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1:歪んだ世界
投稿者:
番・ホーテン
◆tDl5aAYBjQ
もし、ある朝、目が覚めた時に違う部屋にいたとしたら大いにあわてると思う。
なぜそこにいるのか?ここはどこなのか?どうやってもとの場所にもどるのか? それらの事をめまぐるしい勢いで考えて問題を解決に導こうとするはずだ。 実は俺も、それに似た経験をした。…いや、まだ解決されてないので「してい る」が正しいだろう。 あくまで似ているだけで同じではない。 なにせ俺が起きた場所は、確かに俺の部屋、俺のベッドだったからだ。 ではなにが違ったのかというと、世界が違ったのだ。 いや、違う世界なのではなく、元の世界が歪んでしまったのがこの世界なのか もしれない。 ……うーん、分かりづらいだろうか。 どう違うのかは、俺の行動を通してみていけば理解していただけると思う。 一人っ子の俺には当然ながら二人の両親がいる。 それに関してはこの世界でも不変の事実で、毎朝おきると朝食が用意されてい るというありがたい母親の行為には今もお世話になっている。 この変わらない家庭があるからこそ、俺はまだ気が違わずに済んだのかもしれ ない。 朝食を済ませると、登校するために家を出た。 明るい朝の日差し、住宅街らしい家々、会社や学校に向かうために駅を目指し て歩く人々、この光景にも特に問題はない。 このあたりもいいだろう、本題に入るため、学校までの道のりは省略する。 家から一時間ほどの距離にある県立の高校が俺の学校だ。 そこの2年E組が俺のクラス。 世界の歪みは、いつもと変わらない日常の薄皮一枚下に蠢いている。 学校のような建物の中に入ると、そこはもう狂った非常識が常識にすりかわっ ているのだ。 ―――ガラッ ドアを開けると最近見慣れ始めたクラスメートたちの姿があった。 教室内の臭いはすでに湿っぽく変質している。 この朝の光景が、自分が歪んだ世界にいることを気づかせる。 その中で、二人の女子が俺に向かって軽く手を上げた。 「お早う」 さすがに朝からこんなものを見せ付けられるとうまく笑顔も作れないが、精一 杯挨拶をした。 「おはよ~」 「高住、浮かない顔してるね、どっか悪いの?」 二人はこの異様なクラスの中でおしゃべりでもしていたらしい。 そういえば後のセリフに出た「高住」というのは俺の苗字だ。 高住耕輔〈タカスミ コウスケ〉、出来たら覚えておいてもらいたい。 そして今挨拶をした二人の女子も紹介しておこう。 先に声をかけてくれたのが、三野真那夏〈ミノ マナカ〉。 夏を連想させる名前だが、実際夏生まれらしい。 丸顔で、よく笑うせいか笑顔になるとえくぼが出来る。 目は黒目が大きく、そこがまた親しみやすさを感じさせる。 三野とはこのクラスになってから話すようになったが、すぐに気兼ねなく話せ るようになった。 ギリギリ教師に注意されない程度に茶色にした髪を、最近は左右で縛ってお下 げにしている。 もう片方は初草霞〈ハツグサ カスミ〉。 大人びた顔つきで、中学のころから伸ばしている長い黒髪が特徴的だ。 凛々しい眉に賢そうな目、そして長くスラリとした鼻筋のため、横顔がエジプ トの壁画みたいだ、とこっそり思ってる。 賢そうな目といったが成績ものほうもかなりよく、テスト前はお世話になるこ とがある。 初草とは中学のころからの知り合いだ。 三野は小柄ぎみで、初草は長身なほうであるため、二人の身長差は10cm以上ある。 よく一緒にいる二人だが、後ろからだと先輩と後輩、姉と妹、親分と子分のよ うだ。 話をクラスに戻そう。 俺のぎこちない表情を感じ取った初草は、ひょいと顔を覗き込んできた。 「いや、別にそんなことないよ」 無理に笑ってごまかすことにした。 「霞ちゃんの言うとおり、なんだか元気がないみたいだね」 しかし失敗、三野にまで言われてしまう。 「今朝はうちらが頑張るからコウくんは椅子に座ってよ」 そうして勧められるまま自分の席に座らされてしまった。 ちなみに「コウくん」は三野がつけた俺の呼び名だ。 「ほんと気のせいだって!朝食の納豆パワーで元気百倍だよ」 両腕でガッツポーズを作るが、聞いてくれてないみたいだ。 三野は俺の太ももに寄りかかり、楽しそうに笑みを浮かべる。 初草は後ろから被さるように抱き付いて、体をすり寄せてきた。 思わず、下半身が反応してしまう。 「あらぁ」 「ホントだ、元気だね」 ズボンにテントを作ったのをみて可笑しそうにくすくすと笑う。 今まで意識しないようにしていたが、俺は朝起きてからウズウズムラムラして いたのだ。 こんな体になったのもこっちの世界に来てからだ。 おまけに目の前ではクラスメートたちが人目をはばかることなく淫行にふけっ ている。 一人で楽しんでいる人から、複数で絡み合っているものもいる。 まるでそれが朝の挨拶か、目覚めのための準備体操だとでも言うような感じで ある。 三野の小さな体が、もぞもぞと脚の間に潜りこんできた。 そのまま俺のズボンのチャックを開けようとする。 「…!」 ここ数日間体験しても慣れない。 いままで普通に話していて、特にそういう目で見ていたわけでもない女の子と みだらな行為をする…。 頭の中に霧がかかるように思考が鈍化していく。 「朝は私たちのためにも元気でいてくれないと困るよ、高住」 中学から聞きなれている女子の声が耳元で囁かれる。 「その代わり、こっちもサービスしてあげるから…」 肩にしなだれかかりながら、初草は自分のシャツをボタンをひとつずつ外して いく。 凛とした初草の顔も赤みが差し、なんだか可愛く見えてきた。 「んっ」 不意に一物に感触をおぼえ、背筋がぴくっと反応する。 見るとチャックの隙間から取り出された俺の愚息が三野に握られている。 すでに膨張しきったそれは俺の意思とはお構いなしに、二人の女子を求めてひ くひくと動いている。 「大人しくしないとダメですよぉ」 三野は指でなぞるようにして弄んでいたが、今度は口を大きく開けて、すっぽ りと亀頭部分を包み込んだ。 温かさが伝わってくる。 舌で撫でられるたびに、全身の神経がそこに集中し、より堅さと熱を増して いった。 一方、前をはだけた初草は俺の前に回りこみ、頭をかかえるようにしてそっと 抱いてきた。 当然、俺の視界は初草の身体で支配される。 スレンダーで、はっきりと見える鎖骨や白い胸元が色っぽく見える。 生地が青く白の水玉模様のブラをしていて、そこに女性の象徴とも言える膨ら みが存在している。 ここまでされて傍観し続ける忍耐強さは持ち合わせていない。 手を伸ばしてブラの肩紐を外し、下にずらした。 大きくはないが形よく育った乳房があらわになる。 肌色に紅を混ぜたような色付きの乳首が二つ目に入る。 じっと見ていると、初草は抱いた俺の頭を肌に触れるほど体に寄せた。 「好きなようにして」 微笑をたたえた表情がクラクラする俺の目には妖しげに映る。 その言葉に従うように、俺は左の胸に吸い付いた。 まるでつかみ所がないかのように柔らかく沈んでいく。 それでも、この綺麗な肌に傷はつけないようにと歯を隠して唇と舌でその感触 を楽しんだ。 空いた手をはだけたシャツの中にもぐりこませ、腰の辺りを優しくなでる。 「んふ…」 息を漏らすような声とともに、後頭部に添えられた指がわずかに動いた。 そうしている間も三野の無邪気なようで隙のない口での奉仕が続けられている。 すでに唾液でぬるぬるになった愚息を、ちゅぱちゅぱと美味しそうに吸ってい るのを感じる。 その込み上げてくるような快楽が俺の理性や常識を少しずつ壊していっている ような気がする。 昨日まではただただ圧倒されていただけの二人との絡みだが、今朝はこのまま 二人のすべてを奪ってしまいたい欲求がちらついてくる。 すでに限界が近かった。 体中の熱が集まったかのように熱くなった俺のムスコは、いつでも爆発できる 準備ができている。 俺はそんなギリギリの感覚を味わいながら初草の柔らかい膨らみに文字通り没 頭していた。 まるで赤ん坊にでもなったかのような気分だ。 そう思うともっとこの乳房に吸い付いていたくなる。 俺は腰に回した腕に力を入れて抱きついた。 暖かくて気持ちがいい。 そっと上を見上げると、ずっとそんな俺の姿を見ていたかもしれない初草と目 が合い、初草は微笑むように目を細めた。 「く…」 それで終わりだった。 歯止めがきかなくなった俺の一物は狂ったように中の体液を吐き出していく。 しかしズボンが汚れる気配はない。 封をしたようにぴったりと唇で押さえられているため、全ての精液は三野の口 内に収められている。 夢の中を漂っているかのような気持ちよさだ。 やっと放精が止まると、三野は口一杯に俺の種子を含んだまま顔を上げた。 そして親鳥が雛にえさをあげるかのように、初草に口移しでそれを分け与えは じめる。 この世界が歪んだ日から、毎朝この二人はこうして俺の精液をすすっている。 いや、この二人だけではない。 クラス中、もしかしたら学校中の女子が、だ。 狂ってるとしか言いようはないが、もう止める気はない。 こんなに美味しそうにすすってくれるのなら、また明日もしてあげようという 気になるからだ。 なおも体液の口移しは続けられている。 二人の唇の間からたらりと白く濁った涎が垂れた。 ふと外を見ると日はまだまだ明るい。 朝のうちでの出来事だ。
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2007/03/10 21:51:26(.WU7oaca)
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