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孤独からの脱出
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:孤独からの脱出
投稿者: 来夢
「…ギュッ…ギュッ…!」根雪…今年一番の寒波が足元を…そこへ「…サラサラッ…!」とした粉雪が降り注ぐ夜の帰り道…耳と指先に傷みが走る…

介護施設の遅番を終えた俺はコンビニへ…「…いらっしゃいませ~っ…!」「…えっ!?」そこで俺は見てしまった…一人の女の子が万引きする姿を…

さり気なく近づき「…きっ…君っ…今っ…取ったのっ…戻しなさいっ…見なかった事にして上げるからっ…!」

「…チラッ…!」横目で俺に微笑む女の子…その時…「…うぇぇぇ~んっ…!」が店内に響き渡る「…えっ…嘘泣き…!?」

「…ちょっ…ちょっとっ…大丈夫っ…責めてる訳じゃっ…!」「…グスッ…グスッ…!」「…こっ…これはっ…色々とマズイっ…!」

俺は何も買えないまま二人で店外へ…

「…とっ…取りあえずっ…落ち着いてっ…!」

女の子は電柱に背を当て座り込む…俺は両膝を折り「…なんでっ…あんな事をっ…万引きなんてっ…親に心配かけるだろっ…!」「…プイッ…!」女の子は顔をそむけながら…「…親なんてっ…知らないっ…関係ないでしょっ…!」…嫌な予感が…「…あぁ~っ…訳ありかぁ~っ…!」

紺のカーディガンに白いブラウスだけの薄着…「…ブルッ…ブルッ…!」震える女の子…

俺は着ていた黒いダウンを女の子へ…

「…外は寒いからっ…俺の部屋で少しっ…話さないかっ…理由はわからないけどっ…家に帰りたくないんだろっ…!」「………」「…ずっとっ…ここに居たってっ…!」「………」

俺達はアパートへ…

部屋に入るなり…女の子はカーペットの上へ「…ストッ…!」座り込んだ…

「…コトッ…!」「…よかったらっ…これっ…飲んでっ…寒かっただろっ…!」俺はテーブルの上にカフェラテを置いた…

テーブルを挟み座りながら…「…なんでっ…万引きなんかっ…!?」「…母親への嫌がらせよっ…!」「…嫌がらせっ!?」「…中学卒業間近に母親が再婚して…子供が出来たのっ…それからっ…ずっと私は邪魔者扱いっ…とうとうっ…今日っ…家に帰ったらっ…玄関の扉に鍵が掛かっててっ…家に入れなかったのっ…!」「………」「…いつでもっ…帰れるっ…家が欲しいっ…!」

目の前で俯く女の子は高校生…俺とは歳が離れ過ぎ…困惑が脳裏を渦巻く…

男の欲望からか…とっさに…「…そっ…それならっ…困った時はっ…俺の部屋に来ればいいっ…!」「…えっ…何それっ…住まわせる代わりにっ…ナニかさせろとかっ…!?」「…ギクッ…!」「…ちっ…違うわっ…そっ…そのっ…なんかなぁ~っ…!」「…何よっ…ハッキリっ…言ってっ…!」「…きっ…君を見てるとっ…捨て猫のようでっ…!」

「…はぁ~っ!?…」「…バンッ…!」テーブルを両手で叩いた女の子の顔が…「…ガッ…!」俺の目の前に…「…シャァ~ッ…!」荒れた唇を大きく開き…「…バッ…バカにしないでよっ…!」…すると「…ゴッ…ゴソッ」…立ち上がり「…スタタッ…!」俺の右隣に「…ストンッ…!」座り込んだ…

「…利絵っ…!」「…えっ…!?」「…私の名前っ…!」「…嵐山利絵ってっ…言うのっ…!」「…あっ…あぁ~っ…俺はっ…馬込聡哉だっ…!」「…可愛くないっ…子猫っ…だっ…けっ…どっ…!」不気味に微笑む利絵…「…面倒を見てねっ…聡哉っ…!」「…ギクッ…!」何故だか雲行きが怪しく…



 
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2022/12/18 05:45:25(w3HzLDSR)
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