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「〇〇さんの携帯電話でしょうか?こちら〇〇署の秋本と申します」
警察署からの直接の電話。智子には寝耳に水だった。 「・・・はい、そうですが」 そう返事はしたが頭の中では、自分が何かまずいことでもしたか、 それとも息子が事件事故に巻き込まれたか考えている。 「〇〇さん、ご存知でしょうか?」 名前を聞いてすぐに彼の顔が頭に浮かぶ。結婚した後、息子が小学生になり、 身が軽くなった智子が最初に不倫した相手だった。 警察官の話は手短で簡潔した内容だった。 〇〇という男性を、迷惑防止条例違反で勾留している、当人が身元引受人として あなたを指定したため連絡した、との事だった。 彼と出会ったのは智子が34歳、結婚7年目、子供の成長と共に夫との間に距離が生まれ 少し自分の時間を得れるようになってからだった。あれから3年が経つ。 「そちらに行かないと、私もまずいことになりますか?」 できれば関わりたくなかった。一年間の不倫関係ではあったが月に一度か二度、 ホテルで会う程度。智子から連絡をとらず、自然と消滅した関係だった。 「いえ、引き受けられないというのであればそう言って頂いて構いません。」 ちょうど桜が散った季節。日が暮れる前に買い物に行こうと着替えてはいた。 智子の頭には彼の顔が浮かぶ。一体なにをしたのか。好奇心が湧く。 智子は子供の頃から行動力があって物怖じしない性格だった。見ていないものを見てみたい。 不倫をしたのもその好奇心からだった。 「行きます。何か持参するものは?」 警察官はまた簡潔に智子に説明する。智子は鞄の中身を整えると車の鍵を手に取った。 国産車のSUVに乗り込むと、化粧ポーチから鏡を取り出した。 彼と別れてから3年が経った。37歳、あの時よりシワが増えただろうか?化粧は厚くなっただろうか。 自分では気づかない点を、過去の私を知っている人はきっと気付くのだろう。そう思いながら 口紅を塗り直す。肩まで伸びた毛先のパーマを今一度整えると、エンジンをかけた。 〇〇署までの車内。一体彼がなにをして拘束されたのか?ただそれだけが気になり智子の頭を 覆い尽くす。3年前、智子が34歳の時、彼は27歳の営業マンだった。インターネットの掲示板で出会い、 メールをし続けた後、実際に会いセックスを楽しんだ。楽しむといっても、 ノーマルなセックスだったがその時すでに夫とセックスレスだった智子にとってはそれで十分だった。 ただ、彼が少し甘えん坊なところがあった。甘えるというよりも子供のように恥ずかしがる、 そんな姿を覚えている。 智子は結婚し子供をもうけるまでは営業職についていた。 彼とのメールは、営業でうまくいかないという彼に、社会人、営業職の先輩として向き合い、 相談に乗り、弟のように思うようになり、身体の関係になった。 そもそも年下。彼がセックスの際もまるで甘えるような仕草、言葉を発するのはそんな出会、関係から だったのだと思う。 〇〇署に到着すると、署内受付、女性警官に声をかけた。 「秋本さんという方からご連絡頂きました。」 そう伝えると、まるでホテルのチェックインのような対応で手続きを済ませてくれる。 秋本巡査が現れると書類を片手に、電話と同様に簡潔に説明をはじめた。 「〇〇さん、30歳の会社員、身元はこの住所等で間違いないでしょうか?」 書類に書かれた彼の現在は3年前と変わってはいなかった。 「間違いありません。・・・・なにをしたんですか?」 巡査は書類になにやら書き込みながら 「あぁ、まぁ露出というやつですね。」 露出?智子が想像したのは、良くある設定、コートの下は裸、そんな姿だった。 「公園でね、ひとりで、自慰行為されてまして。」 〇〇公園。市内でも比較的大きい公園、池のそばのベンチで自慰行為しており、 ボランティアで公園掃除をしていた初老の男性がそれをみかけ、署に連絡。勾留したという。 「被害者もいませんから、書類送検だけはします、これで身元が確認できましたから」 マスクをつけた警察官は、日常茶飯事のような雑談で、事の顛末をそう教えてくれた。 署内ロビーに置かれた簡素なソファに腰掛け時計をみた。18時。息子は友人宅へと遊びに行き 夕飯をそちらで頂くと言っていたからまだ時間はあった。 署内の階段から人影がみえる。警察官に付き添われ、彼が現れた。 西山君。三年前、ずっとそう呼んでいた彼は少し太っていた。髪をワックスできちんと整え 綺麗な紺のスーツ、紺のネクタイに身を包んだ姿は、おおよそ犯罪者には見えなかった。 「お久しぶりです。すみません・・・・・。」 うつ向きながらそう言った彼。智子は弟を迎えに来た姉の気持ちを自身に感じる。 「お久しぶりです。」 智子も一言だけだから、無音な空気がその場を覆う。 気を使った警官はすぐさま言葉を発した。 「これで完了です。またこちらに来ないように。」 そんな一言だったが、彼は頭を深々と下げ 「申し訳ありませんでした。」と言った。ずっと頭を下げているから智子が気を使い 「行こうか」と声をかける。無言の彼を見ながら智子が歩き出す。自然と彼も歩きだし、 智子のすぐ後ろの後をつける。署のロビーをでると、西山と智子が横並び初めて顔をみせあった。 「なに?どうしたの?」 車のキーと身分書を入れた財布を片手に持った智子。 スキニーのジーンズをロールアップして履き足首を見せている。足元はヒールのあるサンダルで 足を長く、お尻の位置をあげ、水色のプルオーバーシャツが春先の爽やかさを感じさせている。 智子は彼がなにをしたか知っていたし、彼も智子になにもかも話されている事はわかっていた。 智子は彼の口から、『理由』を聞きたかった。 西山は黙っている。智子はあきれた気持ちと共に弟を思う姉のように 「送って行こうか?」と声をかけた。 彼が頷く。さきほどと同じように智子の後ろを歩く彼。 智子が自身のSUVに近づくと遠目からキーレスエントリーでロックを解除した。 三年前は小型車だった。子供の成長に合わせ購入した新車。三年経って彼を乗せるとは思わなかった。 智子が運転席に乗り込むと、西山も自然と助手席に座る。エンジンをかけ走りだす。 「どこへ送ればいい?」智子は前を向きながらそう言った。 彼はうつ向きながら 「駅でお願いします。」言う。 智子は自分から聞かなかった。彼が自然と話すのを待つ。信号で停車すると 「なんというか・・・興奮してしまって」そう話し始めた。 智子は前をみたまま、その好奇心で大きくなった耳穴に彼の小声を聞き入れる。 「徒歩で営業周りをしていて、休憩で公園内をぼんやり歩いていたら・・・」 さすがに営業マン。わかりやすい説明だった。市内で比較的大きな公園内。併設された神社内近くの 駐車場にとめられた車の中で男女が性行為をしていたという。神社の境内へと続く階段から簡単にみえた。 若い男性とその男性より一まわり以上歳の離れた女性。 若い男性の勃起したそれを女性が口で受け止めていたという。 「お昼、日中に?」智子の好奇心が沸騰する。彼は頷くと 「・・・・・で、興奮して。」 興奮したからそのまま公園内で自慰行為をしたというのは話が繋がらない気がした。 「外でしてるの?普段」智子がそう聞いた。 不動産会社に勤め、営業での外回り。会社近くの外回りは営業車を使わず徒歩での業務。 ストレスが増え体力が減り、不必要に食べ物を食べお酒を飲み、営業ノルマと向き合う彼は、 就業中にデパートのトイレやネットカフェで自慰行為を始めたという。 「外でしたのは初めてで・・・・・・。」彼はそう言ったが、嘘をついている、智子はそう思った。 何度も外でしたのだろう。小さなスリル感を味わうとそれに満足できず、もっと大きなスリルを求めるはず。 智子はそう思ったが口にはしなかった。 「三年前よね別れたの。どうして私を呼んだの?」一番気になっていたことを聞いた。 「だって誰にもバレたくなかった。智子さんだったら受け入れてくれると思った。」 不倫だったが弟のように可愛がった彼。きっと恥ずかしい話ができるのは智子しかいなかったのだろう。 智子は駅前に車をとめると運転席から彼を見送った。 紺のスーツを着た彼の後ろ姿は、寂しげだった。帰社するのだろう。徒歩での営業、 彼の靴底がすり減っているのが、妙に母性本能をくすぐった。 帰路、智子のスマフォが鳴る。信号で停車し確認してみる、メールだった。 三年前と変わらないアドレス。西山からだった。 『今日はありがとうございました。』 そんな一言だった。返信はせずにスマフォを助手席に置くと、またハンドルを握る。交差点。信号が変わると 智子は車を右折させる。自宅とは違う方向。智子は公園に向かっていた。 みてみたい。どんな公園だったか。一度息子を遊ばせたことがる。なんとなく覚えてはいる。 西山が話した光景。併設された神社のそばの駐車場で行われた男女の性行為。もちろんもうそんな秘め事は 終わっているとわかっている。ただ好奇心が智子の頭を覆う。彼女の想像力だけでは妄想できなかった。 その環境を目でみたい。そう思い、公園に向かっている。 比較的大きな公園、池もあり、芝生もあり、併設された神社には駐車場がある。 (ここか・・・) 駐車場に車を止めた智子は鍵だけを持ち、車外へとでた。 大きな駐車場に車は智子の1台だけだった。智子が閉めた車のドア、ドンという音が響いた。 19時前。まだ少し、明るい。公園内の外灯がオレンジ色に灯り、周辺を明るくしている。 神社の鳥居、境内へつながる階段もみえる。 (へぇ・・・あそこから・・・。) 智子は日常に溶け込むこの公園で非日常的な行為が行われていた事を想像する。 目に焼き付けた光景、この広く誰もいない公園の駐車場、正確にいうと西山がいたわけだが、 この場所で、どこかで出会った男女が車内で性行為をしていた。その事実。 智子はオレンジ色した外灯の灯りに誘われて公園内を歩く。広い芝生。芝生の先にある公衆トイレ。 公園中央の池。池の周りに設置されたベンチ。ベンチは外灯で灯されている。 (ここで?・・・)ベンチは森林を背景にして池に向けられているが、死角ではない。 ここで西山がひとり、オナニーをした。紺色のスーツから勃起した陰茎を出したその姿。 ベンチに座った智子は妄想している。少し身体が熱くなった。 別にいまの自分、環境にストレスを感じているわけではいない。 子供の成長に合わせ、智子は親としての自覚が厚くなり、厚くなった自覚は非日常世界との壁になっている。 ただ、どこか物足りない。子供の頃から好奇心に満ちあふれていた智子。その好奇心を満たされないという 不満が欲求に変わっている。もう一度不倫するつもりはない。ただ少し非日常的なスリルを味わってみたい。 そういう自分の気持ちに気づいていた。自然と股間、ジーンズを履いた股間を右手で触っていた。 ガサッという音がする。背もたれに背中を預けていた智子は驚いて背筋を伸ばし周辺をみた。 女性が犬を連れて散歩をしていた。少しほっとした智子はベンチから立ち上がると駐車場へと戻った。 車に戻るとスマフォに着信がある。息子からの電話。留守電には、迎えに来て、という伝言が入っていた。 日常に戻った智子はエンジンをかけた。 金曜日。 智子はアルバイトをしている。バイトと言っても覆面調査員。週に1度、登録した調査会社からの依頼で 花屋などを訪問、接客態度などを調査、報告をしている。少しのお小遣い稼ぎ。 ショッピングのかたわら、少しの時間でアルバイト代がもらえるから気に入っている。 このアルバイトのおかげで色々なデパート、ショッピングモールに行く機会を得た。 少しお洒落をしてぶらぶらとデパート、ショッピングモールをまわる。 営業職に就いていた智子にはお似合いだった。 大きなショッピングモール。この日の調査対象はメガネ屋で、商品を選び、接客を受け、店をチェックした。 智子には目的がもう一つある。モール内のトイレ。あそこでしてみよう。 コツコツとヒールを鳴らし、目をつけたトイレに向かう。いつものロールアップしたスキニージーンズに 白いシャツ、シャツにピンクストールを巻き、ヒールのついたサンダルに鞄をもった普通の主婦。 ただ、その鞄の中には通販で買ったディルドを入れている。 インターネット、通販サイトでどれを購入するか考えた。ローターやバイブは音が鳴る。 智子は勃起した陰茎の形をした、そのディルドを購入。鞄に入れ、このショッピングモールを訪れていた。 トイレは男性用、女性用、個室のトイレに分かれていた。智子は個室のトイレを選ぶと扉を開けた。 引き戸を閉めると、ショッピングモール内、掃除が行き届き、最新のトイレ器機が設置された室内を見渡した。 (ここなら・・・。) 智子は赤ちゃん用おむつ交換台に脱いだシャツ、ストール、鞄を置くと、鞄の中から 陰茎が勃起した肌色のディルドを取り出した。 それを持ち、便座に向かうと、除菌用ウエットティッシュで便座をふき、そこに座る。 紺色の胸元がUの字に開いた半袖のインナー。ロールアップしたジーンズ、ヒールの付いたサンダル。内股にした足。 両手でディルドを持ちそれを見つめている。暖房便座が温かく、人肌のように感じる。 智子は片手にディルドを持ち、もう一方の手でうまくジーンズを足元まで下ろした。 肌色の勃起した陰茎型のディルド。自分を興奮させる為、それを舐めてみた。 ディルドの先、亀頭を舌でゆっくり舐める。亀頭の裏側をなぞるように舐めてみた。 もちろん味はない。温かさも感じなかった。ただ形が陰茎そのもので、本物を舐めている感覚を得る。 陰茎の裏筋をゆっくりと根本から舐めてみた。自分の唾液がダラリと絡みつき、ディルドを濡らす。 唇で何度も裏筋をなぞり、舌を使い舐める。何度か繰り返すと、身体が火照ってくる。 内股になった足、股間に力が入る。濃いピンクのショーツ。ディルドを片手で持ち、舐めながら もう一方の手でゆっくりとショーツの上から自分の陰部を触る。小指を立てた手、中指でショーツの上から クリトリスをこする。小刻みに動く中指。その動きは智子の興奮を表している。 もう一方の手でディルドを自分の口に押し込んでいる。まるで男に陰茎を押し込まれているかのように 出しては入れ、出しては入れ、智子はイマラチオをさせられている事を妄想する。 中指の動きが早くなる。濃いピンク色のショーツには智子の愛液でじんわりと濡れ始めている。 その濡れを感じると智子は手をショーツの中にいれた。濡れている。そう感じながら中指はクリトリスにあて 小刻みに動かしていた。ディルドを舐めながら便座に目を落とすと、ウォシュレット、ビデの文字が目に入る。 小声でハァハァと言いながら智子はショーツをジーンズと同じように足元まで下し、ビデのスイッチを押す。 チョロチョロと流れ出た水が、露わになった智子の陰部にあたる。 智子は物足りなくなって水圧を最大まで上げた。勢い良く水が陰部に当たる。すでに敏感になっている智子は ハァハァろ喘ぐ。喘ぎながら必死にディルドを口に押入れ、舐める。身体が熱くなっている。智子の妄想、 男に陰茎を押し込まれ、無理矢理にイマラチオをさせられ、一方でもう一人の男にクンニをされている。 妄想の中で智子が落ちていく。ハァハァと喘ぎながら必死にディルドを舐めた。 ビデのスイッチをきると、根本に吸盤がついたディルドを便座の先に取り付けた。プラスチックの便座に しっかりと張り付いたディルドは綺麗に反り上がっている。 智子はディルドの上にがガニ股にまたがった。ゆっくりと腰を下し、ディルドを陰部に入れようとする。 肌色のディルド、その先の亀頭がギュルりと智子の陰部に入る。ヌメリとした卑猥な音。亀頭の先が陰部に入るのを 智子はガニ股でうつ向きながら見つめる。にゅるにゅると入っていく。濡れた陰部、ヌメヌメとした その陰部に智子がガニ股に腰をゆっくり落とすと陰茎の形をしたディルドを陰部で感じる 智子は天井を見上げた。あぁぁと声がでる。眉間に力を入れながらハァハァと喘ぎ、根本まで入れる。 ディルドが便座から外れぬようにゆっくりと腰を上げる。陰茎の形が智子に伝わる。もう一度腰を下ろす。 ヌメっとした陰部。メリメリとした感覚で入っていくディルド。智子は口を開け、ハァアハァアと喘ぐ。 ゆっくりとゆっくりと腰を上げ下げする智子。もう一つディルドを持ってくれば良かった、口に欲しい、 そう思った。自分の指を舐めながら何度も何度も腰を上げ下げした。 智子が個室トイレからでると、トイレ前は、入った時となにも変わらず静まり返り、店内アナウンスが聞こえていた。 小さなスリルで興奮し、それより大きなスリルを求める。 そうなる事を智子はわかっていた。ショッピングモール、個室トイレ内でのディルドオナニー。 スリルと興奮を味わったが、それ以上を求める自分がいる。 あの公園内、車を止めた駐車場内、車内でもオナニーをしてみた。 夕暮れの駐車場、若い男を年上の女が情事をしていた駐車場。 それを妄想しながらする車内オナニー。ひとり喘ぐ智子。興奮したし前よりもスリルを味わった。 ただ終えると、それ以上が欲しくなる。次はどこで?智子はそれを考えるのが日常の楽しみになっていた。 料理をしている時も息子を送り迎えするときも、覆面調査のアルバイト中も。事あるごとに考えた。今度はどこでしょうかと。 初夏を思わせる夕暮れ、智子は公園内のベンチにいた。大きな公園。芝生を抜け、池のまわりに設置されたベンチ。 腰掛けたベンチで周辺の人気を確認すると、カバンからピンク色したローターを取り出した。 前屈みになり内股になった足、股間、ジーンズの内側に片手を入れる。周辺を確認しながら中指でクリトリスをいじる。 ハァハァと小声で喘ぎながら中指が動きがどんどん早くなる。智子はまた周辺を確認するとローターのスイッチを入れ ジーンズの中に入れた。ウィーンと音の鳴らせながらローターが動いている。それをクリトリスにあてた。 智子は目を閉じ、アァァと喘いだ。眉間に力を入れ、アァと喘ぎながら公園内の人気を確認する。 夕暮れの大きな公園。池周辺に人気は無い。ベンチで前かがみになり、両手で股いじっている女。智子は自分を想像し 興奮した。夕暮れ。陽が落ちていなくてもオレンジ色の灯りを灯した外灯。智子は外灯を見ながら喘ぐ、アァァ、アァァと。 ウィーンと音が聞こえる。非日常の世界。智子の好奇心が性欲に変わり、足をふみこんだ世界。智子は眉間に力を入れ 口を開けアァァと喘ぐ。目を閉じてうつむきアァァァと喘ぐ智子。 不意に足音が聞こえる。ビクッと身体が震え「えっ?」と思わず声をあげた智子。ふと顔をあげ周囲を確認すると 警官がもうそばに向かい歩いてくる。「え?え?」と驚きジーンズ、股間からローター引っ張りだすと すぐに開けたままのカバンにそれを閉まった。 「すみません、いいですか?なにされてます?」 警官は首をかしげ智子をみながらそう言った。智子のそばに来ると腰に手を当てながら無線機を使う。 「あーいました。」 そう言うと、まるで子供のイタズラを注意する大人な目で智子をみた警官。 「ここでなにされてました?」 智子はおもわず泣いてしまった。 署内、デェスクの上に紙が置かれ、女性警官に説明を受ける智子。 公園内をボランティアで掃除していた初老の男性から通報があったという。 被害者もいないから問い詰める事はないが、身元引受人を教えて欲しいと言われ紙とペンを渡された。 智子はその紙に西山〇〇とペンで書き始めた。
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2014/05/02 13:07:24(BFr5I1kg)
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