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1:雪菜7
投稿者:
液男
◆p.LufJKJx.
俺と雪菜の早朝デートは、開始早々台無しになっていた。
突然現れた、薄汚い露出狂……これが実は、俺たちに悪意を向ける(チンポ 出してる時点で、そう判断せざるを得ない)魔法使いだったのだ。 雪菜は、敵が【旅人と砂粒の書】なる魔法書を使っているらしいと看破する が、看破すると同時に、逃走を開始した。 経験豊富な魔法使いである雪菜を、ここまで警戒させる【旅人と砂粒の書】 とは、いったい……? 「【旅人と砂粒の書】はね、ドラえもんで言うと、もしもボックスみたいなも のなの」 早朝の、ひと気のない街中を走りながら、雪菜はそう説明した。 「持ち主の望んだ通りのパラレルワールドに、瞬時に転移できるの。別な言い 方をするなら、望まないようなことが起きる世界からは、あの男はさっさと脱 出しちゃうわ。 ねえ、あなただったら、どう? あなたに向かって槍が飛んできたとして、 大人しくそれに当たりたいと思う?」 「もちろん、思わないな」 俺は雪菜に併走しながら、背後を振り向いて見た。追いかけてくる【旅人と 砂粒の書】を持つ魔法使いの方を。 相変わらず、チンポ丸出しでニヤニヤ笑っている。雪菜さえ恐怖させる、と んでもない魔法使いには見えないが……説明された奴の魔法の力は、確かに恐 ろしいものだった。 「私があの変態を攻撃しようとしても、絶対に当たらないのよ。必ず、回避か 防御をされてしまう。攻撃が自分に命中する世界には、彼は存在しようとしな いから。 つまり、逆を言えば……」 雪菜は急に立ち止まり、振り向きざまに再び髪の毛で槍を形成し、男に向か って放った。 まっすぐ飛んだ黒い刃が、男の胸に直撃……するかと思いきや、その直前 に、男はパッと姿を消していた。 「……危険な攻撃を、命中するように撃てば、私たちのいる世界からは、アレ を追い出せる。攻撃を回避したパラレルワールドに、瞬間移動したのよ」 消え去った男が、数秒経っても姿を現さないので、雪菜はようやく、肩から 力を抜き、戦闘体勢を解除した。 「でも、この世界の私たちはこれでいいけど……別世界の私たちが大変なのよ ね……別世界で、奴は攻撃を避けて、元気たっぷりに、別世界の私たちに襲い かかってるでしょうから。 奴の退治は、別世界の私たちに丸投げするしかない……でも、退治されそう になったら、奴はまたさらに別の世界に逃げ込む。……最終的には、必ずどこ かの世界の私たちが、あの変態の餌食になっちゃうの。 私があの魔法を恐ろしいと思うのは、それが原因なのよ……」 ・・・・・・。 男は、チンポをプラプラさせながら、朝っぱらからデートしてやがるけしか らんカップルを追いかけていた。 彼氏の方はどうでもいい……男はとにかく、カップルの女の方(彼氏は、彼 女のことを「雪菜」と呼んでいた)に魅かれていた。 黒髪のロングヘア、肌が白くてととのった顔立ち、脚が長くてスタイルもい い。上品で、ものすごくイタズラ心をくすぐる美人だ。この娘にザーメンぶっ かけて、嫌な気分にしてやりてぇ! ただし、彼がこの雪菜に関心を寄せるのは、その美貌だけが原因ではない。 雪菜という少女は、チンポ丸出しで現れた彼に、いきなり攻撃を仕掛けてき た。それも、なんと自分の髪の毛を槍にして、投げつけてくるという方法で! この子も、自分みたいに、何か妙な神様に守護されているのだろうか? し かも、【旅人と砂粒の書】のことを知っているらしい言葉を口走った。 彼を守護する魔法書の神。それについて、もっと知りたい。 この雪菜ならば、俺の知らない色々なことを教えてくれるかもしれない ぞ……そう思いながら、彼は追跡を続けていた。 走って逃げていた雪菜が急に立ち止まり、振り向きざまに再び髪の毛で槍を 形成し、彼に向かって放った。 まっすぐ飛んだ黒い刃が、男の胸に直撃……するかと思いきや、ほんのわず かの誤差で、槍は男の脇の下を通り抜け、後ろへと飛んでいった。 「く……ここは『回避された世界』ってわけ……!?」 雪菜が悔しそうにつぶやき、またしても髪で槍を形成する。 そして放つ。今度は一本ではない、数十本の槍が、男めがけて殺到する。 避けようがない、まさに矢襖。槍なのに矢襖だ。男の視界全体が、槍の先端 で埋まるような、凄まじい物量攻撃だった。 しかし、男は恐れない。彼の【旅人と砂粒の書】の力は、どんな苦境からも 持ち主を守ると、彼は信じていたからだ。 最初に彼のところに到達した槍は、彼の右耳をかすめて外れた。 二発目は、彼の股間をくぐり抜けた。三発目は、腰の右側を通り過ぎ、贅肉 を揺らしただけだった。四発目と五発目は互いにぶつかり合い、大きく的を外 して地面に突き刺さった。六発目も、七発目も、八発目も……一発たりとも、 当たらない。全部、ギリギリのところで外れていく。 数十本の黒い槍を避けきる、この奇跡に要した時間は、わずか1.5秒。し かし、彼はその短い間に、二十回以上の量子テレポートを行い、同じ数のパラ レルワールドを跳躍したのだ。 「ああ、もう! 無数にある可能性世界の中で、私は特別運の悪いひとりみた いね……嫌になるわ」 そう悪態をつく雪菜は、肩をゆっくりと上下させていた。呼吸が荒くなり、 額から汗が滴り落ちる。 彼女は、目に見えて疲労していた。 その原因はもちろん、魔法の使い過ぎによるものだ。肉体を変化させる彼女 の魔法は、精神力を消耗する上、変化の対象となる肉体にも疲労を蓄積させ る。エッチなことに使うぐらいなら大したことはないが、攻撃用の武器とし て、すばやく劇的な変身を行なうと、あっという間にエネルギーが枯渇してし まうのだ。 ちなみに、時空間移動という大魔法を使用していても、【旅人と砂粒の書】 は、持ち主の男を少しも消耗させたりはしない。瞬間移動に大量の精神力を消 費しても、移動先が「持ち主の精神力が充実している世界」であればいいの だ。能力の使用によるエネルギー消費が、エネルギーの充電を兼ねている…… 本当に、どうしようもないぐらいチートな魔法であった。 「はあはあ、よ、よくわかんないけど、髪の毛固めて撃ってくるのは、もう打 ち止めみたいだね~? 疲れてるんでしょ? それだったら無理しないほうがいいよ~。お、大人し く、俺のチンポじっくり見てよ~」 ガニ股になって、腰を左右にふりふりしながら、男は雪菜に近付いていく。 彼我の距離は、もう三メートルもない。 (とりあえず、この雪菜ちゃんのお顔にチンポ擦り付けて、嫌悪感で泣いちゃ ったところに精液ぶっ掛けてやりたいな~。で、その後、お持ち帰りして、 【旅人と砂粒の書】について知ってることを聞き出そう。もちろん、ベッドの 上で、お互い裸になって尋問会だ……へへへ、夢が広がるなぁ……) よだれを垂らして妄想にふけっている男を、再び【旅人と砂粒の書】は量子 テレポートさせた。いつも通り、迫った危機から、持ち主を守ったのだ。 固く握られた拳が、男の頬肉をかすめた(ひとつ前の世界にいたままだった ら、鼻の骨を叩き折られていただろう)。男は、つまらなさそうに殴ってきた 人物を見た。それは、すっかり忘れられていた、雪菜の彼氏だった。 「雪菜が疲れたってんなら……俺が代わりに、相手になってやる!」 殺意のこもった鋭いパンチが、男に向かって繰り出される。 しかし、もちろんそれも無駄だ。男はろくに避ける動作もせず、ただ、偶然 パンチが命中しないパラレルワールドに移動することで、ダメージの全てを回 避する。 それどころか、ここに来て初めて、男は「攻撃」のために、自分の魔法を使 ったのだ。 「お、お前、さっきからじゃ、邪魔だよ……あっちいけっ」 彼がそう言って、殴りかかってきた彼氏を手で払いのけると……その瞬間、 彼氏の姿が忽然と消えていた。 これには、魔法書の神の加護を信じている男も驚いた。 (いろんなことが自分の思い通りになるとは思ってたけど……まさか、人ひと りこの世から消しちゃうなんて! 俺の神様は、ホントに全能だったのかぁ ~!?) 正確には、彼氏が消えたわけではない。この男の方が「雪菜に彼氏がいない パラレルワールド」に移動しただけだ。彼氏は見事に、自分と同じ世界に住む 雪菜は、守り切ったことになる。 「ど、どこ行っちゃったんだろ、あの男……まさか死んじゃったのかな~? まあ、どうでもいいけど……邪魔者がいなくなったんだから、べ、別にいいか ~」 きょろきょろしながらブツブツつぶやく男に、雪菜が皮肉っぽく言い放っ た。 「何? 私に彼氏がいる世界でも経由してきたの? おあいにく様、私は人に 守られるほど、弱くは……うっ……!」 雪菜の疲労は、今もなお蓄積し続けていた。体から力が抜け、とうとう地面 に片膝をついてしまう。 ほんの数秒、顔を伏せて呼吸を整える。そして、再び敵意に燃える瞳を男に 向けた時……彼女が目撃したのは、目の前数センチにまで接近した、醜いチン ポだった。 「はあはあ、雪菜タンの息が、俺のチンポに当たってるよぉ……ううっ、興奮 しちゃうなぁあ~」 雪菜は、膝をついて屈んでいるため、その美しい顔が、男がチンポを擦り付 けやすい位置にまで下がっていた。 熱気と悪臭が届くぐらいにまで接近され、雪菜は嫌悪感をもよおし、反射的 に飛び退こうとした。だが、男は、雪菜が離れていくことを望みはしない。 「あっ!?」 動かした脚が空転する感覚を、雪菜は味わった……靴底が滑って、体が傾 く。後ろに行こうとした動きは、意に反して、前に進む動きとなって……。 べちゃっ、と、雪菜は男の下半身に寄りかかるように倒れこみ、この変態露 出狂の薄汚いチンポに、思いっきりキスする羽目になってしまった。 「う、うあっ……や、やだっ……!」 しかも、雪菜の唇が接触したのは、男の勃起した亀頭付近。すでにオナニー していたせいで、カウパー液でヌルヌルに濡れていた部分。透明なヌルヌル が、雪菜の唇にグロスのように付着し、チンポと唇との間に、透明な糸を引い た。 「おほぉっ! ゆ、雪菜タン、顔に似合わず積極的ぃ~! もっと、もっと舐 めて~!」 「ば、バカ言わない……でっ……うぷっ!」 喜んだ男が、さらに雪菜の顔にチンポを擦り付けようと腰を動かす。雪菜 は、怒り顔で文句を言おうとする……その、文句を言おうと大きく開いた口 に、カポッとタイミング良く、男のチンポが挿し込まれた。 「んんっ!? んぐぅーっ! んっ、んんんーっ!」 男のサオを根元まで咥え込まされ、嫌悪にうめく雪菜。口の中に塩味や渋 み、エグみが広がり、尿のアンモニア臭やチンカスの発酵臭が、鼻に漂う。不 潔なモノを口に入れていることを嫌になるほど認識させられ、普段冷静なはず の雪菜は、さらに動揺する。 雪菜は慌てて、チンポを口から抜こうと行動を開始した。鼻で呼吸をしなが ら、舌を動かし、必死で口内の異物を押し出そうとする。 だが、それは単にチンポを舐め回して、男を喜ばせる結果しか生まなかっ た。 「おおおおっ……雪菜タン……! フェラ、すっごい上手だよ……。 お、俺、勇気がなくて、眠ってる女や、酔っ払って意識のない女にしか、チ ンポ咥えさせたことないんだよね……。 でも、意識があって、嫌がってる女の子にムリヤリ咥えさせるってのも、 い、いいもんだなあ、ひひひ!」 その言葉を聞いて、雪菜は眉根を寄せ、殺意のこもった眼差しで、男を睨み つけた。 しかし、チンポをしゃぶりながら、上目遣いで睨んだものだから、かえって 男の嗜虐心を煽ることになってしまった。 「そ、そういえば雪菜タン、さっき髪の毛を槍みたいにして、俺に投げつけて きたよねー。 あれは何だったの? もしかして雪菜タンも、古い本の神様に守られてて、 そのご加護であんなことができたの? 少しの間だけ、口を自由にしてあげるから、教えてくんない?」 そう言って、ずるりっと雪菜の口から、唾液まみれのチンポを引き抜いた。 ゲホゲホとせき込み、男の臭いで汚された唾液を吐き出そうとする。その様 子を、男は黙って見ていた。 こうして自由になった時点で、雪菜には逃げ出すという選択肢があった。し かし、男は雪菜が質問に答えることを望んだ。その時点で、ここは「雪菜が冷 静さを失って、ヤケになって自分の手の内を晒してしまうパラレルワールド」 だったのだ。 「……ええ、そうよ。あれが私の魔法。魔法書【墓場と地下牢の書】から学ん だ魔法よ。自分の体を、自由に変化させることができるわ。 あなたが持っているのは【旅人と砂粒の書】でしょう? 確かにそれは、持 ち主の望むパラレルワールドに持ち主を連れて行く、自動的で強大な力を秘め た魔法書だけど……私は、自分の持っている魔法書をよく読んで、学んで、修 行したわ。 あなたなんかに、このまま負けたりしない。魔法使いとして……必ずあなた を、ねじ伏せて、みせる……!」 気丈に挑戦の言葉を突きつける雪菜に対し、男は得心したように、満面の笑 みを浮かべていた。 「そ、そっかぁ。【旅人と砂粒の書】って、そういうものだったんだぁ~。 なるほど、だから今まで、あんな都合のいいことばっか起きてたのか……。 じゃあやっぱり、【旅人と砂粒の書】を持ってる限り、俺の望んだことは何で も実現するんだね? どんな無茶なことでも……。 例えば、雪菜タンの……えーと、自分の体を変化させる魔法、だっけ? そ れが暴走して、雪菜タンが動けなくなっちゃったらいいのにーとか、望めば実 現するんだよねぇ~?」 「……え……?」 雪菜の顔が、さっと青ざめる。 そして、次の瞬間には、そこは彼の望んだ出来事の起きている世界だった。 「きゃっ!? な、何……? わ、私の魔力が……せ、制御、できな……いや ああぁぁっ!?」 雪菜の長い黒髪が、彼女が操作していないにもかかわらず、のたうち始め た。そしてそれは、蛇のように雪菜の四肢に絡みつき、動けないように拘束す る。 しかも、それだけでは終わらない。暴走した彼女の髪は、明らかに彼女の前 に立つ男の利になるように動いていた。 人形使いがマリオネットを操るように、髪は絡め取った雪菜の手足を器用に 動かし、まず彼女をその場に座らせ、二本の脚を、男に股間が見えるように、 ぐぐっと開かせていった。 「嫌っ……ちょっ、嘘……まさか……!」 M字開脚というやつである。黒いプリーツスカートの中の、ピンク色の下着 を鑑賞しやすいように、スカートを少したくし上げさせるあたり、意思のない 髪の毛のくせにサービスが行き届いている。 「おほぉっ! お、俺にそんな格好してみせるなんて……雪菜タンのおマン コ、俺に捧げてくれるってことかな~?」 「そんなわけ、ないでしょう……う、あんっ!」 髪の毛のひと房が触手のように蠢き、本体を傷つけないよう、履いていたパ ンティを引き裂いた。 さすがに、脱がせるほどの精密な動作はできなかったようだが、男にとって は話が早くていい。 今、男の目の前で、雪菜が股を大きく広げている。スカートはまくり上げら れ、下着は引き裂かれ……女性の一番大事な部分が、さあいつでもお使い下さ いとばかりに、彼の目前に晒されてしまった! 「はあ、はあ、こ、これが、雪菜タンのおマンコかぁ……。高校生ぐらいなの にツルッツルなのは、体質? それとも、趣味で剃ってるのかな? でもま あ、ボーボーよりはこっちの方がソソるなぁ。幼女犯すみたいでさ、へへ へ……」 「くっ……み……見ないで、よっ……!」 自分の恥ずかしい部分を凝視され、雪菜の顔は耳たぶまで真っ赤に色づいて いく。誰にも見られるはずがないと思っていたので、油断していた部分につい て、指摘されたのも恥ずかしさを助長していた……下の毛は、無い方が便利な のだ……主にトイレで用を足す時とか。 「割れ目がぴったり閉じてるなぁ……でも、さっきの雪菜タンのおしゃぶりの おかげで、俺のチンポはヌルヌルに濡れてるし……このまま入れても、たぶん 大丈夫だよね? ね?」 目を血走らせ、熱い鼻息で小鼻を膨らませて、豚のような醜い男が、雪菜に 覆い被さっていく。 小柄とはいえ、太さのある重たいオスに乗っかられ、か細い雪菜は息苦しさ に喘いだ。しかし、そんな苦しみは、直後にやってきた苦痛と屈辱に比べれ ば、それこそカスのようなものだ。 「ぃっ! ……う、あ……ああああぁぁぁぁっ!」 男性を受け入れるために存在している、股間のささやかなスリット。雪菜の そこが、初めて使用されようとしていた。ただし……好きな男性との子供を作 るためという、人間的な使われ方ではなく、ただ強いオスの性欲を処理させる ためという、あまりに獣じみた使われ方で。 濡れた亀頭が、ぴったり閉じた割れ目を押し開きながら、グニュウゥッと膣 内に侵入していく。 侵入者の圧力と体温を感じ、雪菜は必死になって逃れようと、身をよじっ た。しかし、自らの髪で縛られた彼女の抵抗は、男がやすやすと押さえつけら れる程度のものでしかなかった。 完全に動きを封じられた雪菜の目の前には、醜い男の顔……にきびだらけの 肌、だんご鼻、ニヤニヤ笑うぶ厚い唇の奥には、黄ばんだ歯。見ているだけで 寒気のするそれが、だんだん近付いてきて……ついに、唇を奪われた。 「むぐっ! んーっ! ん、んーっ!」 にんにくとカレーと便所を混ぜたような口臭が、直に口に流し込まれた。ぬ ちゃぬちゃとネバっこい唾液もだ。男は、雪菜の小さな唇にむしゃぶりつきな がら、慌てる雪菜の表情を堪能していた。 雪菜の、アーモンド型の大きな目が見開かれ、そこにはいっぱいに涙が溜ま っていた。そして、真珠のような涙が流れ落ちたのは……男のチンポが、雪菜 の膣の途中にあった膜状の何かを、ぶちっと突破した瞬間だった。 「んほおおおおっっ! い、今の……もしかして処女膜かい雪菜ちゃん!? こ、こんな可愛い子のバージンで筆おろしできるなんて、さ、最高だああぁ っ!」 興奮した男は、雪菜の細い体を抱きしめ、力強くピストン運動を始めた。 少女の上で、ぶよぶよしたぜい肉の塊のような男が腰を振る様子は、豚との 獣姦を思わせる背徳感があった。「豚」であり「犯す側」の男には、その背徳 感は痺れるような快感をもたらしたが、「人間」であり「犯される側」の雪菜 には、悪寒と吐き気しかもたらさなかった。 しかし、どんなに嫌がっていても、肉体は侵入してきた男性器を喜ばせるた め、自動的に動いてしまっていた……温かい破瓜の血液と、肉体の防御反応と して分泌される愛液が、ニチャニチャとチンポに絡みつく。ひだひだの膣壁 が、チンポをぎゅっと締めつけ、優しく刺激する。 「はっ、はっ、はっ、はっ、これが、これがセックス……! うああっやべえ えっ、これやべえよおおっ! 何発でもヤレるっ、何時間でも続けられるぞっ、こんな気持ちイイことなら あぁっ! 雪菜タンもしたいよねっ!? 俺と何時間でも、何日でも、セックスしまく りたいよねっ!?」 男の叫びに返事をするだけの元気も、今の雪菜にはなかった。あらゆる苦痛 と屈辱に、心も体も打ちのめされ、彼女にできるのは、男の乱暴な動きに合わ せて、頭をガクガクと揺らすことだけだった。 男は、そんな雪菜の顔をべろべろ舐めながら、うっとりと腰からせり上がっ てくる快楽に身を任せた……ただひたすらに雪菜の膣をかき混ぜ、子宮口を突 き、彼女の体をダッチワイフのように扱った。 やがて、最初の絶頂が訪れる。 「ぷぎゃああぁぁっ!」と、本当の豚のように一声鳴いて、男は雪菜の中で果 てた。ゼリー状の濃厚な精液が、子宮口に接した亀頭から、子宮内部に直接注 入される。 下腹部で広がる熱い何かに、雪菜は何をされたのかを知り、一瞬怯えの表情 を浮かべた。 「はー、はー、種付けしちゃったぁ……雪菜たんのお腹ん中で、俺の精子が受 精したらいいなぁ、うひひ……。 いや、絶対受精する! 何でも、俺の思い通りになるんなら、俺は雪菜タン が俺の子を孕む世界を選択するぞぉ! 俺と雪菜タンの子供だったら、どんな顔の子が生まれるのかな? うへ、う へへへっ……!」 この時の雪菜の心は、ただ諦観のみだった。【旅人と砂粒の書】の持ち主が それを望んだなら、必ずそうなる。どんな手を尽くそうと、雪菜はお腹の中 に、この豚のような変態強姦魔の子供を宿さなければならないのだ。 「ふーっ、ちょっと休んだら、またズッコンバッコンしようねぇ雪菜タン…… きみはもう、俺の恋人で嫁ってことで決定だからねぇ……? うへへ、本当に【旅人と砂粒の書】には感謝しなくちゃ。何でも思い通りに なって、セックスできて、こんな可愛い恋人も手に入って……そうだ、あとで 雪菜タンの持ってる魔法書ももらっちゃおう。自分自身の体を自由に変化させ られるようになったら、さらに無敵だもんなぁ」 雪菜は、おぼろげな意識の中で、男の言葉を聞いていた。 この男に、自分の【墓場と地下牢の書】まで奪われたら、自分はどうなって しまうのか? 魔法書がなくても、その内容はちゃんと覚えているから、魔法 は使える。でも、肉体変化の魔法は私だけのものだ。この豚とおそろいの魔法 を使うようになるなんて、おぞましいにもほどがある。 でも……肉体変化以外の魔法は、私はあまり詳しくないし……他の魔法書な んて、持ってない……から……。 その時、雪菜の脳髄に電流が走った。 「よーし、汗も引いてきたし、第二ラウンドいこうか雪菜タン。 チンポ抜かずに、そのままズコズコしちゃうからねー。子宮内にどんだけ精 液溜めれるか、試してみようよ、えへへ……」 やがて、短い休憩時間が終わり、男は再び雪菜にのしかかっていった。 ここから先も、雪菜は反撃もできずに犯され続ける。男がそう望むからだ。 【旅人と砂粒の書】は、彼の望みを叶える世界へ、彼を連れていく……! ばちぃっ! ゴム風船が割れるような、水っぽい音が響いた。 男は、信じられない気持ちで、雪菜を見下ろしていた。雪菜は、会心の笑み を浮かべて、男を見上げていた。 男の、厚ぼったい頬に……握りしめた、雪菜の拳がめり込んでいた。 女の細腕からは想像もできないような、力のこもった一発だった。男の顔面 を完璧にとらえたその一発を、雪菜はそのまま、思いっきり振り抜く! 「ぷぎゃうっ!?」 醜い悲鳴を上げて、男は仰向けに倒れこんだ。その瞬間、雪菜を苛んでいた チンポが、彼女の性器からちゅぽんっと抜き取られ、精液と血液にまみれたグ ロテスクな姿を晒した。 「ば、馬鹿なぁっ!? あ、あんなパンチが当たるなんて……!?」 男は、驚きに震える声で叫びながら、ジンジン痛む頬を押さえた。 そうしているうちに、雪菜は立ち上がっていた。彼女の目に、もう絶望感は ない。 二本の脚でしゃんと立ち、男の前に立ちふさがる。男を見下ろすその表情に は、かすかに笑みのようなものまで浮かんでいて……。 「ひ、ひいっ! 何かわからんけど、【旅人と砂粒の書】! 俺を守るんだぁ あぁーっ!」 彼の望まない世界から、瞬時に彼を脱出させる魔法書は、彼の意思を読み取 り、彼の望む通りのことをした。 がすっ! 「げぴっ!?」 雪菜のローファーの靴底が、男の顔面にめり込んだ。 世界は元のまま……どこのパラレルワールドにも、移動していない。 「な、なんでだ? なんで、俺は攻撃を食らうんだ!? そういうのが避けら れる世界に、移動できるんじゃないのかよぉ?」 半狂乱で叫ぶ男に、雪菜は……にっっっっこりと、これ以上ないくらい優し い笑顔を浮かべて、言った。 「ええ、移動できるわ。あなたが本当に、私の攻撃を避けたいって思っている のなら、ね」 「なん……だと……?」 意味不明の言葉に、男はあっけに取られた。避けたいに決まっているじゃな いか。誰が好き好んで、痛い思いをしたいものか。 「ところが、痛い思いをしたい……と思っているのよ、あなたは。 私に殴られたい、蹴られたいって思ってるから、【旅人と砂粒の書】は、あ なたの願いを叶えるために、その望みが叶うこの世界から、あなたを移動させ ないってわけ……。 マゾヒストなのよ、あなたは。私を屈服させるより、私に痛めつけられて、 虐げられて、敗北させられたいと思っている……ううん、思わされている、と いうのが正解かしら」 言いながら、雪菜は胸ポケットから、一冊の古びた革装丁の本を取り出し た。 「これはこの前、偶然私の手に入った魔法書よ。肉体を変化させる【墓場と地 下牢の書】じゃないわ。【慈悲と友愛の書】っていうの。 この書に記されているのは、人の心のパラメータを変動させる精神魔法。こ の魔法を使えば、人の性格を自由に操ることができるの……女の子をいじめて 楽しんでいた男の人を、根っからのドMに変えることだって、一瞬でできちゃ うわ。 さて……この本の魔法のおかげで、あなたは今、心の底ではいじめられたい って思わされているわ。 苦しい目に遭うことこそ、あなたの今の望みなの……。 だから、ね……これから、あなたに酷いことしようとしている私がいるこの 世界から、【旅人と砂粒の書】が、あなたを移動させる必要があるかしら?」 雪菜の目が、すっと細くなる。それだけで、春の野原のような暖かい優しい 笑顔は、極寒の氷原で凍りつく水晶のような、冷たい笑みに変わった。 男は、仰向けに倒れたまま、がたがた震えて雪菜を見上げている。恐怖! 危険が迫った時の根源的な恐怖が、彼の心の中を占めていた。 しかし……それでいて、彼のチンポはバッキバキに勃起し続けていた。 彼が今まで感じたことのない興奮が、恐怖の中に確かに潜んでいたのだ。 「私の魔力の暴走も、どうやらおさまったみたいね。体が自由に動くわ」 しゅるしゅると、雪菜の髪がよじれ、束ねられ、一本の長くて黒い棒を形成 した。 その棒は、しなやかに湾曲しながら振り下ろされ、バチーンと男の腕を叩い た。 男の悲鳴と共に、桃色のみみず腫れが生まれる。その黒い棒は、SがMをい じめる時に使う伝統的な道具……鞭となっていた。 「豚の悲鳴でも、聞き続けていたら心地良くなるかしら……? ちょっと、試 させてね」 笑顔で……雪菜は、男に鞭を振り下ろした。 振り下ろした。再び振り下ろした……数え切れないほど、振り下ろして、振 り下ろして、振り下ろした……。 ……二十分後。 「はひいいいっ! 雪菜タン、雪菜タン、もう駄目ええぇぇ勘弁してぇぇっ! もう俺駄目っ! これ以上やられたら死んじゃううううっ! 天国イッちゃ うよおおおぉぉっ!」 男は全身傷だらけになりながら、しかし恍惚とした表情で、のたうち回って いた。 何百回も鞭で打たれて、着ていた服はボロボロだ。露出している皮膚もアザ だらけ、とても見れたものではない。しかも、数回打たれるごとにチンポがビ クンビクンと反応し、触ってもいないのに射精して、ナマ臭いものを辺りに撒 き散らすのだから、これはちょっとした生物兵器と言える。 「駄目よ、まだ満足したら駄目……もっと殴らせてちょうだいね。私の味わっ た苦痛の、百分の一も返していないんだもの……」 雪菜も雪菜でトリップしていた。黒い鞭を振り回し、転がる男を的確に打ち 据える。一発当てるごとに、こちらもうっとりと頬を染めている。【慈悲と友 愛の書】は、彼女に対しても、ドSになるように性格改変を行なったのだろう か。 「はああっ! 雪菜タン、またイッちゃう! 叩かれて、精液出ちゃううう っ!」 「きゃっ! ……もう、汚いわね……靴にかかったじゃない。舐めてキレイに しなさい。命令よ」 「わ、わかったよぉ! 雪菜タンの命令なら、俺、なんでもするよおおっ!」 「素直でよろしい。でも『タン』はもう禁止ね。これからは雪菜『様』と呼び なさい」 「はいいいいぃぃぃぃっ! かしこまりました雪菜様ああぁぁっ!」 四つんばいになって、ピチャピチャと雪菜の靴を舐め始める男。そこについ ているのが、自分が出したばかりの精液だというのに、躊躇う様子もない。 さらに彼は、足首からふくらはぎまで舌を伸ばし、雪菜の脚を徐々に上へ舐 め上げていった。 先ほどのレイプの際、雪菜の膣内に吐き出された彼の精液が、雪菜の白いふ とももをつたって流れ落ちてきたから、それも舐めてキレイにしようとしてい るのだ。 「あん、もう……駄目よ……そこまで舐めろ、なんて、命令してないわ……」 雪菜は、そう言って彼の行動をたしなめたが、内ももを舐められる感触に、 その声は熱を帯びたものになってしまう。 「し、仕方ないわね……特別に許可してあげる。ちゃんと、脚の付け根までき れいに舐めて……私の中に出した、あなたの汚い精子も、全部吸い取るのよ? しっかり、私が満足するまで吸いだせたら……ごほうびに、踏んであげ る……♪」 豚男の舌が、徐々に脚を這い上がって、スカートの中に入り込んでくるの を、雪菜は期待と共に待ち受けた。 雪菜は、この変態で、男のクズのような、醜い豚男をどうするべきか? さすがに、殺しまではしたくないが、まだまだ復讐は終わっていない。これ からも痛めつけ続けてやりたい。 となると、この世界に縛っておくためにも、【旅人と砂粒の書】は取り上げ て、焼いてしまわなくては。突然別の世界に逃げられたら、困るもの。 ずーっと私のそばに縛りつけて、毎日殴って、蹴って、酷い目にあわせ て……ときどきこうして、オナニーの道具に使ってあげよう。 そうだ、首輪をつけて、私のペットにしてあげたらどうかしら。普通のペッ トでもミニブタとかあるし、豚みたいな男をおうちで飼っても、別にいいわよ ね……。 「ベロベロベロッ、ぷはぁっ、雪菜様っ、雪菜様ああっ!」 男は、ぬめった舌を雪菜の性器の中にねじ込むようにして、膣の奥の方まで 必死に舐め、精液も愛液も、一緒くたに飲み込んでいた。 「何でも従いますっ! ご満足頂けるように頑張りますっ! だからもっと! もっといじめて下さいいいっ! 愛してますぅ、雪菜様ああああぁぁぁぁっ!」 とても人とも思えない、醜い男の叫びを聞いて……この世界の雪菜は、軽く オルガズムに達したのだった。 ・・・・・・。 いくつか前の世界。 雪菜に、ちゃんと彼氏がいる世界。 メタ的に言って、これから先継続していく「雪菜」の世界。 「……もう、戻ってこない……よな。あの変態」 「たぶんね。もう、魔力反応も感じないし。まったく、冷や汗かいたけど…… 無事にあれを追放できてよかったわ……うっ」 「おっと……大丈夫か、雪菜?」 何発もの髪の毛の槍を撃ち、疲労した雪菜に、俺は肩を貸した。 「ん、ありがと……こんなことなら、もっと普段から魔力を温存しておけばよ かったわね。変身エッチを控えたりして」 「いや、それは困る!」 雪菜としてはちょっとした冗談だったのだろうが、俺はかなり真剣に異を唱 えた。 その様子がおかしかったのか、彼女はクスクスと笑う。 「ふふ、そんなにしたいんだ……じゃあ、これからどこかホテルにでも入っ て、スッキリしちゃう? どうせ、今のままじゃ、デートも楽しくないだろうし……気分転換に、 ね?」 恐ろしい魔法使いと対決した直後なのに、もう俺は誘われていた。 彼女の、見事な気持ち切り替え術に驚きながらも、俺もその提案には賛成だ った。汚い他人のチンポを見せられて、悪くなった気分を回復するには、美し い雪菜の裸身を見るのが一番だ。 「じゃ、決まりね。といっても、あんまり変身する魔力は残ってないから、私 の普通の体でするのがメインになるだろうけれど……。 ああ、本当に残念……あんな変態魔法使いに出くわさなかったら、もっとじ っくりいろいろ、凝ったプレイができたのに……」 「ま、それは次に期待するさ。あんな魔法使いに襲われるなんて、そうそうあ ることじゃないだろうし」 「そうなん、だけどね……」 雪菜は、そう言って言葉を濁した。 そう、魔法使いに襲われるなんてことは、そうそうあることじゃなかったの だ。 というより、普通ありえないことだったのだ。 雪菜はそれを知っていた。だから、この時も疑念を抱いていたのだ。そうそ うないことが、どうしてあり得たのか? (ただの偶然ならいい。でも、もし人為的な何かが働いていたなら……) 雪菜はそんな疑念を抱いたが、さすがにそれは考え過ぎだろうと、すぐに頭 から追い払った。 しかし、それは決して考え過ぎなんかじゃなかった。 魔法みたいな強い力なら、利用したいと思う奴だって出てくる。今回の事件 が、魔法を利用して何かをしようとした何者かの、遠大な計画の一部だという ことに気付くには、俺たちはまだ、幼かったのだ。 ……思わせぶりに言ったけど、続くかな?
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2010/06/28 02:32:25(8mBu5V9D)
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