見慣れない彼女ニコニコして私の前に現れた。「近くに来たものだからよっ
てみたのよ、元気だった?」「アキちゃん逢っているんじゃないの?」との言葉
で『もしかして弓ちゃん、全然面影が違う』とあの頃、そうもう5年も経つ、

ぽっちゃりと、笑う笑顔が意地らしく堪らなかった。何回かカラオケにも行っ
た事がある。今私の目の前に居る弓ちゃんは、頬がこけてすっかり大人顔にな
っていた。　次回は、3日後に外で逢う約束をして帰って行った。

　待ち合わせ場所に行くと弓ちゃんは、もう来ていた。近くのレストランでお
茶しながらこの5年間のブランクを埋めるため色々と思い出話に花が咲いた。
子どもをつれて家出までした事も、今は出戻りで元のさやにおさまっていると
のこと。

　この家出については、話すと長くなってしまうために別の機会にお話ししま
す。が、あらすじは、会社の社長をしている、弓ちゃんの亭主が弓ちゃん実の
母親ひとつ屋根の下暮らしていて、夜中何かうめき声聞こえてきたので、ソッ
とドアを開けて覗いてみたら、弓ちゃんの母と亭主がやっているではないか。

「もう心臓が飛たす位ビックリした」と云うのが原因あると云った　。
「ああ苦労しているんだなあ―」そのな事が何日続いて

つづく

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