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ずる 青く黒い経験
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:ずる 青く黒い経験
投稿者: ずる
人妻板に メディカル…とか五十路… を書かせてもらってる ずるです。
それらも放置ぎみで半端になってしまっていますが、35年程前の 私の中3~高校時代の体験をもとに 書いてみたいと思います。
それでは さっそく 失礼して…。


中学3年、1学期、期末試験の最終日。
帰りのホームルームも終わり 廊下を歩きだすと『山根くん、山根くん待って』と呼び止められた。
振り返ると女子が2人、クラスメートの根岸真知子と綿貫幸子だった。
『山根くん、これ、帰ってから読んで』と、俺に白い封筒を渡し、『じゃぁね、お願いね』と2人 顔を見合わせクスクスと笑いながら 俺の前を横切り下駄箱に向かった。

突然の事に呆気にとられた。
『なんだこれ?、ラブレター?、どっちの?』
そんな事を思いながら2つ折りにして学ランのポケットにしまって 下駄箱に向かった。

家に帰ってドキドキしながら封をあけた。
なにせ 女子から手紙を貰うなど初めての事に心臓がバクバクいっていた。
封筒のなかにはレポート用紙が10枚以上。
住所 氏名 生年月日からはじまり、電話番号 趣味 好きな音楽 得意な学科 嫌いな学科 志望校 はては家族構成まで、簡単なプロフィールなどではなく まるで身上調査のようだった。
しかも 質問ごとに 俺の答えを書き込めるスペースまで設けてあった。
そして 最後の用紙は 『故郷に彼女は居たのか?』『今 気になってる女子はいるか?』などといった質問だった。

俺は それらの質問に『バカ』が付くほど正直に答え『あなた方の事も教えてほしい』と、付け加えて 翌日 返した。

実は 先月 6月の末 父親の仕事の都合で この学校に転校してきた。それから まだ1ヶ月足らずでの出来事だった。
山◎県と宮◎県、両県に隣接する東北地方の 冬には1面雪におおわれる田舎町から東京近郊の とある街に引っ越してきた。
本来の学区内の中学校はマンモス校で 定員をはるかに越えていて受け入れ出来ないと言われたらしく 隣の学区の この中学校になったと親から聞いた。

転校初日の昼休み 俺は何人ものクラスメートに取り囲まれ 質問攻めにあった。
仕切り屋の様な女子が 親切に1人1人 紹介してくれた、が このなかに この2人は居なかった様に思う。

2人から返ってきた返事 何人かのクラスメートが教えてくれた噂、それらを要約すると、

根岸真知子のアダ名は『えんぴつ』160なかばの身長に加えて とにかく細く何の凹凸もない、ただ あまりに呼びにくかったらしく 今 根岸を『えんぴつ』と呼ぶ者はいない。

綿貫幸子のアダ名は『たぬ子』、150ない身長に加えて とにかく丸い、小さくて丸っこくて 笑うと 人懐っこい笑顔をみせる、俺はこの笑顔が嫌いではなかった。

根岸とたぬ子 20cm近い身長差から『エンピツと消しゴム』なんて呼ばれた事もあったらしいが 『わたぬき』のたを抜いて『たぬき』、それが転じて『たぬ子』となったらしい。

幼稚園から ずっと一緒、小学校中学校の9年で違うクラスになったのは中学1年のときだけ、学校でも 街で見かけても いつも一緒、1人1人別々で見かけた人がいなかった程らしい、で いつからか『2人はデキてる』と言われていた。

2人と文通の様なやり取りを繰り返すなかで、
俺は何より その真意がきになって しかたなかった。

7月の末、夏休みになって何日か目の朝に家の電話がなった、根岸だった。
これから たぬ子と遊びに来たい と言う。
が、2人は俺の家をしらない。

断る理由は 勿論何もないものの 来るのは午後にしてもらった。今日 母は昼で帰るはず、最初は母の居る時に… 咄嗟にそぅ思った。
帰宅した母に 女子が2人 主題をしにくると伝えて、期待に胸を高鳴らせて 家の近所のよろず屋の様な 小さなスーパーの前で待ち合わせをした。




 
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2020/01/30 11:28:09(qU.4psUC)
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