ここはとある大学病院の中でのお話・・・。
はるなは小学6年生・・・ごく普通の小学生だった・・・。
ここの病院では大学から先生方がインターンで勉強しながら就業している、いわゆる無給医が大半を占めている。
ほとんどの先生達は何年かしたら地方へ行くか大学病院の教授を目指していた。
ある先生は趣味と実益?で小児科の先生を選ぶ。
その先生がこの中田先生・・・どういう訳か小児科医ではその道の権威らしい・・・。
何例もの症例を完治してきた実績があったのだ。
しかも、その実績を鼻に掛ける事も無く、学会に上げてしまうと子供達のプライバシーが守れないと献身的な態度から
親御さんたちからも尊敬されていた。
しかし、その実態は難病とは全く嘘で日勤をせず、外来や入院患者にめぼしい女の子を見つけては勝手に難病にしてしまう
いかれたお医者様だったのです。
この日、はるなは初めてこの病院を受診しました。
この頃の少女に良くあるホルモンバランスの変調による貧血を診療してもらいに来たのです。
そんなところからこの物語は始まります。