何年かぶりに田舎に帰った時の事です。
山と川。畑と田んぼが多い町…というより村。
同級生のほとんどが町を離れ、若い人なんて数えるほど。
私も数年前に祖父母を残し、家族で東京に引っ越して行った。
今回の帰省は祖母が倒れたという連絡がはいり、ちょうど、会社が休みだった私が様子を見に来る役割を買ってしまった。
荷物を置いて診療所に顔を出す
幸い、数日後には退院らしい。
診療所からの帰り道、幼い頃よく行った河辺に行ってしまった。
草木が生い茂っていた
懐かしい感じがして、つい履いていたズボンを脱いで、膝のあたりまで川の中に入る。
子供の頃に戻った気がして、もっと開放的になりたいと思い、周りを見渡す。
誰もいない、昔からここは隠れ基地的な場所だった。
ブラを外し一度全裸になるが、なんだか恥ずかしくて、Tシャツだけ羽織った。
泳いだりして数十分、私は楽しく過ごしていた。まさか、見られているとは気が付かずに。
「義さんとこの孫やね?たしか、アサミちゃんかい?」
急に声を掛けられ、私はその場に立ちすくんだ
「あ…、もしかして、まさお君の?」
幼なじみの父親・孝治だ。
懐かしい顔を見てつい嬉しくなり孝治にちかづいた。つづく