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地獄の果てに
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:強姦輪姦 官能小説   
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1:地獄の果てに
投稿者: リュウ ◆qTGy9jvxIE
第1話

台風が去り、久しぶりに秋晴れとなったある日、山村晴美はその爽やかな空気さえ楽しむように、カフェテラスで友人と向かい合って時折オーナーこだわりのコーヒーを口にしながら会話を楽しんでいた。

「あっ、もうこんな時間。今日は主人の誕生日だから。ケーキを買って来ないと」

「羨ましいな。今でもラブラブなんだ」

楽しい時間はあっという間に過ぎ、そんな友人の冷やかしに「ゴメンね」と別れを告げ、有名なケーキ屋へと向かった。

結婚3年目、32歳の晴美は愛する夫の誕生日を祝うべく目的地にたどり着くと予約していたケーキを購入した。

「相変わらず綺麗な奥さんだ。毎年誕生日を祝って貰える旦那さんが羨ましいよ」
ケーキ職人のご主人にも冷やかされた清美は「お世辞でも嬉しいわ」
と、上品な言葉遣いで会計を済まし家路に向かった。

肩まで伸ばした髪は秋風が吹く度にサラリと揺れ、細く長い脚に胸は程よく膨らみ目鼻立ちはしっかりしている。

160センチしかない身長がモデルとしての道を断念させてしまったのだと
思わせるような、可愛いと言うより、美人と言った方が似合う女性だった。

そんな幸せいっぱいの晴美を追う1つの影。

広田圭一は数日前の夕方、ショッピングセンターで買ったタバコを外に出るなり、喫煙所にも行かずすぐに火をつけ喫煙をしていた。

そこへ偶然買い物にやって来た晴美は、
「ちょっと。タバコを吸うならあの喫煙所で吸いなさい。ここで吸ってはいけないのよ」

圭一を睨み付け、喫煙所を指差した。正義感の強い晴美はルール違反をする輩を嫌い、注意せずには要られない性格だった。

だが、今まで注意などされたことのなかった圭一は「あぁ?だからなんだよ。ちゃんと外に出てるだろ。うっせぇな」

晴美を上から見下ろし汚い口調で睨み返すも「いいから、吸いたいならあそこで吸いなさい」
と、晴美は臆する事なく言い返した。

そんなやり取りを他の客が気付きジロジロと視線を浴びた圭一は仕方なく「わかったよ…」
と、火の着いたタバコをくわえたまま喫煙所へと向かって行った。

プライドを傷つけられた圭一は怒りに燃えていた。

それから毎日、同じ時間にショッピングセンターに足を運んだが、晴美と再会することはなかった。

24歳の圭一は実家が金持ちなのをいいことに就職もせず、日々遊び歩いていた。

180センチの長身に短髪。大学生の時は合コンに明け暮れ、見た目の良さに加え類い稀な巨根の持ち主。

さらには女を悦ばすテクをも持ち合わせ、何十人もの女を飽きるまで抱いた経験を活かし晴美に性的報復をするべく探し続けていた。

そして今日も、例のショッピングセンターに向かおうとフラフラ歩いていると、その途中にあるカフェテラスで圭一は遂に晴美を見つけ、自宅を突き止めようと尾行していたのだった。

つづく。
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2015/09/21 00:06:34(LbN8RPwI)
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