67歳の私の目の前に現れたのが小柄で３８Ｋg位の３９歳の自称
罰一子ども２人上が２０歳の下が校2の女の子二人。細身で快活
で、まるで４０年前の知り合った当初の妻そっくり。
明朗活発で、回転がはやくて申し分のない娘が突如として現れた。
初対面なのに人ひとなつっこくて、ニコニコしていてたまらなく
好きになってしまった。
　率先して携帯の番号を教えてくれるし、その夜、携帯に電話し
てみると留守電で会った。そうだよね、そんな簡単に教えるわけ
ないよね、しっかりしているな。
　と、翌日私の携帯に電話が掛って来た。私の会社に来たけれど
貴方がいないので社員の方に携帯を聞いたら昨日掛って来た番号
だったのでに気がついたご免なさいね、だった。
　その日の夜９時ごろチョットの時間だけ逢うことにした。
初めて逢ってコーヒーを飲みながら、色々な情報が交換で
きた。
　明日から母の看病に田舎に帰ると云う。いつか分からな
いけれど、またこっちに戻ってくるよていなのだ。
今度いつ逢えるか分らないので、名残惜しそうに私のそば
を離れずにベタベタと寄り添って来て何んとも意地らしい
「今日はこのままお休み!」と云ってもしがみ付いて尚も
離れようとしない。しょうがない娘だな、と思いつつも
「気をつけて行って来るんだよ」と云うと今度はメ―アド
を教えてと云って来た。私は、「貴方のメールで私に電話
してくれれば返信するから」と云って納得してもらって分
れて帰って来た。
　その夜早速メールが来た。直ぐに変身してあげると、今
度はメールで返信が来た。明日からまた頑張れる、有り難
うの内容だった。
　何だか５０年前の妻との出逢いが再現しているかのよう
で、胸踊らされてルンルンになっている。
何時こちらに帰ってくるか分らないけれども、楽しみにし
ていたい。

　　　つづく

　　

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