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1:堕ちる新妻3
投稿者:
まさ
里美はすでにこの中年のマスターに唇を奪われてしまった。それだけでも大変なことなのに、今は服の上からとはいえ胸の膨らみを触らせてしまっている。 もっと激しく抵抗しなくてはいけないのはわかっているのだが、マスターの鳶色の瞳で見つめられた時から、まるで催眠術でもかけられたみたいに全身がだるい。本来ならマスターのその手を引き剥さなくてはいけないのに、里美の両手はソファーに張られた革をぎゅっと掴んで動かすことができない。その手を離した瞬間にソファーに横向きに倒れてしまうような気がした。
それに里美には、どう抵抗すればいいのかわからなかった。大声で叫んで、やみくもに手足をばたつかせて暴れればいいのだろうか。 もっと乱暴に、例えば力づくで押し倒されたりすれば、暴れたり、叫んだり、そういう抵抗の仕方ができると思う。でもマスターは一切、そんな強引なことをしていない。なんだかタイミングが掴めないような、暴れることによって逆に相手を凶暴な野獣に変えてしまうのが怖いような、そんな心境だった。 (あ…) ポロシャツが、少しづつたくし上げられていた。里美が目をつぶったのを見て、マスターはもう片方の手を伸ばしてきたようだ。ポロシャツの下に、手が潜りこんでくる。 「キャッ…」 ブラジャーに包まれた乳房が鷲掴みにされた。小さな悲鳴にも似た声を出して、里美は目を開けた。目の前に、マスターの鳶色の瞳があった。怖いほどに真剣な表情で、里美を見つめている。 「震えてるね。」 マスターが言った。きれいなバリトンの、優しい声音だった。それに信じられないほど、落着き払っている。 「え…?」 たしかにそうだった。腕も、脚も小刻みに震えていた。 「怖い?」 マスターが顔を寄せてくる。キスをされる。里美はうなずいた。うなずけば、やめてくれると思った。 「旦那さんを裏切るのがいやなんだろう?」 また、里美はうなずく。 「でもね、奥さんは逃げられないよ。この部屋は防音になってるから、大声出したって外には聴こえないしね。」 とても恐ろしいことを、穏やかな口調で言われると、あまり恐怖が湧かない。マスターの顔は、微笑んでいるような表情に変わった。 「旦那さんを裏切れない、って気持ちは偉いと思うよ。だけど彼の方だって、君にこんな淋しい思いをさせて、仕事を優先してる。それは夫婦にとって裏切りにはならないのかな…?」 「そんなこと…」 反論もできず、里美は黙った。 その機を逃さず、マスターは里美のポロシャツを脱がせた。頭が混乱して、されるがままになっている。上半身が裸にされようとしている危機にさえ、よく気づかなかった。 (裏切られてる…?) あの心優しい健介が、里美のことを考えていない時間がどのくらいあるんだろう。残業しているときは、どんなことを思いながら仕事しているのだろう。 なぜだか思考が緩慢で、マスターの言葉を打ち消すような気力が湧いてこない。まだ酔っているのかもしれない。 (しっかり…しなくちゃ…) そう思った瞬間に、マスターが里美の背中に手を回し、純白のブラジャーのホックを外した。乳房を覆っていた布があっけなく剥ぎ取られて、里美は我に帰った。 「やめてください…!」 慌てて、両手で胸を覆い隠す。 「隠しちゃだめだ。」 マスターは里美の両手首を掴むと、いともたやすく胸から引き剥した。 「いやっ」 必死で抵抗しようとする里美の両手は難なく背もたれに押さえつけられ、それから徐々に背中の後ろに持っていかれた。その里美の両手首を片手で押え、空いた片手で自分のベルトを抜き取っている。 「あっ、なにを…!」 マスターはそのベルトで、里美の両手首を後ろ手に縛った。やけに慣れた手さばきだった。痛くはないけれど、しっかりと手首が固定されてしまっていた。 「ほら、こうすれば罪の意識もないだろう?浮気してるんじゃない。犯されてるんだよ、奥さんは…」 露骨な言葉に、背筋が凍りついた。マスターは里美の拒絶感を見抜いていたのだ。また別の恐怖が里美の心を支配した。 今、里美の上体は裸にされてマスターの前に晒されているのだ。 マスターは顔を遠ざけ、里美の胸をじっと見た。すぐに両手が伸びて来る。 「素敵な胸だ…。」 二つの手で乳房を強く揉みながら、首筋に舌を這わせる。舌は素肌を唾液に濡らしながら、胸に移動していく。小さな、桜色の乳首を口に含む。 「や、やめて…あ…」 里美の体がビクッと揺れた。胸の先端を舌で弄ばれただけで、その刺激がすぐに、大きくなって身体の芯に達した。 (どうして…?お酒のせい…?) 里美の体は震えながら、あまりにも素直にマスターの愛撫に反応していた。小さな乳首は微かな痛みを感じるほどピンと突き立ってしまっていたし、全身の火照りが里美の下半身を疼かせてしまっている。 マスターは胸から腹部へと、里美の白い素肌を愛おしむように丹念に舐める。 里美の上半身が、汗と男の唾液に濡れて光る。 「やめて下さい…お願い…」 里美の声が力を失っている。マスターの手がスラックスのボタンにかかる。両手を縛られた里美にはもうどうすることもできなかった。ボタンが外され、ジッパーが引き下ろされた。ストッキングは履いていない。押し開かれたジッパーの間からは、薄ピンク色のショーツが現れた。 伸縮性がよく、光沢のある化学繊維を使った小さなショーツは里美の女の部分にぴったりとフィットしている。しかも前を覆うかなりの部分がメッシュになっていて、そこから淡い翳りが透けている。デザインが大胆すぎて、里美が滅多に着けないものだった。 「ほう…」 マスターが顔を上げた。さっきの穏やかな表情とはまるで別人だった。にやりと笑った目には卑猥な光が宿っている。 「意外と派手な下着だね。」 里美の両手を縛ったことでマスターには余裕ができたようだった。声が低くなっている。スラックスと一緒にローヒールの靴が脱がされた。 「見ないで…」 里美は腰をよじろうとしたが膝を押さえつけられていて叶わなかった。力が入らない。逆に両脚が開かれていく。里美の恥ずかしい部分が、マスターの鳶色の瞳のすぐ前にあった。その奥が潤み始めていることに、里美は気づいていた。 「ククク…」 マスターは下品な笑いを漏らしながら、里美の脚に唇を寄せていく。張りのある太腿に舌を這わせる。ざらざらとした口髭が肌を擦る。 「い…いや…」 舌が脚の付け根の方に這い上がって来る。 「ああ…やめて…」 「クク…いっぱい濡れてパンティが透けちゃってるよ…。」 「う…うそです…」 「嘘じゃないって。」 マスターがそこに顔を寄せる。長く、舌を出す。 「あっ、だめっ…!」ぴったりと張り付くように陰部を覆っているショーツに、舌先が触れた。そこはマスターが言った通り、里美が意識していた以上に濡れていた。ぬるっ、という感触があった。 「ああっ!」 ショーツの上からなのに、そこをマスターに舐められた瞬間、まるで体じゅうに電流が走ったように里美のお腹がビクッと大きく波うった。 (ど…どうして…?) 希薄な意識がさらに遠のいていき両脚が自然に開いてしまう。 マスターは猥褻な音を立ててそこを舐めあげながら里美の顔を見上げていた。濡れたショーツを吸ったりもした。乳房は手の平でまさぐられている。 「あっ…ああ…!」 里美は切なそうに顔を歪めて時どき大きく体を震わせたが、マスターの妖艶な眼から視線を離すことができなかった。 「感じやすいんだねえ、奥さんは…。もうこんなに濡らして…」 マスターは里美の瞳を覗き込みながら意地の悪い笑いを浮かべ、舐めている部分を指でなぞった。 再び乳房にむしゃぶりつく。里美のきめ細やかな肌を舐め、尖った乳首を舌で転がす。 「…いや…ああっ…!」 ショーツの中に手が入ってきて里美の蜜の泉に触れた。 「びしょびしょだよ…」 マスターがリズミカルに指を動かすとそこはクチュクチュと淫猥な音を立てる。 「ああ…あん…いや…あっ…ああっ…」 里美は固く眼を閉じ、体を反らして絶え間なく声を上げ続けた。マスターは里美の胸といわず首といわず、全身を舐め、ときどき唇を吸った。里美は両腕を後ろ手に縛られ、大きく脚を広げたあられもない姿でマスターの激しい愛撫を受け入れていた。 「さあ、奥さんの大事なところを見せてもらおうかな。」 ショーツの細くなっている横の部分に手が掛かった。膝が合わせられる。里美は自然に腰を上げてしまったから、マスターはすんなりとショーツを剥ぎ取った。もう何も、身に着けているものはない。 「脚を開いて…よく見せて…」 「い、いやっ…」 脚を開かせまいと精一杯力を入ようとするのだが、両手を縛られていることもあって到底マスターの力にはかなわない。 「襞が開いて…きれいなピンク色が見えてる…濡れて光ってるよ…。」 「ああ…お願い…見ないで…」 健介にも、まじまじとなど見られたことのない恥ずかしい部分が、マスターのぎらぎらとした眼の前に晒されている。そう思っただけで、太腿の内側がビクッと震える。その太腿の柔肌に手を当て、マスターが顔を近づけて来る。 「あっ…だめっ…!」 秘所にキスをされる。 「いや…あ…あ…」 割れ目に沿って、舌が柔襞をかき分ける。溢れ出る蜜をすする。 「ああっ…!」 濡れて光る小さな芽が、唇に挟まれた。里美は飛び跳ねるように反応し、大きな声を上げてしまっていた。 「奥さん、感じるだろう。」 舌で刺激しているマスターの声は、まるで遠くから聞こえるようだ。 「ああっ…すごい…」 「欲しくなってきたろ。」 「…こ…こんなの…ど…どうして…」 「クックックッ…ワインの中にね、媚薬が入ってたんだよ、奥さん。」 「ビヤク…?」 「そう。エッチな気分になる薬だよ。こんな時間に奥さんみたいに若くてきれいな女性が一人で来るなんて、絶好の獲物じゃないか。」 マスターのその言葉は里美にとって大きな衝撃だった。 「そんな…」 親切そうなマスターの言葉は初めからすべて里美をこうして辱めるための演技だったのだ。 (ひどいわ…) 立ち上がったときによろけたのもワインのせいではなかった。 そして体のあまりに敏感な反応も …。きっとこんな風にして女性の一人客を犯すことがあるのに違いない。 (ああ…犯されてしまう…) そう思った時、言いようない倒錯した快感が襲ってきて、腰の辺りが痙攣した。里美の女の部分はマスターに貫かれるのを待っているかのように熱く濡れ、太腿は細かく震えていた。 マスターが立ち上がった。里美の顔の前で、ズボンのジッパーを下ろし、中から黒々とした肉の棒を引きずり出す。それはすでに力を漲らせて、硬く膨張していた。先の部分のサーモンピンクが異様に思えた。 「旦那さんのは舐めてやるんだろう?」 「えっ…」 マスターの手でポニーテールにした後ろ髪が乱暴に掴まれた。 目の前に黒々とした性器が迫る。髪を掴まれているから顔を背けることができない。 「う…!」 それが唇に押し当てられた。 「舐めるんだ。」 「いや…」 「旦那のは舐めるんだろう?」 もう一度、今度は少し乱暴に訊かれて、否定することができなかった。 健介は口で愛されるのが好きだった。里美も健介自身を口に含み、それが口の中で大きく硬くなっていくのを嬉しく思う。
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2008/08/22 17:40:33(AKa3of/8)
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