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1:モンスターの住む館
投稿者:
たかたか
父と母が別居をすることになったのは、僕が中学生の時のこと。両親に言われるがままに、僕は父との生活に入ることになる。
母は9つ上の兄を連れて、山の奥に住居を構えてた。夫婦の別居というよりも、兄の病気の療養のためという感じにも思え、家族に悲壮感は感じられない。 そのため、1か月に1、2度は母は実家に顔を出し、長居をしては、自分と兄は元気であるとアピールをするのでした。 しかし、その逆はほとんどなかった。母の新居が遠いこともあってか、こちらから向かうことはなく、たまに顔を出しても、ほんの数十分程度の滞在でした。 その日もたいした用もなく、親戚が『お母さんへ。』と土産物を持ってきたため、約7年ぶりに母の家に届けに行ったのです。 玄関から現れた母は、『毎日、暑いやろ~?おうどんとか、お素麺とか食べてるの?』と息子である僕の体調を気づかってくれます。 しかし、暑いのにも関わらず、なかなかエアコンの効いた部屋の中へと入らせてはくれません。もちろん、このまま帰ってもよかった。 しかし、久しぶりの母の顔を見てしまい、20歳になった僕はどこか子供気分にもなっていて、甘えたくもなっていたのでしょう。 自分から帰ることはしませんでした。 7年ぶりに、この家にあがりました。そこそこの大きな家ですが、なにせ山奥のへんぴな場所です。きっと、家自体は安かったものと思われます。 キッチンに座った僕に、冷たいカルピスが出されます。対面に母も座り、久しぶりに母と子の関係を感じ、どこか嬉しくなります。 しかし!突然、奥の部屋から『オラァ~!ウアァ~!!』と聞こえて来た兄の叫ぶ声に、せっかくの場は沈み始めるのです。 9つ上の兄は知的障害者です。特に小学高学年くらいから悪化の一途で、とても手の施しようがないのは、医療に詳しくもない僕でも分かります。 その兄の声を聞いてから、母の顔色が変わりました。どこか顔が焦りを感じさせて、冷静を保とうとしていても、それを隠しきれないのです。 『タカ?もう帰る?』、たった15分しか座っていない僕に、母はそう告げました。その顔からは、『もう帰って。』とさえ読み取れます。 今の母の気持ちがどこか分かり、『うん、帰るわぁ~。また来るわ。』と僕は席を立ちました。 しかし、奥から『ドンっ!』と強く扉が開く音がし、奇声と共に兄がこちらに向かって来ます。7年ぶりに見た兄でした。 昔よりもかなり太っていて、病気は更に更に悪化をしているのが分かります。相変わらず獣のような目をしていて、恐怖すら感じます。 『はいはい~!ヨウちゃんどうしたのぉ~?タカちゃん来てるんよぉ~。』と母がなだめますが、とても耳に入っている様子ではありません。 母はこちらを振り向き、『タカ、もう帰り!!』と強く言ってきました。『こんなお兄ちゃん、見ないで。』と言っているようでした。 『ヨウちゃん、また来るからなぁ~!』と兄に声を掛け、僕は化け物からでも逃げるように、玄関を飛び出したのでした。 庭先に停めてあった車に向かおうとした時、家の中から、『はいはい!わかったわかったわかった。もうちょっとガマンしようかぁ~。』と母の声がします。 その言葉に、どこか得たいの知れないものを感じます。『もうちょっとガマン?』、それは僕がこの家から出て行く時間を指しているんじゃないかと。 僕は車には乗り込まず、玄関先に滞在をしていました。中から聞こえてくる母の言葉を聞き逃すまうと、聞き耳を立てていたのです。 すると、『わかったわかった!わかったって!』と兄に対しての母の声。そして、『ヨウちゃん、するぅ~?するのぉ~?』と声を掛けているのです。 『どっちでしようかぁ~?』と言って、母の声は消えました。 10分近くが経った頃、僕はモンスターの住む家の中へと戻っていました。抜き足差し足とはこのことです。僕は靴下を擦らせながら、廊下を進みます。 通されていたキッチンには誰の姿もなく、ふすまの開いている奥の部屋から、母の言葉と兄の奇声が聞こえます。 兄は、すでに獣のような声をあげていました。その声はリズミカルでもあり、男の僕には察しがつきます。僕もそうですから。 わすが2歩が進みません。あと少しで部屋の中が伺い知れるのに、やはりその場を見るのが恐いのです。 最初に目があったのは、母とでした。母は首を少し起こし、僕の存在に気がつきました。しかし、目があった途端に起こしていた首を倒すのでした。 母の身体の上には、兄が乗っていました。パジャマは膝まで下げられ、汚ないお尻をこちらに向けています。 奇声をあげながら、その兄の腰は振られていました。その下には母の股間があり、兄を迎え入れやすくするように膝は立てられています。 頭を倒した母から、すすり泣くような声があがります。こちらからは、母の顔は伺い知れませんが、泣いているのでしょう。 母は全てを知られてしまい、力が抜けたのか、立てていた膝はゆっくりと下がります。結局、大の字になった母に、兄はひたすらにピストンを続けるのでした。 泣いていた母が、兄を抱き締めました。もう僕の方を見ることはなく、母の視線には兄しか写ってはいません。 『うん。ヨウちゃん、出そ出そ!しっかり、出すんよ~。』と声を掛け、獣のような声をあげて兄が射精をするまで、兄の顔をずっと見続けていました。 射精を終えた兄から、少し力が抜けました。母はそれを利用して兄から離れます。母の上半身にはシャツが着込まれていて、脱いでいたのは下半身だけでした。 すぐにスカートは戻され、脱いでいた下着は兄の精液を隠すようにそのまま履き込まれました。 『頑張ったねぇ~。そう~、気持ちよかったのぉ~。えらい、えらいねぇ。』と兄を誉め、濡れたタオルで兄の股間を拭き取ります。 母は一切僕を見ません。 パンティーしか下ろしてないのですから、部屋の片付けなど必要ありませんでした。しかし、母のしぐさが片付けを想像させてしまいます。 母がつかんだのは、ローションの瓶でした。持ったローションは、とりあえず部屋の隅へと置かれました。 無言ながら、母もこれからあるであろう僕への説明に、頭を巡らせているのでした。
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2018/08/24 16:02:53(m3nDkG/m)
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