「うん…」
蜜柑もまだ来ないし大樹は着いて行くことにした、その子は間宮和人(まみやかずと)くんといって二年生だった。
和人は大樹(夕凪)を体育館の中にある倉庫まで連れてきた。
「あ、あの…実は前から大鳥先輩のコトが…」
告白をされているらしいが果たして受けていいものか…夕凪じゃない大樹は考えたが特に付き合ってる様子もないみたいだし今は自分が夕凪だしいいかなぁと思いOKをした。
「あ、ありがとうございます!!嬉しいです!先輩!」
和人は夕凪を抱きしめたが大樹はキモチ悪かった、よく考えると男だし和人は体つきがしっかりしていて力も強かった。
「ちょ…ちょっとぉ」
引き離そうとするが強く抱きしめられ夕凪の力では振りほどけなかった。
「先輩…」
「!」
和人は夕凪にぎこちなくキスをしてきた、男のときにキスをしたことのない大樹にとってもファーストキスだった。
だんだんと和人の舌が入ってくる…男だとわかっていてもだんだんと頭の中がぼーっとしてくる…夕凪の身体が何かを求め始めていた…