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回想
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:回想
投稿者: あきえ ◆QGRWc.ZQXc
四十代半ばを過ぎた最近、私は時折過去を思い出しては昔を懐かしんでおります。

出来ることならまたあの頃に戻って、当時そうであったように、誰憚ることなく本能の赴くまま自分自身を解放したい…。
そう考えながら…。


地方都市では多少名の知られた会社経営の両親の間に生まれた一人娘の私は、幼い頃から祖父母や両親からちやほやと甘やかされて育ちました。

そのためか、いつしか私は人に尽くされることが当然のような気持ちを抱いたまま、少女から女へと成長していきました。

中学、高校とも男女共学校に通いましたので、幾人もの男子生徒から声を掛けられましたが、私にはどうしても譲ることができない、たった一つの条件があったのです。

容姿には特に拘りはありませんでした。
もちろん悪いよりは良いに越したことはありませんが、特別そのことを重要視する気持ちは無かったのです。

私に尽くしてくれる優しい人、それだけは必須の条件でした。

体育会系の男子より文科系、一見頼りなさそうに見えても常に優しくしてくれる人。
そんな男子が私の理想像だったんです。

中学二年の時初めてキスをした相手は、美術部に所属していた同級生の髪の長い男子でした。

日曜日の午後、自宅の私のお部屋でスケッチブックを拡げた彼が、忙しく鉛筆を走らせて私の顔を写しとっていた。
私の特徴を微塵たりとも見落とすまいとする彼の鋭い視線が、私の顔にずっと突き刺さっていた。

見詰め続けられて頬が熱くなった私は、自分の気持ちを誤魔化すために彼の隣に行き、スケッチブックを覗き込みました。

「わぁ、素適!」

未完成のデッサンでしたが、その出来栄えは私には充分満足のいく仕上がりでした。

「ありがと」

無言で鉛筆を運ぶ彼の頬に唇を軽く押し充てて感謝の気持ちを表すと、突然の行動に驚いた彼は、眼を見開いて私に振り向いた。
耳朶まで真っ赤になった彼の表情が可愛くて、私は続けて唇を彼の唇に押し充てた。

ほんの一瞬触れ合うだけのフレンチキスでしたが、私はもちろん彼にとっても初めての経験でしたから、二人とも顔を真っ赤に染め上げていました。

次の日曜日には二人の仲は少し進展して唇を触れ合うだけではなくて、お互いの舌先を触れ合わせるようなキスをしていました。

その翌日のことでした。
学校で会った彼が私のことを呼び捨てにしてきたのです。
それまでは「あきえちゃん」と呼んでくれていた彼の変化に、私は違和感を覚えて戸惑いました。
そして私の心は急激に冷めていったのです。
彼を避けるようになった私の変化を悟った彼も次第に離れていき、いつしか二人の仲は自然解消していきました。
まるで私を支配するかのような彼の態度に嫌悪感を覚えて、決して許すことができなかったのです。
私の記念すべき初キスは苦い思い出となってしまいました。



初体験は高校二年の新学期が始まる前の春休みでした。
三月末に決算を終え四月に入ると、両親は年に一度の社員旅行のために家を一晩空けることになっていました。

その頃の彼は一学年上で写真部の新部長に決まっていて、成績も常に学年トップクラスという、女子生徒憧れの存在でした。

私は同級生の写真部員から展覧会用のポートレートモデルになって欲しいと頼まれ、何度か部室に顔を出しているうちに、先輩である彼とも自然に仲良くなっていったのです。

三十年近く前の話ですからまだデジタルカメラも普及していなくて、当時は部室に設けられた暗室で写真を現像していました。

真っ白な紙に画像が次第に浮かび上がってくる様子が楽しくて、彼に頼んで何度も見学させてもらっているうちに、ある日私は二人だけの暗室に点った赤い灯りに心を乱され、自ら彼の胸に飛び込んで唇を重ねていったのです。

それまでには何人かの男子とキスの経験は積んでいたので、彼との初キスは舌を絡め合う濃厚なディープキスになっていた。

暗室での二人だけの秘密の戯れが回数を重ねてくると、彼の手が遠慮がちに私の胸をまさぐることもありましたが、暗室であるが故にその扉が開かれることは絶対にありません。
私たちは安心して抱き合うことができたのです。


その頃の私は、現像液に向き合っている彼の後ろから抱きつき、耳朶を甘咬みしながら息を吹き掛け、彼の胸を撫で廻すといった風な愛撫を好んでいました。

彼が感じて興奮していく様がたまらなく可愛く思えて、大好きだったのです。

興奮の極みに達した彼が我慢できずに振り返り、私の唇を激しく求めてくると、互いの舌を強く吸い合ってキスを交わしていました。

でもその時はまだ、下半身に触れることは決して許さなかった。
その頃から私の中に、男性を焦らして支配する悦びが目覚めていたのかも知れません。


両親の旅行当日、彼にはそのことを告げずにお家に招待しました。
約束の一時間前にはシャワーを浴び、母のクローゼットから、可愛らしいフリルに飾られた真っ白なサテンのブラジャーとパンティを拝借して身に着けた。

母とはほとんど同じような体型だったので、まるで私の為に合わせたかのようにピッタリと身体に馴染んでいた。


約束した時刻にお家にやって来た彼をお部屋に招き入れると、彼は直ぐに私を抱き寄せ唇をつきだしてきたが、それを拒んで私はスルリと逃げ出していた。

「飲み物を持って来るね」

階下のキッチンに下りて冷蔵庫を開けた私の胸は大きく高鳴り、熱くなった頬に当たる冷気がとても心地良かった。



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2018/05/01 10:02:11(bJwtdEHx)
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