依頼主のバレー部の顧問が、バレー着を取りに来た。
出来上がりに満足していた。
「制服も作れるか?」と、聞かれたので。
「それは、校長や理事長の許可が、無いと作れません。」と、答えた。
前、お嬢様学校で、有名な学校の理事長から、依頼を受けたことがある。が、手作業なので、全生徒は、作れない。そこで、影響力の強い生徒会の分だけ作り、後の生徒達には、同調する糸を縫いつけることにした。
教師に、いつも通りの決まりを話す。
「この服は、お客様が愉しむ為のものですが、他を取り返しのつかない傷をつけた場合、魔法は解けます。そうなった場合、責任を負いかねません。宜しいですか?」
これを話しても、新聞ざたに、よくなる。魔法が解けるので、こちらに、捜査が入ることはないし、被害者が深い傷を負う前に、事件になるので、いいが、悲しくなってしまう。それでも、私は服を作る。