季実子は、昨日48歳の誕生日を迎えた。
夫の圭介は単身赴任、一人息子も大学生活で一人住まい、寂しい誕生日だった。
鏡の前で赤い口紅を引いた。
(多分、私って、美人な方かな)
季実子は実際40代には見えない、広瀬○ずさんに似た童顔で化粧をすると30代前半に見える。
季実子はブラウスに手を通しボタンを止めた。胸元の大きな膨らみでブラウスが弾けそうになった。バスト94センチEカップ、括れたウエスト、スカートを履くと大きなヒップが丸く浮き出る。
童顔の顔立ちからは、アンバランスなほど熟れた豊満な女体をしていた。
(少し露骨過ぎるかしら)
季実子は全身を鏡に映し思った。
アキラは待ち合わせ場所の駅前通りに30分も早く着いていた。午後2時、適度に人通りもあり怪しまれはしないと思った。また、自分が騙されていたとしても、これだけの人通りの中なら騒ぎになり危なくはないだろうと思っていた。
(あんなに変態な人妻が本当にいるだろうか)
アキラはテレホンセックスを思い出しながら、君子が来るのを待った。