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1:雪菜2
投稿者:
液男
◆KmnSzGcTnk
前に書いた「雪菜」の続き。
初見の人や前のをもう忘れたって人は、ゴメン。 「ん、……んふ、……ん、んっv」 途切れ途切れの甘いため息が、放課後の教室に満ちていた。 俺と雪菜は、舌を絡め、唾液を交換する濃厚なキスを交わしていた。学校 の中で、しかも自分たちの教室で行う行為としては、これだけでもかなり背 徳的なはずだ。だが、俺たちがしているのはその程度ではない。二人とも、 服は全部脱ぎ捨てて、そこらへんに放り投げてある。生まれたままの姿で、 俺と雪菜はキスを交わし、お互いに強く抱きしめあっていた。 「ん――……ぷはぁ……。あなたの唇……おいしい……」 息継ぎに口を離すと、目の前十センチで雪菜の可愛い顔を鑑賞できる。目 は潤み、頬は桃のように火照っていた。「はぁ、はぁ」と熱い吐息が、半開 きになった唇から漏れて、俺の鼻先をくすぐった。 「じゃあ、こっちは? 今、お前が食ってるこいつは、おいしくない?」 とろんとした目つきの雪菜に言い聞かせながら、俺は彼女の下腹部を触っ た。裸で抱き合っている若い俺たちの性器は、もちろんしっかり結合してい た。雪菜の腹を少し押さえてやると、その内側の自分のチンポに、わずかな がらその圧力が伝わった。 雪菜はニヤッと笑って、腹を撫でる俺の手に、自分の手を重ねた。 「もちろん、おいしいわよ……気持ちイイって意味でもおいしいし……舌で 感じる味も、ね?」 彼女がそう言った途端、チンポの表面に妙な感触が生まれた。雪菜の膣の 中で、何か柔らかいものが、ズリズリと這い回っているような……。 「アソコの中に、ね……舌を作ったわ……フフ……セックスしながら、裏ス ジを舐められる気分はどう……?」 舌の口の中で俺のチンポを舐めながら、上の口で俺の首筋を舐める雪菜。 こいつの味覚は今どうなってんだろーとか思いながらも、気持ちよすぎるの で熟考できない。 雪菜以外の女とやったことはないが、膣の中で別の生き物が蠢いてるよう なこの感じ、「ミミズ千匹」って奴に近いんじゃないだろうか。 「舐められるの、好き……?」 耳たぶを舐めながら、雪菜が言う。俺は素直に頷いた。 「じゃあ……カラダじゅう、舐めて綺麗にしてあげる……」 雪菜自慢の、長いストレートの黒髪が、うねうねと動き始めた。それは急 に長く伸びて、数十本の細い束になり、俺の体に巻きつき始めた。その一束 一束の先端は、いつの間にか唾液に濡れた赤い舌になっており、ピチャピチ ャと水音を立てながら、俺の全身を這い回り始めた。 「顔は……本物のお口でしてあげる……v」 俺の頬も、目じりも、鼻も、鼻の穴まで、笑顔で丁寧に舐めてくれる雪 菜。その間にも、他の舌たちは体じゅうを撫でまくっている。手も足も胴体 も。二十本全部の指先まで丁寧に、脇の下や広い背中まで、丁寧に舐める。 性器がミミズ千匹どころじゃない、ミミズが百万匹入った風呂に、肩まで浸 かってる感じだ。それが全然不快じゃない。してくれてるのが雪菜だから。 最高級の全身エステなんかより、万倍も気持ちいい。 「……おい雪菜……そこまでしてくれなくてもいいんだが」 睾丸の裏に一枚の舌を感じて、俺は雪菜に言った。それは睾丸を転がすみ たいに舐めた後、股の間を通って、背中の方に移動し始めた。その途中、尻 の割れ目に挟まった形で停まり、体の中で一番汚い穴を、つんつんとつつい ていた。 雪菜にあまり汚いことをさせたくなかった俺は、呆れた声で彼女をたしな めたが、当の雪菜はニヤニヤしながら首を横に振った。 「遠慮なんかしないで。私があなたのためなら、何でも出来るってトコ、見 せてあげる」 ちろちろと、肛門に刺激を感じた。雪菜の舌が、俺の肛門を舐めてい る……コレは、チンポを舐められるくらい、いや、それ以上に効いた。しか もそれは、身をよじらせながら、肛門を押し広げ、俺の体内に侵入してこよ うとしていた。 「おおおっ……おおっ」 肛門を犯され、俺は情けない声を上げた。屈辱的だが気持ちよかった。グ ジュグジュと唾液を分泌しながら、直腸の中を蹂躙する雪菜の舌。その異様 な感触は、チンポをより硬く、敏感にさせた。雪菜の膣に収まったままのチ ンポを。 「んう、ん、ふぅ……ちゅっ、ちゅうっ……」 雪菜の顔にある唇が、本物の舌が、再び俺の口にしゃぶりつく。膣の中に ある、俺のチンポを包む舌も、より動きを激しくした。きっと、俺が絶頂し かかっているのを感じたんだろう。実際その通りだったので、俺は腰の動き を早め、ラストスパートをかけた。 「はっ! ん、あっ、はあっv んあ、ん、んん!」 髪の毛で作った雪菜の舌も、俺の腹と胸までは舐めてくれない。お互い抱 き合っているせいで、その部分はぴったり密着しているからだ。絶頂に至 る、体じゅうが性器になるような鋭敏な感覚の中で、俺の記憶に最も残った のは、触れ合った胸と腹の、湿った肌の温かみだった。 「あ、…………っ」 ぶるっ、と肩を震わせて、雪菜が脱力した。そのコンマ一秒後に、俺は雪 菜の子宮口めがけて、ドクッ、ドクッと射精した。膣がきゅっと締まり、中 の舌もしごくようにチンポに巻きついて、精液を搾り取っていく。 「はっ……ああ……あ…………す……好きぃ……v」 イッた直後の弛緩状態。だらしなく口からよだれを垂らしながら笑う雪菜 の額にキスをした。 そのまま十分ほど、抱き合ったまま余韻を楽しんでいた。放課後の教室の 中で。 帰ったらすぐお風呂に入らないとな、と言った帰り道。俺と雪菜は、ちゃ んと元通り制服に着替えて、並んで歩いていた。 「あら。私の口で全身を清められたのに、まだ綺麗になりたいの?」 皮肉げに口元だけ笑って、雪菜は自慢の黒髪をかき上げる。 長く綺麗な髪に白い肌、形も配置もバランスも申し分ない整った顔立ち。 黒いセーラー服に身を包んだ背の高い彼女は、さっきまで教室で乱れていた 雪菜とは思えないほど、落ち着いていた。 むしろ、穢れのまったくない深窓の令嬢とか、真面目一本の生徒会長のイ メージだ。だが、俺だけが知っている。性に貪欲な可愛い雪菜も、クールで 綺麗な雪菜も、どっちも俺の雪菜だ。 そして、彼女のもうひとつの顔。《魔法使い》としての雪菜も、俺のもの だ。 肉体を自由に変化させる魔法。彼女はそれを駆使して、恋人である俺を楽 しませてくれる。今日の教室での触手プレイも、その力を使ったものだ。雪 菜は得体の知れない魔法書を持っていて、それを読んだ結果、魔法の力を身 につけたという。他にも色々な魔法を使えるそうだが、それらは俺とのエッ チに応用できないということで、まるで使っていないらしい。(彼氏冥利に 尽きる言い方だと思わないか?) 彼女がそんな力を持っているから、俺もそれに甘えて、色々途方もないこ とをしたりする。教室で本番行為に及びつつ、触手プレイになだれこんでみ たり。だが、二人ともやってる間はまともな思考が出来ないので、後片付け に苦労する時がしょっちゅうある。 今回もそうだ。体じゅう雪菜の唾液でベトベトにされた俺は、服の中をじ っとりさせた状態で帰らねばならなくなった。気持ちよかったので文句はな いのだが、少しは後先を考えるべきだったと反省ぐらいはする。 「じゃ、おうちに帰ったら、今度はお風呂でしましょう。お湯があれば問題 ないわよね。お尻も、私がちゃんと洗ってあげるわ。お尻の穴を舐めても、 変な味がしなくなるようにね」 「……変な味、したのか?」 「秘密」 雪菜はニヤニヤ笑いながら、俺の唇を指でなぞった。普段の彼女は、魔法 使いらしくミステリアスだ。 そんなとびきり魅力的な彼女の恋人でいられることに、幸せを感じなが ら、肩を並べて歩く。魔法使いを恋人にしている奴なんて、世界で俺一人だ ろう。もちろん、雪菜が魔法なんて使えなくても、俺は彼女のことが大好き だが。 そのことを伝えてやると、雪菜は頬をぽっと赤く染めて、視線をそらし た。 「そんなこと……私だって同じ気持ちよ……」 エッチなことをしていない時の雪菜は、どちらかというと奥手な方だ。そ こが大変可愛いです本当にありがとうございました。 「でも」と、急に真面目な顔をして彼女は続ける。 「たとえ冗談でも、私が魔法使いなんて人に言っちゃダメよ。普通の人は冗 談って思うでしょうけど、他の魔法使いが聞いたら、面倒なことになるか ら」 それを聞いて、俺は驚きに目をしばたいた。 「お前の他にも、いるってのか? 魔法使いが」 「この町になら、二十人ぐらいね」 こともなげに言われた。 「といっても、大半は魔法書を持っているだけで、大したことはできない見 習い魔法使いだけど。それでも、一般人が魔法の存在を知っているってだけ で、《連盟》の中ではちょっとした問題になるの。面倒は起こしたくない し、魔法に関することだけは、なるべくそっとしておかないと。 ……どうでもいい話をしちゃったわね。さ、帰ってお風呂に入りましょ。 その後はお夕飯。今日はハンバーグでいいかしら?」 俺の手を握り、耳元で囁く雪菜。俺はそれでいい、と答えて、彼女の手を 握り返した。 何人もの魔法使いがいる、という言葉に、不安というより戦慄に近いもの を感じた俺だったが、それは雪菜の手の暖かさに紛れ、やがて忘れ去られ た。 続くかどうかはわかんない。
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2008/01/30 00:05:08(tTw7FKXk)
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