は、タダでヤらせてあげようかな・・。」 「うん、そうしてみ。」 あの根性なしが、君のために手首まで切ったんだぜ。 「強くなれるかな?」 「なれるさ。」 だって、あいつが好きなんだろう? 「へへ・・・。」 そう言って、笑ったメグミちゃんの顔は、まさしく13歳の可愛らしい女の子だっ た・・・。 時計を見たら8時過ぎ。 レンの馬鹿ヤローのおかげで、てんやわんや。 おかげで、キョウコを探す旅も、本日は強制終了。 まったく、面倒掛けてくれる。 でも、なぜか心は、ほんわか晴れ晴れ。 メグミちゃんに、ほんの少しだけど笑顔が戻った。 それだけで十分。 でも、近親相姦って、正直根が深いよな。 きっとオレには、想像も出来ないような世界に違いない。 9歳からか・・・。 コトリと、同じ歳だ。 あんな小さな頃から、彼女は、絶望の中で足掻いて生きてきた。 レンが救世主になるとは、驚きだけどね。 そのレンの入院手続きを終えて、病室に向かっているところだった。 奴が入ったのは、一泊ン万円の特別個室。 思いっきり高い部屋選んでやった。 金あるんだからいいよな。 4階にある入院病棟に入ると、まだ廊下の灯りは落とされてないが、歩く人の数はまばら で、ずいぶんと落ち着いた雰囲気。 今日は週末。 慌ただしく動き回る看護師の姿も、見あたらない。 奴の部屋は、一番奥にあった。 角際の、一番見晴らしのいい部屋。 メグミちゃんは、先に行ってレンを見舞ってるはずだった。 奴の部屋の前に立ち、ノックしようとしたところで、中から聞こえてきた怪しい声。 「・・・いちゃん。はぁ・・・おニイちゃん・・。」 「メグミは、お兄ちゃんのだからね・・・絶対に、誰にもあげないからね・・。」 特別個室のベッドは、ダブルサイズ。 ふたりが寝ても十分に余る広さ。 どうやらメグミちゃんは、さっそく、タダでヤらせてやったらしい。 ハハ・・・お幸せに・・・。 レン、血が足りねえんだから、変なところに血ぃ溜めて、今度は、貧血で倒れんなよ。 ってか、オレがいるのになぜ始める? いい加減にしろよお前ら・・・。 間違いなく血の繋がった、仲のいい兄妹。 野暮も躊躇われて、そのまま背を向けた。 シホたちと分かれてから、すでに3時間ちょい。 もう、そろそろアイツらもアパートに帰るはず。 シゲさんに会うべきか迷っていた。 ケータイは繋がらなかった。 今日は、役所も休み。 自宅に、押しかけてみようかとも考えた。 でも、空振りだったらどうしよう? そんなことを、あれこれ迷っているときだった。 「タカ!」 不意に、呼び止められて振り向くと、なんと!そこに! シゲさんが立っていた・・・。
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2010/01/31 18:37:47(Ukeutssb)
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