そこは海に近い小さな村だ
海があるため漁業は盛んで漁師、海女、たまに釣り人が訪れるくらいの平和な場所だった。
しかしある日漁師が1人行方不明になったのだ。
数日後、その漁師は変わり果てた姿で見つかった。
当初は不運な事故……程度で済まされたが
同じような事故が毎月起こるようになった。
そしてその事故は事件ではないかと言われはじめ、村人は恐れはじめたのだ。
亡くなった漁師には同じ特徴がいくつもあったからだ。
はじめは、遭難し気が狂い飲食物もなく幻が見えたのではないかと思われていた。
しかし、漁師の亡骸はどれも笑みを浮かべ、服を脱いだりといろいろ共通点があった。
とはいえ小さな村の生きる術なので漁はやめられず、漁師は恐れながらもやらざるをえなかった。
その怪奇な事件の話はすぐに広まり漁師が減るだけでなくたまにくる釣り人さえ居なくなってしまった。