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母乳カフェ めいどさん
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:母乳カフェ めいどさん
投稿者: あんぽんたん
「ええっ?!! ぼっ? ”母乳カフェ“~?」
「そ、それも”メイドさん“のォ~???」

彼は一瞬だけ自らの目を疑った。
だがそれもその筈である。
彼の大きく見開いた目に飛び込んで来たその看板に踊る文字は、余りにも衝撃的過ぎて浮世離れ感が半端ない。

「もっ、もう一度確かめてやる!」
「え~と?なになに?」
「・・”ふとした仕草に寂しさを漂わせる
 あなたにそっと寄り添うぼにゅうかふぇ“【めいどさん】って?・・」
「これってさぁ、冥土への旅に誘い込まれそうで」
「ちょっと怖い・・(笑)」

洒落にもならぬ戯言を口走る彼が今立っているこの場所は、副都心の繁華街に隣接する巨大な風俗テーマパークとも呼べる一角である。
そしてその店は賑やかな街並みから少し外れた場所に寂しくポツンっと位置していた。

「それから・・貴方の秘めたるマザコン願望に
 最大限の忖度をいたします・・だとぉ~??」
「で、でも・・それって・・本当なのか?(ちょっぴり期待)」

男と云う生き物は、かくも悲しい程に単純な精神構造で出来ている。

「あ!・・あ、いや待てよ?・・」
「・・・・・」
「・・店名や謳い文句は”メイド“とはあまり関係ないじゃん?・・」

そして彼には細かい処にくだらない突っ込みを入れる悪い癖があった。

「とと、とにに・・とにかかく、かく・・(ろれつが回らない)」
「ううっぅおほおんっ!(偉そうな咳払いをして)」
「ここはひとつ・・騙されたと思って
 とにかく先ずは入ってみようじゃないか?(釣られた?)」

普段の彼ならばソフト路線のぼったくりや看板の偽りなどを十分警戒するのだが、一杯引っかけた勢いも有ってか何時にも無く無謀なチャレンジ精神に火が点いてしまう。
そんな彼は意を決してネオンの眩しい灯りに挟まれた狭くて急な階段をそろりそろりと登って行く。

「オレって、最近残業のし過ぎかなぁ~?・・
 くだらない幻まで見る様になっちまった?・・のか?」

そんな独り言をぶつぶつと呟きながら、彼は目の前に現れた扉を一気に開けてしまう。

「いらっしゃいま・・あ!違った!・・
 おかえりなさいませ~ ご主人さまぁ~」

彼を迎えてくれたそこには、メイド服を着た数人の女の子が立っていた。

(あ、あれ?…予想に反して可愛げな娘が?
 …う~ん…いやいや?そうじゃない!) 
(どの子もこの子もアイドル並みの可愛さだぞ?)
(し、しかも、しかもみんな大きなおっぱいを
 ぺろんっと丸出しにしちゃってるし?…)
(これって?…これはひょっとして…当たりってヤツ?)

この店のメイドさんは定番のメイド服を超ミニスカートにして、おっぱい丸出しのシャツを組み合わせている。
そしてその胸の膨らみの中心には、乳輪が隠し切れない程の小さなマイクロビキニを付け合わせていた。

「ど~ぞ~! こちらへ~!」

真ん中に立っていた茶髪ボブショートでほのぼのとしたイメージの巨乳ちゃんが彼をエスコートする。

「ご主人さま、初めまして~」
「わたしの名前は”るる“って申しますぅ~」
「どうぞお見知り置きを~」

(あれ?・・今、初めまして~って言ったよな?)
(さっきの、おかえりなさいませ~ってのと齟齬が生じないのか?)

いちいち人の話の言葉尻を捕らえる小姑の様にうるさい彼であった。

(でもそんな事どうでもいいや!)
(しっかしこの子? メチャクチャ可愛いなあ~)
(顔は小っちゃくて、目鼻立ちもハッキリして整っているし…)
(何よりも巨乳な上にほっそいウエスト 
 それにめっちゃ長くて細い脚と腕に形の良いヒップ)
(マジでこの店って芸能プロダクションとタイアップして
 モデルやタレントの卵を派遣してるんじゃないの?)

しげしげと彼女の顔を観察する彼に応える様なタイミングで、当の彼女が彼の名前をソフトに尋ねてゆく。

るる「あのぉ~・・ご主人さま?」

「はい?・・なんでしょう」

るる「ご主人さまのお名前って・・なんておっしゃるの?」

「はぁ・・・はあ?」

彼は主人に対して(例え仮名であったとしても)名を聞くメイドの立ち位置が、この上もなく可笑しく不可思議に思えて来た。

「ぷっ!(笑)・・・くっ、くくっ(耐える笑)」

るる「なっ?! なんですか?!(焦り)」
  「あ、いや・・なんでございましょうか ごしゅじんさ、ま?」

「ぷぅ~、くっくっ・・はっはは、あ~はははっ!(大笑い)」

るる「な、なに? え?なんなの・・この人って?」

彼はアルコールが入っている勢いもあってか、店の中だと云う事もわきまえずに腹を抱えて笑い出してしまった。


 
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2018/06/24 09:51:41(8ed1Jnzs)
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