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1:もしも欲しい物がすぐに手に入るなら…
投稿者:
女の子マジシャン
首から下の着ている服や下着や靴が突然燃え始めた。 あたしは必死に火を消そうとして叩いたりしていたけどなかなか火は消える気配がない。 でも燃えているのに不思議と熱くはなかった。 「あ…あなた、大丈夫?!…あぁあ…」 その光景を見ていたターゲットにも異変が起こっていた。 「なんか服が勝手にぬげちゃぅ」 そう、彼女の意志に反して着ている服や下着や靴がひとりでに脱げ始めていたの。 「パンツが下がって、ブラも外れちゃう…靴も勝手に」 彼女の着ていた服や下着や靴は脱げるというより吐き出すかの様に彼女から離れた。 着ていた物は宙に浮き、何か伸びたり縮んだりの繰り返しをしていた。 まるで成長するかの様に…そして、あたしの着ていた物は完全に消滅してしまい、あたしは全裸になっていた。 「あぁあ…いやぁああああ」 こんな事が起きているのに何故騒ぎにならないのか、それはひとつを変えるという事は周りも巻き込むという事だから周りは今いわゆる時間が止まっている状態なのである。次第にターゲットの姿が透けてきた。まるで幽霊かの様に… 「やだ…あたしが消えるょぉ…なんであたし悪いコトしてないもん…あれ…あたしは…誰…ここはどこなの…あぁあ…」 彼女は姿が消えつつある中で記憶を無くしていた。 もはや自分が誰なのかわからないまま彼女は姿を消してしまった。 その時、宙に浮いていた服や下着や靴はあたしの方へゆっくり近づいてきた。 あたしは消えた女性の着ていた服や下着を着て、靴を履いた。 なんと全部あたしのサイズになっていて、凄く着やすかった。 だが、それを楽しむ余裕はなかった。 「痛っ!頭が…ああっ!!」 突然頭痛に襲われたのだ。しかもただの頭痛ではない、自分の頭の中に立て続けに情報が入ってきてそれで頭が痛くなっていた。しばらくすると頭痛は治まったのだがあたしは本当なら知らない人の名前や知らない場所の記憶が頭の中にプラスされて、なにがなんだかわからなくなってきていた。 ようやく周りの時間も動きだして、携帯を見たらあたしは登録していない知らない人の名前まで入っていてかなり気持ち悪い思いをした。でもあたしは思った、消えた女性の分の人生も生きなきゃいけないのだと…
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2006/02/24 19:56:56(Wf5gMf9h)
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