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1:モンスター化
投稿者:
創造主
私はゲームの世界に入ることが出来る今日もゲームの中で楽しもう・・・。
「蒸し暑いな……」 全身にまとわりつくジトジトとした熱気に彼女は思わず呻いた。単純な気温 ならば30度前後と、モロクの砂漠地帯と比べたら10度近くも低い。だが、 あちらは湿度がゼロなのに対し、こちらは湿度100%近くなのだ。汗が出て も気化しないため少しも体温は下がらず、粘つく空気はまるでサウナのように 全身を包んで保温する。日陰に入ってもちっとも涼しくなく、風が吹いても生 暖かいだけで気味が悪くなると言う状況。巨大な蒸し器の中にいるかのような 状態は、体力は無論のこと精神も大いに消耗するまさに地獄の責め苦であっ た。 「それにゲコゲコ五月蠅いし……」 そして、彼女は心底鬱陶しいと言った面持ちでさらにぼやく。耳を澄まさな くても聞こえてくるのは大量のロッダフロッグが発する鳴き声であり、熱気に よってイライラしている身には耐え難い騒音であった。だが、それはここ、内 海に面した通称蛙海岸を通れば否応なしに聞かされる歌声であり、嫌ならば内 海の北側を通過すれば良いのだ。湿地に足を取られることもなく、熱気にうん ざりしなくてもすむ対岸を歩けばいいのである。 しかし、それは彼女には出来ない相談であった。何故ならこの場所を歩いて いるのは自分の意志によるものではなく、訓練のために歩かされているのだ。 そう、彼女は冒険者ではなくプロンテラ市街を護る新米警備隊員の1人であ り、新人教育の一環としてゲフェンからプロンテラまで、蛙海岸を通過する南 側のルートで徒歩行進することを命じられていたのである。 「楽なルートにしてくれればいいのに……。クソ教官め……」 思わずそう毒づき、槍を杖がわりにして足を動かす警備隊員。だが、訓練で ある以上は楽なルートを歩かしてくれるはずもないことは彼女にもよく分かっ ており、それ故にその独り言は現実にはあり得ない願望である。しかし、確実 に言えることは、規定時間以内に間に合わなければクソ教官にどやされ、罰と して腕立て伏せなり腹筋なりをさせられると言うことであり、それだけはなん としても避けなければならないのだ。 「少し遅いから速くしないと……って、きゃあっ!」 そして、今のペースだと時間ギリギリでオーバーしかねないと判断した彼女 は、心持ち足を大きく動かして前に進もうとする。だが、それがまずかった。 勢いよく足を伸ばした先は濡れた苔にまみれた岩であり、前に重心を傾けすぎ ていたために思いっきり滑ってしまったのである。普段ならばこの程度では滑 らないし、滑ったとしても即座に体勢を立て直すことが出来る。だが、今回は 暑さと蛙の鳴き声によって神経が磨り減っており、反応が遅れて見事転んでし まったのだ。まあ、転んだときに持っていると体を傷つけかねない槍を後ろに 放り投げた行動は評価できるし、転んだ先が幸いドロドロの沼地ではなく、わ き水が沸く綺麗な水たまりだったというのも不幸中の幸いと言えば幸いであ る。 「あー!もう!最悪だ!!」 しかし、無様に転び、全身びしょ濡れになったという事実には変わりない。 立ち上がり袖口を絞ってはみるものの、その程度で服から抜ける水分などたか がしれており、自然乾燥もこの湿度では期待するだけ無駄である。まあ、服を 脱いで絞れば多少はマシになるだろうが、野外で裸になるなど女性である以上 論外で、そんなことをするなら濡れ鼠のまま歩いた方がいいに決まっている。 「はぁ……、槍は……っ!?」 溜息をつきながら放り投げた槍を回収するため後ろを向く警備隊員。だが、 彼女の目に映ったのは槍ではなかった。ロッダフロッグによく似ているが数倍 の大きさの蛙、複数のロッダフロッグを引き連れているボス格の化け物。そ う、それはまさしく 「トード!」 であった。そして、それを確認した警備隊員は背を向けて逃げだそうとす る。トードは化け物の中でも弱い存在であり、彼女でも充分勝てる相手であ る。が、それはあくまで槍という武器があっての話であり、素手では勝ち目は 薄い。よって、逃げ出すという判断はこの状況下では正解なのだが、2つ誤算 があった。それは足首の上の辺りまである水たまりと、水を吸って重くなった 衣服であり、両者とも警備隊員から機動力を奪う足枷となっていたのだ。故に 彼女が思っているよりも足の動きは遅かった。 「ぐほっ!くぅ!くそぅ!」 そして、水で速度を殺される人間とは対照的に、水があっても平気で動き回 れるロッダフロッグは彼女に対して体当たりを仕掛けてくる。それは一体なら ば笑って相手できる威力なのだが、複数の蛙に同時にやられるとやっかいで、 特に足を止められるのが痛い。そう、痛すぎる。逃げようとしているときには 特に。 「ひやぁ!!」 今までの衝撃が子供のパンチなら、モンクの拳打並の一撃を受け、ついに彼 女は膝を折り曲げ地面に倒れ込む。そう、今の重質量による攻撃はトードによ るモノであり、警備隊員は逃げることが出来なかったのだ。そして、無様に五 体を大地に投げ出した彼女に取り巻きのロッダフロッグが飛びかかり、体の自 由を奪っていく。 「離せ!くそ、離せ!!」 暴れ、藻掻いて生臭い拘束者を振り払おうとする彼女。だが、大量の蛙はそ の程度ではびくともしない。青い自慢の長髪を収めていた軍帽は転がり落ちた というのに。 「くそっ!くそっ!くそっ!」 武器さえあれば鼻歌交じりで叩きのめせる相手に屈服させられる屈辱。それ に警備隊員は顔を歪め、悔し涙を流し、このような運命を与えた神を呪う。だ が、本当の悪夢はこれから始まるのだ。 「あっ!コラ!何をする!やめっ!やめろ!!」 拘束に加わらなかった少数のロッダフロッグ。彼らは身動きできなくなった 彼女に忍び寄ると、強引に襟やズボンの裾に頭を突っ込み、体を入れていく。 「ひぃ!やめっ!うあっ!くっ、気持ち悪い……」 ヌルヌル、ベトベトした粘液に覆われた蛙が蠢く感覚。それを素肌で直に、 服による締め付けの関係上強く感じてしまった警備隊員はあからさまに嫌悪感 丸出しの顔をする。蛙と言うよりは馬鹿でかいナメクジが這い回るようなおぞ ましい感触、胸や太股に腹などを蹂躙されて汚されていく感覚に吐き気すら催 す彼女。しかし、そんな人間の心中など化け物が知るはずもなく、思うがまま に暴れ回る彼らによって服のボタンは飛び、ベルトの金具も緩んでしまったた め警備隊員は無惨にも半裸状態になってしまう。 「くぅ!くそぅ!離れっ……!なっ、グホッ!!ケホッ!!」 「ゲココ……」 そして、見方によっては何とも情欲をそそる姿になった彼女にトードがのし 掛かる。その重さはロッダフロッグと比べるまでもないほど大きく、その重量 に警備隊員は吸っていた空気を全部吐き出して咽せ始める。馬鹿でかく、醜 く、青臭く、何を考えているのか分からない無表情な蛙の面。そんなものを間 近で、文字通り顔と顔が触れる位置で見せつけられた彼女は顔を痙攣させ、横 に向ける。 「えっ……。なっ!ま、まてっ!やめろ!それは!やめっ!!」 だが、顔を背けたのは一瞬のこと。股間に当たるある感触に気づいた警備隊 員は顔を真っ青にし、なんとか逃れようと残った力を全て振り絞る。股間の、 女性にとって最も大切なところを覆う最後の薄布に当てられたモノ。それは棒 状の代物であり、それでナニをしようとしているかなんて考えるまでもない。 「やめっ!やめっ!やっ……ぎっ!ぎああぁぁっ!!!」 だが、彼女の抵抗も巨大な蛙相手にはまったく歯が立たず、人の言語を理解 できるほどの頭脳がない化け物故に抗議の言葉も意味がない。だが、その瞬 間、挿入の瞬間に目の前の醜いトードは無力な獲物に対して嘲笑ったようであ り、その光景は一生彼女の頭から離れることはなかった。 「うがっ!ひぃ!いや、いやあああっ!!」 ろくに濡れてもいないところを貫かれる痛み。純潔を無理矢理奪われる激 痛。化け物相手に犯される嫌悪感。それらを込めた叫びを発する警備隊員であ ったが、それに蛙が心を動かされることはない。当たり前だ。こいつは人間の 男共のように自らの楽しみで犯しているのではなく、生殖行為のために抱いて いるからだ。自らの子孫を残そうとする獣が、途中でその行為を止める可能性 などゼロでしかない。 「はぐっ!いがっ!うううっ!!」 しかし、生殖行為であるのならば、蛙が人間をただ犯しただけでは子供を作 れるはずはない。両生類は卵生であるのだから、胎生である人を身籠もらせる 事は不可能だ。だが、人間の子宮を借りることはできる。子供が生まれるまで の苗床、揺りかごとして利用することは可能なのだ。そう、トードが警備隊員 にねじり込んでいるのは男性器ではない。卵を産み出すための卵管と言う名の 女性器なのだ。 「ひぃぃぃっ!あああっ!や、やだぁ……もう、いや……」 そして、獣である以上人間のように長々と性交に時間をかけることはない。 準備が完了すればさっさと出すモノを出してしまう。そう、卵をだ。彼女の子 宮に産み付けられ、送りつけられる卵は蛙のモノらしく柔らかな殻と粘液に覆 われており、その量は極めて多い。お腹がはたから見ても膨らんでいくことが わかるほどに。自らの胎内を満たすおぞましいものの感触に、嗚咽をあげる警 備隊員。だが、これで終わりではない。あくまで今のは産卵に過ぎず、吐き出 された卵は受精していないためこのままでは孵化することはない。 「ああ、いや、いや……」 よって、トードが彼女から離れると取り巻きのロッダフロッグは、一斉に警 備隊員の剥き出しになった下半身に集まり、我先にと男性器を食い込ませる。 そう、自らの精子で卵を受精させるために、自らの子孫を残すために彼女の子 宮目がけて精を放つのだ。『子供を作る』という本能に従い人間の膣にある卵 に向かって蛙共は射精を続け、その蛮行を止める力は今の彼女にはなく、ただ だた泣きながら受け止め続けるしかなかったのであった。 「うううっ、ぐす……」 化け物の、それも醜い蛙による陵辱劇が終わってから数分後。ようやく彼女 は体を起こした。その身は蛙の粘液によって無惨にも汚れ、特に下半身の、女 性として大切なところは目を背けたくなるほど汚されていた。 「うぁ、ううう……」 そして、お腹は明らかに大きく膨らんでおり、押さえると秘所からまるでト コロテンのように卵と精液の混合物が溢れ出る。 「うああっ、いやぁ」 押さえれば押さえるほど漏れ出る卵。いったいどれだけ流し込まれたのか、 考えたくなくなほど大量に溢れでる忌むべきモノ。目を閉じてもジュブジュ ブ、ゴボゴボと言う水音が耳にはいるのは防ぐことが出来ず、排卵する手を止 めたくなる警備隊員であったが、それは出来ない。卵を残しておけばよりいっ そうの絶望を、化け物の子供を産み出すという悪夢を味わうであろう事は間違 いないからだ。 「う゛っううっ!うう゛うっ!」 故に彼女は力を振り絞って膣を締め上げ、腹を押さえる。秘所を指で押し開 き卵を吐き出す。その光景はなんとも惨めで、情けなく、自然と涙が溢れてく るが、やめるわけにはいかない。最後の一粒まで排卵する必要があるからで、 なんとか警備隊員は、いくらやっても卵が逆流しない状況までひねり出すこと に成功する。 「ううっ、クソッ!クソゥ!」 そして、自らの膣から排出した卵を憎しみに染まった涙を流し踏みつぶす彼 女。それらはあっけないほど潰れ、汚らしい液を漏らして粉砕されたのであっ た……。 「だが、物語はこれで終わりではない。この後彼女は事もあろうに街中で、衆 人環視化で蛙の子供、オタマジャクシを産みだしてしまう。そう、彼女の子宮 にはまだ卵が残っていたのだ。そのために仕事中、道案内をしてい最中に倒 れ、そのまま化け物の子供を出産してしまったのだ。適切な処置をしなかった ばっかりに、な」 男の言葉に目の前にいる女ノービス……いや、修練所で講習を受けているノ ービスの卵達は皆顔を真っ青にし、なかには事前に渡された袋に嘔吐している 者もいた。同じ女性がうけたおぞましい陵辱劇の話であるため、そのような反 応をしてしまうのは当たり前であり、出来ることなら聞きたくはないだろう。 だが、彼女達は聞かなくてはならない。今後、剣を手に冒険者になる以上はそ のような目に遭うことはないとはいいきれず、その対処方法を知っておく必要 があるのだ。 「まあ、まだ彼女は運のいい方だ。化け物の中には母体を食い破って生まれて くるモノもいるからな……。よって、化け物に犯されたら自分のような専門医 の元へ直ぐに行くこと。いいね?」 「「「はい……」」」 元気、とは言いがたいが、聞いていた話が話なだけに仕方がないかと、講義 をしていた護はそう思いながら紙を配る。そこに記載されているのは彼のよう な仕事をしている同業者の一覧であった。 「まあ、我々の世話にならないのが一番だし、そうならない事を神に祈ってい るよ。では、解散」 そして、全員に資料を配付し終わった護は解散を宣言して部屋を後にする。 こうしてリニューアルした初心者修練所の新カリキュラム「異種交配の対処方 法」は終わったのである。
レスを見る(3)
2005/08/02 21:51:16(eY3ZmiSV)
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