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「イクよ~!」
「そぉ~れっ!」 「ナイスファイト~!」 秋の夜長、とある体育館に活気ある女性達の声とボールの跳ねる音が響く。 毎週金曜日の夜、家事を終えた主婦達が集まり、バレーボールの練習に励んでいる。皆、お揃いのユニフォームに身を包みイイ汗を流していた。 チームのユニフォームは白のノースリーブにピンクのブルマ。ふくらはぎを包む白いハイソックスが眩しい。 ユニフォームの胸元にはチーム名《Mammy Venus(マミービーナス)》の文字がプリントされている。 「それじゃあみんな、最後に紅白戦をやって今日はおしまいよ」 そう言ったのは現コーチの美恵子。 もともとこのチームは美恵子が中心となって立ち上げた。その美恵子の推薦、というかゴリ推しでコーチを引き継ぐことになったのが彼女の隣に立っている息子のタクミだ。小さい頃から母親の活躍する姿を見て育ち、その影響で彼もまた同じバレーの道に進んだ。タクミは体育大学の4年生。高校生の頃には全国大会に出場するほどその実力は折り紙つきだ。 今日はタクミがコーチを引き継いではじめての練習日だった。初日とあって美恵子が練習の進め方について手本を見せていた。 タクミは紅白戦のなかで彼女らの動きをチェックしながらも、そのムッチリと肉付いた体に目を奪われていた。 ノースリーブから出たモチモチとした白い二の腕。白地のユニフォームのせいでその下にある色とりどりのブラジャーが透けて見える。ピンクのブルマは主婦のデカ尻にピッタリと張り付き、激しい動きによって食い込んでしまった裾を指で直す仕草がまたたまらなかった。 「それじゃあタクミ、お母さんは先に帰るからあとはお願いね。戸締りまでキッチリするのよ、いいわね」 『ああ、大丈夫。分かってるって』 「みんなー、あとはうちの息子を煮るなり焼くなりお好きにどうぞ 笑 それじゃあお先にー」 「はーい、コーチお疲れさまでーす」 美恵子が冗談を言いながら先に帰っていった。 大丈夫とは言ったものの、手強そうな主婦達の中にひとり残され、タクミは内心少し心細かった。 続く
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2018/10/17 23:16:28(SECMPVn0)
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