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1:姉への想い(15)
投稿者:
弟
8歳年下の姪への敗北感に打ちひしがれている私をよそ目に、長女はテキパキと服を着ていった
私はその姿を見ながら、子供だった長女の成長を思い出していた いつも私の後ろをついて歩き、どんなものにも笑っていた幼少期の優美子 お祝いにとプレゼントした筆箱やノートを入れた真っ赤なランドセルを背負い、近くに住む子供達 と手をつないで登校していた優美子 手入れもせず長く伸ばした髪をゴムでとめ、着替えもせずセーラー服のまま新聞を配達していた中 学生の優美子 バイト帰りに寄ったファミレスでハンバーグとエビフライのコンビ定食にするか、ビーフシチュー 定食にするかをいつも迷い、結局、もう一方を私が頼むことになり、それをつついていた高校生の 優美子 就職する日に初めての化粧をし、朝早く私に見せにきた優美子 結婚することを最後まで私に伝えにこなかった優美子 私は姉の子供たちの中で最も長女のことを見てきた 一人でいるときには一度・・・いや、数回は、性の対象として見て、自慰のネタとすることはあっ たが、少なくとも長女と会っているときにはそのような目では見ることはなかった しかし、今、目の前にいる長女はどの長女とも異なっている 元夫との間にはどのような性生活を送っていたのだろうか 絶頂に達したことはない、私を想い自慰に耽っていた、研究熱心なのだ、と私には言っていたが、 本当は違うのではないだろうか はじめての恋人(元夫)ができたときの長女はすごく輝き、幸せに満ちていた 人を思いやり、「尽くす」性格である長女は、元夫との性生活においても、元夫がしたいと思う 全ての行為に喜んで応じ、感じていたのではないだろうか どのようなことをしていたのだろう 私の知らないところで長女はどれだけの快感を与えられていたのだろう 私は元夫に・・・・嫉妬していた 最後にスカートを履き、ジッパーを上げた長女はバッグを持ち振り向いた 長女:おにいちゃん、何してるの!? 私は、すっかり力を無くしているそれを出したまま呆然と長女を見ていた 私 :あ・・ああ・・・ごめん 私は慌てて下着とズボンを上げた 長女:見とれてた? 私 :あ・・・うん・・・ 長女:三十路とは思えないでしょ 私 :・・・ 長女:なーに、その間は 割と自信あったんだけどな・・・ 晴菜を産んだとは思えないくらいだって・・・ 私 :あ・・いや・・うん・・・ほんと・・・うん 長女:ふふっ 長女は私に近づきキスをする 長女:やっぱり、おにいちゃんに恋してるからかなっ? 私 :・・うん・・・なんか、嬉しい・・かも 長女はもう一度キスをし、私の胸に顔をあて抱きついた 長女:・・・なんか、しあわせ・・・ 私 :うん・・・ 長女:・・・お腹すいてきちゃった 私 :そうだね、美味しいもの食べにいこうか 長女:うん 私達は、外に誰かいないかを確認し、素早く外に出た 心配しなくとも、公園内は雨が降りしきり、歩いている者などおらず、入る前と同じように街灯 の光が水たまりに乱反射しているだけだった 長女は駅からの道のりと同じように私の腕に長女の腕をからめ、傘をさしながら歩き、公園を出 た先にある小洒落た洋風居酒屋に入った 店はそれなりに混んでいたが、奥にあるテーブル席がたまたま空いており、そこに案内された 私は生ビールと何とか豚の塩釜焼きを、長女は店がイチオシしているエビとチーズの入ったオム レツとバジルソースのパスタ、それに、トロピカルファジーネーブルというひどく甘そうなカク テルを頼んだ 私 :優美ちゃんって、お酒飲めるんだ 長女:少しだけね、あんまり好きなほうじゃないけど 私 :ふーん おねえちゃんも飲めないもんね 長女:そうそう ママは全然飲めないね、華奈子(次女)も うちって、基本的に下戸家系なんだ 私 :パパは? 長女:パパもあんまり飲めない でも、涼太(長男)と爽香(三女)は結構飲めるよ 私 :へー 俺もあんまり飲めないなぁ・・・職場で鍛えられた感じ 長女:私も職場で飲むから、少しだけなら飲めるようになった 私達は、喧騒の中、他愛もない話をしながら、結構美味しかった食事を楽しんでいた 周りで同じように酒を飲み食事をとっている者達は、まさかこの二人がさっきまで公園の公衆 トイレで、姉が弟に弄ばれるといった特殊なイメージでのセックスに興じていたとは思うまい それでも私は隣の席に聞こえないよう、気になっていたことを長女に聞いた 私 :ところでさぁ・・・ 長女:なあに? 私 :・・・優美ちゃんは、なんで分かったの? 長女:何を? 私 :いや・・その・・・ ・・・俺が、おねえちゃんをさ・・・ 長女:あーあれね 私 :いや・・・絶対に誰も気づいてないって・・・そういうふうにしてきたんだけど・・・ 長女:簡単だよ 私 :顔に出てた? 長女:ううん 私 :じゃあ、何? 長女:・・・言っていいの? 私 :・・・うん 私の心臓は今にも破裂しそうなほど鼓動していた 長女:小さな頃・・・7、8歳頃かな・・・ お風呂場のとこにあるママの下着をおにいちゃんが取り替えていったのを見たの 私 :えっ? うそっ・・・誰もいなかったし・・・ 長女:あーやっぱり・・・そうなんだ・・・ 認めちゃったね・・・ふふっ・・・ 私 :えっ? 長女:えーとね・・・ 正確に言うと、見たわけじゃないの 私 :えっ? えっ? 長女:ママのパンツがね、変わってたのを見たの お風呂場のとこに入れてあったのが、おにいちゃんが帰った後で違うのになってたの そうか・・・ 気づかれないよう、緻密に行なっていたつもりだったが・・所詮、高校生のやることか・・ ・・・長女が気付いたということは・・・ まさか姉も!? 長女:でね、その時はどういう意味か分からなかったんだけど・・・ 私 :うん 長女:おにいちゃんさぁ、いつだろ?・・・高校生くらいのとき?・・・にね 少し年上の彼女いたじゃない? 私 :あっ・・うん・・・ 長女:あの人のことをたまに「おねえちゃん」って呼んでたじゃない? 私 :何でしってんの!? 長女の口から、あの時の彼女が登場するとは夢にも思わなく、大きな声を上げてしまった 周りが一瞬、私達のテーブルを見る 長女もそれに気づき、これまで以上に小さな声で私にその続きを言った 長女:うーん・・・何かのときに会ったんだよね そのときに呼んでたのを聞いたの・・・小さかったけど、なぜか覚えてる 私 :・・・そうなんだ・・・ 長女:その時も意味が分からなかったんだけど 私 :うん 長女:中学生になってね、生理とかはじまって、学校で保健体育とかの授業があるじゃない? 私 :うん 長女:友達とかもその頃からHのこととかに興味を出してて、そういう話をたまにするのね 私 :うん 長女:私も興味があって、友達にPOPTEENとか借りて読んだりとかしてたの 私 :POPTEENって? 長女:あー、雑誌、雑誌 中学生くらいの女の子が読むやつ ファッション雑誌なんだけど、体験談とか、どういう風にするとか、そういう欄が結構 載ってるの 私 :へー 長女:それで、ある時ね、友達のお兄ちゃんがね、友達のパンツを洗濯籠から持っていって匂 いを嗅いでるって話が出たのね 私 :・・・ 長女:みんなで「気持ち悪いー」とか言ってたんだけど、その時に思い出したの あー、そういうことなんだーって 気持ち悪い・・・ そうだよな・・・気持ち悪いよな・・・ 私は自分が恥ずかしくなり、長女から目をそらした 長女:おにいちゃん・・・ 恥ずかしがらなくていいよぉ・・・ 私 :・・・ 長女:私ね・・・ おにいちゃんが初恋なんだ・・・ 私は長女のほうに、顔を戻した 長女:多分、10歳くらいだったと思うんだけど・・・ ママがいなくて、華奈子達が泣いて言うことをきかないときがあったのね 私 :・・・ 長女:私も泣きたくて、でも、私がしっかりしないとって考えてて、どうしようかなってとき があったの その時に、おにいちゃんがたまたま、うちに来たのね それで、華奈子達と遊んでくれて、帰りに私の頭を撫でてくれたのね 私 :・・・そんなことあったかな 長女:あったよ うん、私は覚えてるもん ・・・・その日からおにいちゃんを好きになってたの・・・ 私 :そう・・・ 長女:だからね・・・おにいちゃんがそういうことしてたのも、全然、嫌じゃなかった 私 :・・・普通、気持ち悪いって思うよ・・・ 長女:ううん、全然思わなかった だってね・・・ 私 :うん 長女:おにいちゃんが、そういうことしてるんだって知った後ね なんかずーっと、もやもやして、なんかよく分からない気持ちになってたのね 私 :・・・ 長女:結構たって、そのことも忘れかけてた頃・・・中2くらいだったかな・・ みんな遊びに行ったりしてて、私が一人で家にいるときがあったの 私 :うん 長女:友達から借りた本を読んでたら、おにいちゃんのことを思い出しちゃって・・・ そしたら、なんか変な気分になってね・・・ 私 :・・・ 長女:気づいたら、下着の中に手を入れてたの・・・ ・・・はじめてだったんだ・・・そういうこと・・・ 私 :・・・一人で・・・したってこと? 長女:・・・うん でね、すごく気持ちが良くて・・・ずっと触ってたんだ・・・ ずっとおにいちゃんのこと考えてたんだよ 私 :そうなんだ・・・ 長女:それで、終わったあとでね・・ おにいちゃんも、こういう気持ちだったんだって分かったの・・・ そしたら、おにいちゃんへの気持ちが止まらなくなってた まさかこんな場所で長女が、女性として最も人に言いたくないことの一つを口にするとは・・・ 私は、はじめての自慰の状況を聞いたのは、後にも先にも長女がはじめてであった 酒が入っていることもあったが、おそらく長女は酒がなかったとしても私にいつか話しただろう 長女は私に全てを、どんな恥ずかしいことであっても全てを、私に話す・・・きっと・・・ 私は周りの目や耳を感じなくなっていた 二人だけの世界にいるようだった 今すぐにでも長女を抱きしめたかった、愛おしかった 長女:だからね・・ だから、おにいちゃんも恥ずかしいって思わないで・・・ 私 :優美子・・・ 長女:わかってる・・・ゆみこはわかってるよ・・・ 私は私の全てを受け入れてくれる女性に出会ったこと・・・いや、出会っていたにも関わらず、 今まで気付かなかったことに涙が出そうになった 私はこれほどの愛情を感じたことがない 年上の彼女でも得られなかった幸福感、恍惚感が長女によってもたらされた 私は悔いた 長女と元夫との行為に嫉妬したことを どうでもいい そんなことはどうでもいい 長女は今も昔も私を見てくれている、私を受け入れてくれている それだけで十分だ・・・ 私 :・・・・ありがとう 長女:ふふっ・・・・どういたしましてっ
レスを見る(4)
2011/11/21 22:45:08(Difjtcqh)
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