カンカンカンカン

階段を登り降りする音が甲高く聞こえるアパートの一室にその男は住んでいる。

大学を中退しバイトに明け暮れる毎日を送っている男の名前は、間島進。22歳。

彼女いない歴は3ヶ月。

20の彼女と付き合っていたが、間島の変態性欲に付いて行けなくなり、約半年の交際に終止符が打たれたのが、ツクツクボウシが鳴く夏の終わりの時期である。


今でも彼女との行為を収めたビデオでオナニーに更ける変態性欲者である。
だが
彼女と別れて3ヶ月オナニーばかりで満たされる訳もなく、一人モンモンとした気持ちで過ごしている。



「あー、やりてーよ！オナニーより生の女でやりてーよ！嫌がる女を無理矢理に首を絞めながら犯してーよ！」

間島の変態性欲は彼女を捌け口にするかの様な、とても乱暴な行為であった。

もともとは、彼女からレイプごっこのような感じで、犯されてる、征服されてる感じでしてみたいと言って来たのがきっかけだが、
間島は、そのレイプごっこにはまり、段々とエスカレートし出して首を絞めながら包丁で身体中をなぞり生中だしで何回も何回も犯して、彼女が妊娠してるかもと不安な日々を送りながらも、妊娠してたら自ら堕胎する決意で、それよりなにより身の危険を感じ別れるはめになったのである。




「くそー、女を襲ってやろうか！」

でも、そんな勇気もない日々が3ヶ月続いてるわけだが

とうとう自分で自分が抑えられなく葛藤する毎日である。

「バイト先の女はやばいよなー、通りすがりを狙うか。狙うとしたらどの辺りがいいかな？生足の女よりストッキング履いた女。ストッキングをビリビリ切り裂いてはみ出る白い肌、泣き叫ぶ女を首を絞めながら犯してーよ！」

最早、妄想と現実が区別が付かなくなりだしている。