ファストフード店に入ると、美奈はカウンターで接客中の
店員をチラリと見ながら階段を登った。
カウンターの店員に目を向けたのは、商品を買わずに
店内に入店することに、後ろめたさがあったからだ。
階段を上る際、お尻を触るように左手で制服のスカートを抑える。
下着を見られないようにだが、見られてもいいよな気もしていた。
2階フロアを見渡すと、窓際の席で亜美がスマートフォンをいじっている。
「ごめんねー」美奈が手を振りながらそう言い亜美に近づく。
「おー、どうだった?」亜美はスマートフォンをいじる手を止め
美奈の笑顔を見ながら聞いた。
美奈が鞄を片方の椅子に置き亜美に向かい合うようにもう片方の椅子に座る。
「ん~いまの成績から志望校に受かるかとかそんな感じ」
二人は進学校に通い、お互い成績も優秀だった。
優秀というより、それは子供の頃から塾や家庭教師w