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1:二人の女 最終章
投稿者:
影法師
その一週間後、俺の休日に再度満子を誘った。
今度も、何だかんだと言って断られるかと思っていたら、意外なほどあっさ りと承諾してくれた。 「私、彼方よりズッと年上なのよ、それなのにこんな思いをさせるなん て・・悪い人よね。」 そう言いながら、満子が熱い体を絡めてきた。 「キヨシだけじゃ足らないみたいだね。」 俺は満子を愛撫しながら、話しかけると、 「あの子、最近妙なの?」 満子がそんな事を言いだした。 「何が変なの?」 「誰か良い人でも、出来たのではないかしら?」 「いい人って・・彼女?」 「じゃないのかな?」 満子がややあやふやに応えた。 「最近、昼間に良く出掛けるのよね。」 「でもあいつ、若い女は嫌いだって言っているぜ、なんせ熟女好みだから な、キヨシは」 「それじゃ、何処この人妻?」 「それは言えるな、ああ、それで満子は欲求不満な訳だ。」 この前の事が有ってから、満子と呼び捨てにしている。 「何よ、誰かさんが口説いているくせに・・。」 「そう? それにしては、激しくは有りませんか?」 裸同士で、じゃれ合いながら、いつしか俺たちは又肉欲の交わりに没頭して いった。 <キヨシ、また新しい女が出来たのかな~。> その時、俺はそんな事を考えていた。 「今夜お父さんとする事になっているの・・ごめん。」 母が俺の求めに対して、そう言った。 「本当かよ、最近親父とした事なんかないと言っているじゃないか?」 「そんな事知らないわよ、したいと言うのだから、それともタクローとした 後、させればいいの?」 母が開き直った様なもの言いだ。 俺はそれ以上文句を言う訳にも行かず、渋々承知した。 「あなた、今日昼間ちょっと出かけてきますから・・。」 母がそう言って、朝食の時に父に話しかけた。 「何か、用事か?」 「ええ、又大前さん・・、折角誘ってくれるので、断るのも悪いでしょ う?」 「まあ、付き合いならしようがないだろう。」 「夕飯までには帰りますから。」 そう言うと、母がチラッと俺の方に視線を向けた。 キッチンに立つ母に近寄ると、 「夕べは御免なさい・・、今度埋め合わせするから・・。」 昨日の事を気にしていたのだろうか、そう俺に言った。 「良かったのか?」 「馬鹿・・!」 俺の意地悪な問いに、母はそう言って、話をそらせた。
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2009/12/31 07:55:29(SK0GAnm5)
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