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1:醜い姉とその娘(9)
投稿者:
ユキダルマ
第40話
朝から雪が降っていた 明日香は学校までの道のりを、寒さを忘れて、足を滑らせないよう気をつけて、ゆっくり歩くことに集中していた 「休校にしたらいいのに」と小さく呟く あれから3ヶ月が過ぎようとしている もう少しで明日香は2年生になる 明日香は、母との暮らしも、学校帰りの秋雄との逢瀬も、何もなかったように続けてきた 冬香もまた、これまでと変わらず、明日香との暮らしと、水曜日の秋雄との交わりを続けてきた 明日香の携帯が震え、唯一の友達である葵の名前がひらがなで表示される 「もしもし」 「おはよう、今日、休校になったみたい、さっきママから電話があった」 「そうなの?」 「うん、あおも登校中だったんだけど、早く言って欲しいよね、寒いのにさ、それでね、休校ならこのまま遊びに行こうよ」 「・・分かった」 一瞬、秋雄のところに行こうとしたが、平日の朝からいるはずもないことに気づき、承諾し、言われた待ち合わせ場所のファストフード店の前に向かう 会えない秋雄のことを想いつつ、雪の中、自らの身体を抱きしめながら足早に向かった ・・あきちゃんと会いたい ・・あきちゃんとキスしたい ・・今日もあきちゃんにいっぱい舐めて欲しい ・・あきちゃんの身体をいっぱい舐めたい ・・あすかのここを早く埋めて欲しい 歩きながら、スカートの中を熱くさせていた あれ? 待ち合わせ場所に向かう途中の公園に秋雄の姿を見つけた 横には、秋雄よりも少し年上の男が、にこやかに笑い、秋男の話を大きく首を振りながら聞いている 仕事先の人かな・・でも・・ 明日香は、自分が秋雄のことを想っている時に本人がいたことを奇跡と感じ興奮し、そのまま、葵のもとに向かった 「あすかは好きな人いるの?」 二人分のカフェラテと暖かいアップルパイの向こうで、首にまで肉のついた丸い少女が、徐に明日香へ問いかける 「えっ?、急に何なの?」 「いや、今までそんな話したことないし、それにあすかって最近・・うーん・・年末くらいかなぁ、そのくらいから何か変わってきたっていうか、女の子っぽくなってきたから」 「えっ、そ、そうかな」 友達の観察力に驚き躊躇しながら答える 「どういうとこが?」 「うーん、分からないけど、何ていうか、自信があるような・・キララがさぁ、バスケ部の先輩と付き合いはじめた後、なんかやたらと明るくなったでしょ、あんな感じ、だからあすかも・・もしかしてって思ったんだよね」 「・・そっか」 「で、どうなの?、好きな人いるの?」 割とに恋バナが好きなんだと思いながら、さっきまで秋雄のことで気持ちが高ぶっていた明日香は、ついつい答える 「・・うん、まぁ」 「やっぱりそうなの?、誰?、先輩?、付き合ってるの?」 「いや、あの・・付き合ってるっていうのとも違うような・・年上の人なんだけど・・」 「へぇー、じゃあ片思いなんだ、うちの学校の先輩?」 「ううん・・えっと・・高校生」 明日香は真実を伝えられず、嘘をついた 「告白したの?」 「・・うん」 「きゃー、で、で、でっ?」 「いや、うん・・俺も好きだって言ってくれた・・」 「きゃぁー、きゃー、すごいっ!、あすか、すごいっ!、それって付き合ってるってことじゃんっ!」 重そうな尻をドスドスと打ち付けられた椅子が悲鳴を上げている 「いや、付き合ってるんじゃない・・と思う」 「へ?」 キョトンとした顔でまじまじと見つめられ、明日香はバツが悪そうに下を向いた しばらくの沈黙の後、先に口を開いたのは葵だった 「あー、まぁ、言いにくいことならいいよ、また今度ってことで・・でも、言えるようになったら教えてね」 「・・うん」 その後、葵がそのことを口に発することはなく、二人は長い時間ファストフードで他愛ない話をし、雑貨屋や文房具屋などをめぐって過ごした 明日香はその間ずっと秋雄のことばかり考え、葵との話も上の空でいた 秋雄の帰宅時間が近づくと、葵に別れを告げる 「そろそろ帰ろうか」 「そうだね、あすか、じゃあ、また明日ね」 「うん」 「あ、あすか!」 「なに?」 「これから、彼氏みたいな人に会いに行くの?」 「えっ?」 顔を赤くしながら動揺する明日香を見て、葵はニヤニヤとイタズラな目で見る 「へぇー、いいなぁ、じゃあ楽しんできてね」 「た、楽しんでって、そんな・・」 「じゃあまたね」 葵の大きく丸い後ろ姿をじっと見送る ・・言えないよ ・・葵にも言えない ・・あきちゃんと・・叔父さんと毎日してるなんて ・・恋人じゃない・・オンナにされてるだけ ・・子供なのに・・葵と同じ中学生なのに ・・あすかは・・毎日ここにあきちゃんを ・・言えないよ ・・言えない関係なんだよ 友達と過ごしている時の女子中学生である自分と、秋雄と過ごしている時のオンナである自分に葛藤しながら、一目散に秋雄の家に向かう ・・あきちゃん ・・あきちゃん エレベーターに乗りながら、ブラウスに巻いてあるリボンを外す 鍵を開けておいてくれる玄関ドアを開くと同時に、ブラウスのボタンを外し、スカートのチャックを開く、廊下を歩きながら、下着以外の来ている服を全て脱ぎ、居間のドアを開ける いつものように秋雄がソファでくつろぎながらテレビを見ている 「あきちゃんっ!」 半裸のまま秋雄のヒザの上に馬乗りし、唇にむしゃぶりついた 「あきちゃんっ!、あきちゃんっ!、好きっ、大好きっ!、今日も、今日もいっぱいしてっ!、あすかの身体でいっぱい気持ちよくなってっ!、好きっ!、あきちゃんのためなら何でもするっ!、あすかを、あきちゃんの好きにしてっ!、あきちゃんっ!」 「・・あぁ、そうして欲しいんだろ」 口角を少しだけ上げ、明日香の耳元に呟いた
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2017/12/10 16:24:39(HL09VBmU)
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