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DINKsだった俺達
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:DINKsだった俺達
投稿者: 克也 ◆ULg0JkQPpc
自分の経験に脚色を加えて小説風に書き記してみた。
従って、登場人物は実在するが名前は仮名、そして少しずつ書かせてもらう。

俺が最初の結婚をしたのが30年前、26歳の春だった。
元妻の綾子は23歳、スタイル抜群でインテリ系の美形が自慢の妻だった。
俺達は、共働きで子供を意識的に持たないいわゆるDINKSで、マンション住まい、週末は二人でドライブしていた。
俺達のマイカーはカリーナED、車高の低いクーペボディのピラーレスHTの4ドアで、後部のドアとシートはあまり意味をなさず、今考えるとヘンテコな車だった。
2リットルDOHCを横置きしたFF車で、5MTでその気になれば峠も早い、正にセリカの4ドア版だった。

結婚当時はとても景気が良く、俺達二人の年収を合わせると30年前でも800万円くらいあった。
夜はマンションのベランダでグラスを傾け、綾子の腰を抱いてベッドに誘い、夫婦の営みをしたのだが、夫婦であっても避妊のためにコンドームを着用していた。
カエルをひっくり返したような格好の綾子の恥唇を広げてクンニして、インテリ美形の悶えを楽しんだ。
インテリ美形がとびきり淫らな顔でフェラすると、最後は綾子がコンドームを被せてくれて、子作り目的では無い夫婦の営みが始まった。

結婚して4年、俺は三十路を迎えていた。
子供を作らない夫婦というのは、初めは新しい夫婦の形として、仕事と趣味に生きるカッコいい夫婦だと思っていたが、次第に家族という形を見つめ直すようになった。
夫婦なのに生セックス禁止なのは、深いところで触れ合っていない感じがして愛情が伝わらない、感じないような気がした。
周りの夫婦が子供と楽しそうに遊んでいるのを見ると、羨ましくなった。
綾子に、そのことを伝えたら、
「約束したでしょ。子供は作らない、ずっと二人でって・・・」
次第に、俺と綾子はギクシャクし出して、週末さえ一緒に過ごさなくなっていった。
夫婦の営みも週1回が月1回に、そして結婚5年、ついにお互いの気持ちが冷めていることに気付き、
「私達、もう、夫婦として成り立っていないわね。価値観が合わなくなってきたみたい。」
「俺が変わっちまったんだ。ごめんよ・・・」
「これ以上、夫婦関係を継続するのは無理みたいね。」
「どうやら、そのようだな・・・」
「お別れ、しましょう・・・」
「ああ、でも、最後に、結婚してすぐの頃に行ったあの温泉旅館に行ってみないか?最後のお別れ旅行にさ・・・」
「あの旅館で始まった夫婦生活を、あの旅館で終えるのね。いいかも・・・」

カリーナEDで出かけた。
「この車も、流行らなくなったわね。」
「コンセプトが曖昧だからな。ま、時代だよ。」
「そうね、結婚した頃は昭和だったけど、今は平成だしね・・・」
会話も冷めていた。
旅館に着いて、一緒に部屋付きの露天風呂に入った。
綾子の見事なスタイルに、俺の肉槍が反応した。
「だめよ、あとで、ゴムしてから・・・」
風呂から上がったら、和風のベッドルームで最後の営みに興じた。
綾子の乳房、恥唇、恥穴・・・記憶にとどめておこうと凝視した。
コンドーム越しにしか味わえなかった恥穴の中を、少しでもその感触を覚えておこうと腰をグラインドさせた。
もう、二度と見られないインテリ美形のヨガり顔を脳裏に焼き付けた。
最後の精液を放ったコンドームを始末して、もう一度風呂に入った。

風呂から上がり、運ばれてきた夕食をアテに、徳利を差しつ差されつほろ酔い加減で料理を平らげた。
「5年前は、こんなふうになるとは思わなかったな・・・」
「そうだな。でも、5年のうち、楽しかった期間の方が長かったじゃないか・・・」
「そうね・・・」
綾子は、頬杖をついて、宙を見上げた。

翌日、マンションに帰り、離婚届を書いて、荷物整理に取り掛かった。
全て荷造りが完了した3日後、離婚届を提出して、綾子とは他人になった。
荷物を実家に送り終えて、不動産屋が確認を終えた後、マンションのロビーで、
「綾子と暮らした5年間は、いい思い出にするよ。俺の心変わりで子供を欲しがったせいで、悪かったな。」
「心変わりは仕方がないわ。時が人を変えるから。」
「それじゃあ、これでさようならだ。綾子、身体、大事にしろよ。」
「克也もね。じゃあね、さようなら。」
自然と出した右手で握手して、別れた。
ロビーを出た俺は去って行く綾子の後ろ姿をずっと見送っていたが、綾子は一度も振り返ることなく去って行った。
俺は、カリーナEDで実家へ向かった。
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2017/08/14 19:26:46(I72HBbYy)
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